2012/10/27

KOMTRAX:コマツ建機の美しいビジネスモデル

ビジネスモデルが成り立つ条件として、以下の2つが重要だと考えています。

  • エンドユーザーや顧客に既存のモデルよりもより高い価値/低いコストが提供される
  • ビジネスモデルの関係プレイヤー(ステークホルダー)全員にWin-Winが成立する

最近読んだ「なぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編」という本で取り上げられていたビジネスモデルの1つに、小松製作所の仕組みがありました。

日本の世界に誇る建設機械・重機械メーカーで Wikipedia を見ると、建設機械の日本でのシェアは1位、世界で2位です。日本以外にも南北アメリカ、ヨーロッパ、CIS、中近東、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中国にグループ企業を展開しています。TOPIX Core30 銘柄の一社に選ばれています。

紹介されていたコマツのビジネスモデルは、KOMTRAX(コムトラックス)という IT サービスを中心にしたものです。

そこには、建機というモノの販売からもう一歩踏み込んだ秀逸なビジネスモデルがありました。今回のエントリーでは、冒頭で書いたビジネスモデルが成立する2つの要素について、コムトラックスを例にして考えてみます。

2012/10/20

裸踊りと桃太郎から考えるリーダーシップ論



最近リーダーについて考える機会があったのですが、あらためて思ったのは「リーダーとは結果論」だということです。

リーダーは英語ではleaderと書き、何かをリードする、誰かをリードするという意味です。つまり、リードされる人とリーダーはセットであり、リーダーについていく人がいて初めてリーダーが成立します。もう少し踏み込んで考えると、リーダーはフォロワーがついた結果としてリーダーになるのであり、(将来的に)リーダーになる人も何かの行動を起こした始めの時点ではまだリーダーではない、と言えると思っています。

■1人のバカをリーダーへと変えるのは最初のフォロワーである

リーダーとフォロワーの関係を的確に説明するプレゼンがあります。TEDの「How to start a movement(社会運動はどうやって起こすか)」。言葉であれこれ説明するよりも、実際にプレゼンの様子を見てもらったほうがよいのですが、わずか3分ほどのプレゼンでわかりやすくリーダーとフォロワーについて紹介されています。

デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」|TED


プレゼン内容を一言でまとめると、「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変える」。

プレゼン内で紹介される動画では、ある男性が上半身裸で1人踊っているところシーンから始まります。傍から見れば単にクレイジーな人にしか見えません(笑)。しかし、ここで別の1人がダンスに加わります。次第にダンスへの参加者が増えていき、途中からは我先にと次々に人々が踊りの輪に参加していく。始めは1人で踊っていたところに、フォロワーがついたことで裸踊りを始めた男性はリーダーになったのです。これ、まさに「リーダーとは結果論」だなと。

■桃太郎に見るリーダーとフォロワー

後にリーダーとなる立場でも行動開始した時点では1人、その後にフォロワーがつくことでリーダーになる。このあたりがうまく描かれているのが、おとぎ話の桃太郎だと思っています。

桃太郎のあらすじは、桃から生まれた桃太郎は人々を苦しめる鬼ヶ島の鬼を退治するために旅立ち、途中で出会う犬・猿・きじを仲間にする。鬼ヶ島の鬼を退治し、桃太郎は鬼たちが人々から奪っていた財宝を持ち帰り、おじいさんとおばあさんと幸せに暮らす。そんなストーリーです。

鬼退治に出かけると決意した時点では桃太郎はまだリーダーではありませんでしたが、その後、鬼退治をするという桃太郎の思いと、キビ団子というインセンティブもあり、イヌ・サル・キジというフォロワーが生まれる。結果、桃太郎は2匹と1羽を鬼退治という共通の目標に向かって先導するリーダーになったのです。

■リーダーシップを身につけるための3つのこと

ここからは、どうやってリーダーシップを身につけていけばよいかを考えてみます。リーダーの要素を3つ挙げるとすると、以下と思っています。
  • 構想力
  • 決断力
  • 人間力
構想力:リーダーとは目標やゴールという未来に向けて先導する人。だからこそ、いかに未来という夢を描けるかが大事です。それもなるべく鮮明に、具体的なイメージとして。未来を絵にするためには、その未来が自分の中で見えていないといけません。もう少し言うと、他の人には見えていないものがリーダーとなる人には見えている必要があります。

