2015/02/11

イチロー選手が語った「成功と失敗」と「小さな満足を積み重ねて次につなげていく」

2015年、イチロー選手はマーリンズという新天地で新しいシーズンを迎えようとしています。

ヤンキースをフリーエージェント(FA)になっていたイチロー(41才)が、マーリンズと1年契約で合意したとに複数のアメリカメディアが報じました(2015年1月23日)。




■イチローの仕事観

イチローの言葉は深みがあり、自分自身にとって示唆に富むことが多いです。例えば、2013年に日米通算で4,000本安打を達成した時の以下の言葉です。
「プロの世界でやっている、どの世界でも同じだと思うんですけど、記憶に残っているのは、うまくいったことではなくて、うまくいかなかったことなんです。
その記憶が強く残るから、ストレスを抱えるわけですよね。そのストレスを抱えた中で、瞬間的に喜びが訪れる。そして、はかなく消えていく。
それがプロの世界の醍醐味でもあると思うんですけど、もっと楽しい記憶が残ったらいいのになという風に常に思っていますけど、きっとないんだろうなと思います」
4000本安打のイチロー選手が語った「失敗と喜び」|nikkei BPnet (日経BPネット)から引用

「うまくいったこと」よりも「うまくいかなかったこと」、つまり、成功よりも失敗のほうが記憶に強く残っている。成功による喜びは一瞬にしかすぎない。

引用の冒頭で「プロの世界でやっている、どの世界でも同じだと思う」と言っていることからも、野球のみならず、イチローの仕事に対する哲学です。

この考え方は個人的にも共感するものです。

自分の仕事を振り返ってみると、新人の頃から今に至るまで、印象に残っているのはうまくいかずに悩んだり失敗したことのほうが大きいです。もちろん、その時々で達成したことも思い出しますが、より多いのはうまくいかなかったことです。

イチロー選手の捉え方ですごいと思うのは、それを素直に受け入れている点です。「もっと楽しい記憶が残ったらいいのになという風に常に思っていますけど、きっとないんだろうなと思います」と言葉にしています。

「瞬間的に喜びが訪れる。そして、はかなく消えていく。それがプロの世界の醍醐味」というのも考えさせられる言葉です。

■小さな満足を積み重ね、次につなげていく

もう1つ、4000本安打達成後の会見で興味深かったのが、満足についてです。記者からの「現状に満足することはないのか?」という質問に対して、次のようにコメントしています。
「いえいえ、僕、満足いっぱいしていますから。今日だってもの凄い満足してるし、それを重ねないと僕は駄目だと思うんですよね。
満足したらそれで終わりだと言いますが、とても弱い人の発想ですよね。僕は満足を重ねないと次が生まれないと思っているので、もの凄いちっちゃいことでも満足するし、達成感も時には感じるし、でもそれを感じることによって、次が生まれてくるんですよね。
意図的にこんなことで満足しちゃいけない、まだまだだと言い聞かせている人は、しんどいですよ。じゃ、何を目標にしたらいいのですか、嬉しかったら喜べばいいんですよ。というのが、僕の考え方ですけどね」
4000本安打のイチロー選手が語った「失敗と喜び」|nikkei BPnet (日経BPネット)から引用

ポイントだと思うのは、小さな満足でも素直に受け入れたくさんの満足を重ねること、満足からの達成感を次につなげていく、この2つです。

「嬉しかったら喜べばいいんですよ」と言っているように、自分自身に正面から向き合い、受け入れる。どんな小さくても満足を感じることで次につなげていく。あらためて示唆に富むコメントでした。

★  ★  ★

最後に、イチロー選手が4000本安打を達成したシーンです。


Toronto Blue Jays vs New York Yankees-Ichiro 4,000 Hit - YouTube

ヒットを打った直後、ヤンキースのチームメイトがダッグアウトから出てきて、観客からも祝福されるのは、今見ても感動する場面です。実況アナウンサーも「ヨンセン!」「オメデトウ!」と、日本語を入れているのもうれしいですね。


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