2015/10/03

人間性からの信頼、能力からの信頼




サッカーの内田選手の著書「僕は自分が見たことしか信じない」に、印象的なことが書かれていました。
サッカーに限らずチームスポーツにおいて、最も大事なことは周りから信頼を得ることだと思う。そのために僕が心がけていることは、練習をまじめにやる。文句や愚痴を言わない。普段からありのままの自分でいること。これは意識してやるようにしている。

でも、プロの世界ではこれだけじゃ足りないんだ。人間としては信頼を得られるかもしれないけれど、選手としては信頼を得るためには、やはり試合で結果を出して、実力を認めさせなければいけない。どこの国でも、どこのチームでも、そうしなければ本当の意味で信頼を得ることはできない。

内田選手で契機になったのは、バイエルン・ミュンヘン戦でした。ドイツのシャルケ04に入団した5ヶ月後のことです。

内田選手は、相手チームの主力選手をほぼ完璧に抑えることができました。ディフェンス面でのチームへの貢献から、内田選手を見る周りの目が変わったそうです。その試合を堺にチームメイトから信頼を得られたと感じ、ドイツで戦っていける手ごたえをつかんだ試合だったと言います。

内田選手のエピソードは、人から信頼を得ることは2つの側面があることを教えてくれます。

「人間としての信頼」と「選手(仕事)としての信頼」です。内田選手の場合、人としての信頼を得るために心がけているのは、練習をまじめにやる、文句や愚痴を言わない。普段からありのままの自分でいることでした。

試合での活躍から「選手としての信頼」を得られました。これで、人間性として信頼されるだけではなく、サッカー選手として仕事もできると評価されたのです。

内田選手の話は、人から信頼を得るためにはどうすればよいかでした。逆の見方をすれば、人を評価する際の基準としても、人間性や性格などの「人格」と、仕事ができるかなどの「能力」の2つがあると言えます。

自分が過去に、ビジネスにおける採用面接を担当したことがあります。人格と能力の両方で優れた人であれば迷いなく推薦できました。

判断として難しかったのは、人格と能力のどちらかでクエスチョンが付くケースです。今振り返れば、私の場合は能力よりも人格をやや重視していた傾向があったように思います。

これは、その時々の採用状況にもよります。本当に良い候補者しか採用しないという方針であれば、人格と能力の両方を満たした人のみを採用するという考え方もあるでしょう。

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「人間としての信頼」と「選手(仕事)としての信頼」。内田選手の言葉は、自分の場合は、どちらも満たせているかを考えさせてくれました。




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多田 翼 (書いた人)