描いた絵を自分だけで終わらせずに、人々に示し、語ること。人々にはまだ見えていない/気づいていない未来なので、始めは受け入れられないかもしれません。始めは単なるバカに映ることもあり得ます。ここで大事なのが「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変える」。未来を示し続けることで共感してくれるフォロワーが生まれることで、1人の夢がみんなの夢になる。この瞬間にその人はリーダーになるのです。

決断力:誰が考えても答えが1つしかないような場合はリーダーは特に不要でしょう。答えのない状況こそ、リーダーが必要になると思っています。よく思うことなのですが、大事な決断を迫られる場面に限って、AかBで甲乙つけがたいもの。ほんと50:50という感じに見え、それを51:49にいかに決断できるかが問われます。トレードオフの世界で、選ばない選択肢をいかに捨てるか。どれだけ腹をくくれるかがリーダーには求められると思っています。

人間力:リーダーとはフォロワーという存在がいてはじめて成立するもの。フォロワーの立場からすると、この人ならついていっても良いと思える魅力。魅力的な人間であることもリーダーの大事な要素です。どこか人を惹きつける魅力がある、リーダーシップとは人間力に尽きると言ってもいいかもしれません。

人間力と一言で言っても多様なもので、未来を語ること自体が魅力的に映るかもしれないし、始めに起こした行動がフォロワーを惹きつけるのかもしれません。大事な場面での決断や責任感、あるいは人々を明るくさせるユーモア、うそをつかない誠実な態度なのかもしれない。人間力とはよく考えればすごく抽象的な表現です。人としてこうあるべきという絶対的な指標があるわけではないですが、自分なりに人間力を高めていきたいと思っています。

★  ★  ★

リーダーシップとは、もしかすると3段階に分かれるのかもしれません。行動を起こすという自分自身をリードする段階、次にフォロワーとなる人を巻き込んでいく段階、最後に共感してくれたみんなを未来に導いていく段階。であるならば、大事なのは、まずは自分で第一歩を踏み出すちょっとした勇気。


※参考情報
デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」|TED
Derek Sivers: How to start a movement|TED

2012/10/13

「沈黙を破り、今すべてを語る」:本田圭佑への独占インタビューがおもしろい



サッカー日本代表の本田圭祐選手へのインタビュー記事をご紹介します。

『沈黙を破り、今すべてを語る』 本田圭佑 独占2万字インタビュー全公開|SOCCER KING

2万字インタビューとあるように掲載量は多いのですが、読んでいて長いとは感じなく、読み応えのあるインタビュー内容です。

■「問い」がインタビューをおもしろくする

インタビューは、サッカーのプレーの話から始まります。テーマは「ボールをもらう前の動きの質」です。ボールを持っていない時に、いかに相手選手のマークをかわしてフリーになるかんついて、本田選手のプレーの以前と現在との変化に迫ります。

本田選手がどう考え、何を目指しているかがよくわかる内容でした。インタビュアーの質問が非常によかったからです。

この記事でのインタビュアーは、(株)フロムワン代表取締役で SAMURAI SOCCER KING 編集長や WORLD SOCCER KING 編集局長も務める岩本義弘氏 @ganpapar です。

インタビュアーが本田選手の試合を実際に観戦してインタビューに臨んでおり、「ボールを持っていない時にいかに質の高い動きをするか」について、ここ最近の本田選手の変化に触れ、本田選手から話をうまく引き出しています。

本田選手のボールをもらう時の動きについて、以前の本田 vs 最近の本田 という「タテの比較」、CSKA モスクワの他の選手 vs 本田 という「ヨコの比較」をし、質問により深みが出ています。

比較から本田選手のプレーの何が変わり、その背景にはどんな考え方の変化があったのか、プレーやサッカーに対する思いも含めて本田から引き出しているのです。

読者にとっても、最近のサッカーで重視されているプレー、ボールを持っていない時にフリーになることの重要性、それらで何が難しいのかもわかるようなインタビューになっています。

