投稿日 2010/01/23

ネットインフラ社会

インターネットにアクセスするツールとして、パソコン(PC)や携帯電話(モバイル)があります。
その他にもアクセス目的を限定すれば、ゲーム、音楽プレイヤー、キンドルなどの電子書籍などもそうです。個人的には、現在の主なアクセスツールはPCとモバイルを使っています。ただどちらも、まだ制約があるのが正直なところです。
・ PC: 立ち上げに時間がかかる
・ モバイル: 画面が小さい、通信速度が遅い

総務省調べ(09年)では、日本のネット普及率は75.3%(人口ベース)のようですが、ネットへのアクセス環境はまだまだ改善の余地があるように思います。



少し古いですが、今年の元旦の日経新聞の記事に「次の10年へ 未来を読む」という特集がありました。その中の1つに、「買い物のデジタル化加速」というタイトルの記事には次のような内容が書かれていました。
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デジタル技術の発達により、ネットによる買い物は今よりもっと便利になる。

例えば
・ ネットが見られるテレビ(ROBRO-TV
・ 拡張現実(AR:Augmented Reality)
・ 次世代通信技術(LTE:Long Term Evolution
・ 電子マネーによる支払方法多様化

これらの例から、ネット消費はますます増えていくと示唆しています。
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ちなみに、上記のROBRO-TVの特徴は、「リモコンでテレビのチャンネルを変えるのと同じようにWebページを閲覧することができ、テレビ番組だけでなく、豊富なインターネットコンテンツを楽しむことができます」(カデンザHPより)とのことで、パソコンよりももっとネットがより身近になっていくはずです。



では、「ネットがより身近になる」とはどんな環境になるのでしょうか。ここからは個人的な勝手な妄想も含まれますが、あらゆるものがネットにつながっている社会だと思っています。
普段の日常生活で、(PCのように)ネットがつながっていればもっと便利なのに、と思うものとして、例えば車(特にカーナビ)があります。ちょっと前にカーナビを利用した時には、カーナビの検索でなんとか調べ、携帯で詳細を検索するという二度手間が発生しました。
これをPC並とまではなくても、もっとサクサクと情報が調べられれば、ドライブもより快適になると思います。最近、携帯電話でもカーナビのようなサービスがありますが、逆に言えば、携帯が参入するのはカーナビの機能がまだ不十分だということを物語っているのかもしれません。

これ以外にも、便利だと思うものとして、
・ 台所: クックパッドなどのレシピを見ながら料理ができる
・ 冷蔵庫: 足りない食材をその場でネットから注文。また外出時に携帯からアクセスし、スーパーの買い物時に足りないものをチェック。
・ 風呂: お風呂に入りながらネットを見る。(動画、ブログ、など)
があります。



こんな感じで考えていくと、家がまるごとネットにつながっている状態が「普通」になるかもしれません。
無償のネットブラウザを活用し、クラウドコンピューティング、スマートグリッドなども駆使すれば、そんな社会が実現できるかもしれません。その時は、ネットが今以上に「インフラ」になるのでしょう。(ただし、その大前提として、セキュリティ強化は必須)

個人的には、家電の説明書とかあらゆるものが電子化され、自宅そのものに取り付けられたハードディスクに保管してあれば、「あの説明書どこいったっけ?」という時に、すぐに検索できるととても便利です。

このあたりは国が各メーカーのとりまとめを行なって、推進してほしいものです。


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。