■ サッカーの「ボールをもらう前の動きの質をいかに高めるか」は仕事でも同じ話

ボールをもらう前にフリーになっておくか、パスを受けてボールをもらった時に、どれだけ自分のイメージするプレーができるかがポイントでした。これはサッカーだけではなく、ビジネスにも通じる話です。

サッカーでフリーになっておくというのは、ビジネスに当てはめると仕事を振ってもらう前に、その仕事に取り掛かれるだけの余裕を持っておくことと同じです。自分のキャパに余裕をもっておくこと、時間配分や関係各所との事前調整も含まれるます。

相手 DF のマークを外しフリーになってからボールをもらい、自分の得意なプレーをするのと同様、いかに新しい仕事のパフォーマンスを上げるかを仕事をもらってからではなく、事前にいかに準備しておくかです。

「ボールを持っていない時にいかに質の高い動きをするか」という本田選手の話は示唆があります。

■ スティーブ・ジョブズと本田圭祐

本田選手が以前よりもボールをもらう前の動きを意識するきっかけは、膝のケガだったとインタビューで語っています。インタビュー記事から引用です。

そこに着手し始めたのは、膝のケガがきっかけですね。

リハビリを終えて全体練習に復帰した頃、しばらくは膝の調子がしっくりこなかったので、極力、接触プレーを避けていました。というか、避けていたというより、相手と接触しないためにはどういうふうにプレーすればいいのかということを考えるようになったんです。

膝のケガは後から振り返ると、ネガティブな要素ではなくポジティブなものだったそうです。

以前であれば相手プレイヤーにマークされている状態でボールを受けても問題なかったが、相手選手のレベルが上がると同じように自分のプレーができなくなります。ケガがきっかけで、新しいプレーを考えるきっかけになったとのことでした。

ケガをしたことも後から振り返ると良かったと言えることは、インタビューが進み「人生と挫折」というテーマにもつながっていきます。これまでの人生の中で挫折の経験はあるか?という質問に対して、次のように答えています。

これまでは、メディアに挫折について聞かれた時は、「挫折の連続でした」と答えてきたんですが、最近、ちょっと考え方が変わってきて。

よくよく考えたら、一度も挫折したことないんじゃないかと。それこそ、さっき話したケガの話で、ケガしたことを挫折と捉えるならそうですけど、言ったとおり、いいものやと思ってるわけですよ。ネガティブじゃないんですよ。

(中略)

考えようやなって思います。だから、あんまり失敗したことはないのかなと、今は感じてますね。

本田選手の挫折についての話で共通点があるのが、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式の祝賀式で卒業生に向けて行われた スピーチ です。

ジョブズはスピーチで、「3つの伝えたいことがある」と冒頭で語ります。

  • 点と点をつなぐ(バラバラの経験であっても将来それが何らかのかたちで繋がる)
  • 好きなことを仕事にする
  • ジョブズの死生観

そして、スピーチの最後に卒業生へのメッセージとして「Stay hungry, stay foolish.」で締めくくります。

1つ目の点と点をつなぐというエピソードは、ジョブズが大学を中退して自分が興味のあったカリグラフィ(飾り文字)のクラスに出て学んだことが、Mac の美しい書体に活かされたというものです。退学というネガティブな要素が後から振り返るとポジティブになったのです。

■「飢え」を持ち続けること

本田選手の試合後のインタビューや W 杯でのコメントを聞くと、とても強い向上心が言葉に表れます。自分を高めたいという姿勢が伝わってきます。

この強い意志についてもインタビューで触れています。本田の回答が印象深かったので引用します。

飢えですよね。やっぱり飢えというのはすごく重要なものだと思っています。

「飢え」というと、これもネガティブなイメージがあるかもしれませんが、僕はすごく重要なものだと感じていて、飢えによって、人はパワーを発揮すると思うんですね。きっと、飢えがなければ、人間はここまで世の中を発展させることもできなかったでしょうし、そのハングリーさが、結果的には現代の社会を築いていると思うし。

時にね、それがセルフィッシュなものと紙一重になってしまうかもしれませんが、そこをね、うまいことコントロールできるようになりさえすれば、飢えというのは素晴らしい人間の要素やと僕は思っているんですよね。

では、本田選手が「飢え」をどうやって持ち続けているのでしょうか。半分は自然と、残り半分は意識的に飢えを持つよう心掛けていると言います。再び引用です。

満足してしまっているもう一人の自分を、客観的に見ている自分もいるわけですよ。つまり、自分の中にもう一人の自分がいるわけですよね。

で、「お前、満足すんなよ」みたいな感じで、しっかりとお互いをコントロールしつつ、何が必要かを考えながら融合するんですね。それで一つにまとまる。その結果、「満足しちゃダメだ」ということにまとまるわけですよ。

だから、一喜一憂する時間は、基本的には数秒しかしない。すぐに強い自分が弱い自分をかき消してしまうんです。甘い自分を。

自分の中に2つの視点があり、客観視しています。もう1人の自分が満足してしまいそうになる弱い自分をリードするのです。2人の自分が「しっかりとお互いがコントロールしつつ」と言うようにうまくバランスが取れているのでしょう。

最初に触れた「ボールを持っていない時にいかに質の高い動きをするか」も、現状に満足せずどうすれば自分をもっと高められるかを考え、結果的に膝のケガという手術、リハビリのハンデをも客観的に捉えて、ポジティブなものに解釈できています。

何かに飢えている状態をあえてつくり、それを持ち続けるかです。今の自分にそれができているか、考えさせられる生き方です。


※参考情報
『沈黙を破り、今すべてを語る』 本田圭佑 独占2万字インタビュー全公開|SOCCER KING
岩本義弘|Twitter
Text of Steve Jobs' Commencement address (2005) |STANFORD UNIVERSITY
Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ(1)|YouTube(日本語字幕付き動画1)
Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ(2)|YouTube(日本語字幕付き動画2)
スティーブ・ジョブスの魂。STAY HUNGRY, STAY FOOLISH|ASSIOMA(スピーチの日本語訳)
あらためて考えさせられるスティーブ・ジョブズの死生観|思考の整理日記


2012/10/06

ぼんやり頭にさようなら。脳が冴える日常生活のちょっとした工夫

最近なんとなく頭がぼんやりする。集中力が続かない。記憶力が衰えたような気がする。そんなふうに感じること、あったりしないでしょうか?

こんな状況をなおすには一時的な脳トレではなく、日常生活の少しの工夫次第で脳にとって良い習慣を身につけることができる。ちょっと前に読んだ「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」という本には、そのための具体的な方法が書かれていました。誰にでも簡単にできる方法が多く載っていて、実際に自分の生活に取り入れてみると確かに効果が実感できたので、いくつかをご紹介します。



■脳の働きを安定させるには生活のリズムが大事

まず重要なのは、生活のリズムを安定させること。朝は一定の時間に起き、夜もできるだけ早く寝るようにする。生活のリズムを安定させることで、脳の活動も安定するようです。朝7時ならそうと決めて、なるべく同じ時間に起きるという生活の原点をつくること。

朝起きてから脳が活発に動き始めるまでには、二時間程度かかるそうです。仕事で考えると、朝にぎりぎりに起きて急いで出社するよりは、9時から仕事がスタートなら7時には起きておくというイメージ。有効なのは単に二時間を過ごすよりも脳へのウォーミングアップ。足、手、口を意識的に動かしてみるとよいです。エレベーターではなくちょっとだけ階段を歩いてみる、同僚への挨拶だけではなく、簡単な会話を加えるとか。簡単なことでも脳にはいい刺激が生まれます。

■時間の制約をつくって集中力を高める

何かに集中している時は、頭の回転数が高い状態です。判断も早くできるし、同じ作業でもスピード感をもってできるあの感じ。締切前とか納品前の切羽詰まった時などによく起こる状況です。この脳の回転数は不思議なことに「頭の回転数を上げよう」と思っても、なかなかいつでも上げられるものではないですよね。集中したいと思えば思うほど、注意散漫になってしまうなんてこともよくあります。

本書に書かれていたことでなるほどと思ったのが、「脳の回転数を上げるには時間の制約が必要」という指摘。締切前のあの集中力がまさに典型で、何時までにこの仕事を終わらせないと、という状況にあるとき、脳の回転数が上がる=高い集中力を発揮できるのです。

仕事を効率よく行なうには、この性質を利用すると良いと思います。時間の制約をつくるために、締め切り時間で区切ってみる。実際に納期がなくても、このタスクを1時間で絶対に終わらせるという状況を自分でつくってみる。私自身がよくやるのが、タスクを細かく分解して、始めの簡単なタスクをウォーミングアップ代わりに「5分以内にやる」と決めて取りかかる。そうすると集中でてくるので、そのままの流れで仕事を進める。この時も30分以内に終わらすとか時間の制約をつくってみます。脳の回転数が高い状態はしばらく続くので、集中力が落ちてくるまではタスク+区切りの時間を次々に設定してそのまま持続できるようになります。

「頭の回転数を上げるには時間の制約が効果的」というのは、意識して使うととても有効です。ぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。

■問題解決を楽しんでみる

脳を鍛えるには前頭葉の力を高めることが有効とのこと。前頭葉は、思考や行動を組み立てる脳の中の司令塔のような役割を果たします。いわゆる脳トレも前頭葉を鍛えることに主眼が置かれているものが多いそう。

前頭葉を鍛えるのに有効なのが家事とか雑用だそうで、「めんどくさい」と思うものをこなすこと。自分の場合、仕事以外の日常の雑用は基本的に平日にはあまりやる時間がないので、処理をしていかないとたまってきます。面倒だと思って放置すると結局やり忘れることもしばしば。

この本を読んでからは日常の雑用への考え方が変わりました。面倒と思うことは脳を鍛えることにつながると無理やり自分を信じ込ませることからスタートしたのですが、土日にその週にたまった雑用をまとめてこなすようにしてます。平日に思いつく雑用タスクをその場でメモしておいて、週末に段取り決めて一気に片づける。これも時間の制約を設定すると良い感じです。雑用が終わった時の達成感も捨てたものじゃないんですよね。

もう1つ、前頭葉を鍛える方法で、何かの行動予定表や、開始から終了までのプロセス詳細を書くというものが紹介されていました。行動予定表は休みのものでも旅行の日程でもいいのですが、行動予定の全体像を把握し、いつ何をやるかを落とし込んでいく。予定表やプロセスを事前に整理することで、頭を使っている実感が得られます。

雑用をめんどくさがらずにやる、プロセスを書きあげることは、目の前の問題解決を主体的に取り組むことにつながると思っています。フランクな言い方をすると、問題解決を楽しむ姿勢。これが脳によい働きをもたらすのではないでしょうか。

■脳に良いアウトプットのちょっとした工夫

頭を使うにはインプットとアウトプットの関係が重要になります。インプットとアウトプットでも日常のちょっとした意識でずいぶん変わるもの。個人的には特にアウトプットがどれだけできるか、意識しているかが大切かなと思っています。アウトプットありきで行動しておくと、自然とインプット情報が増えます。例えば、これから聞く話を後で誰かに報告する時(上司とか)、後からの報告が大事な時ほど聞く内容をよりよく理解できたりします。

日常生活でのアウトプットは、何かの体験や知ったことを人に話すことや、フェイスブックやツイッターに上げることなど、工夫次第で色々とできます。この本に書かれていたのが、アウトプットの時に「たとえ話」を入れてみるといいこと。たとえ話を交えるということは、話そうとする内容を自分なりに解釈できていないといけません。また、例えが相手にとってわかりやすいかどうかも考えるので、自然と相手の立場になって話ができます。これが日常のアウトプットでできる脳の鍛え方。

★  ★  ★

冒頭でも書きましたが、本書で紹介されている脳の鍛え方は日常生活のちょっとした工夫で実践できるものです。本書では15の習慣ということで、他にも色々と載っています。15個の全てを実践するのは難しいかもしれませんし、人によってはやる/やらないが分かれる習慣もありそうです。あまり負担になりすぎず、楽しみながら脳を鍛える。それがひいては日常生活をおもしろくし、人生を豊かにする。そんな趣旨で書かれている本でした。


脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
築山 節
日本放送出版協会
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