2015/12/31

2015年を振り返る




2015年も大晦日、残すところあと1日です。今年最後のエントリーでは、自分のできごとについて、1年を振り返ってみます。

■ 次女が生まれました

秋に二人目の女の子が生まれました。

一人目と同じく、立ち会い出産をしました。長女の時に比べるとお産もスムーズでした。陣痛から病院へ向かい、その後の分娩台までの時間も長女の時と比べると半分くらいでした。生まれてからも元気で、その後も日々成長しています。

すぐ後に触れますが、妊娠初期に一時期は流産の可能性もあり、無事に生まれてきてくれて本当によかったと思っています。

■ 娘との二人暮らし

次女の誕生に前後しますが、妊娠初期に早期破水が起こりました。

病院に直行し、診断の結果、そのまま緊急入院となりました。妊娠17週目というタイミングでした。もしこのまま破水が続くようであれば、胎内で赤ちゃんは生きられないだろうと担当の医者から告げられました。

あるいは、破水が小康状態になったとしても、通常よりも明らかに早いタイミングで早期出産になる可能性があること。その場合、低くない可能性でなんらかの障害を持っていることも伝えられました。

妊娠22週目未満では、今後の母体も考えると堕ろすことも選択肢の1つとのことでした。

私自身の中では、その選択はなく、またたとえ障害を持って生まれても自分の子には変わらないので、なんとか生んでほしいというふうに考えました。

母体には絶対安静が必要とのことで、妻が長期で入院を続けることになりました。その間、1才の長女との二人暮らしをすることになります。

周囲からは二人でやっていけるのかという声もありました。一方で、自分の中では逆に火が着いたというか、ただ一人だけ妊娠継続と出産を言い続けたことで、長女と二人で暮らすことに腹をくくれました。

娘の保育園の送り迎えに加え、家事全般もやることになりました。娘は寂しがり、普段よりも甘えたりすることは多くありました。

それでも、なんとか二人で暮らせたのは周囲のおかげでした。家族、保育園や同僚のサポートにあらためて感謝です。そして何より、無事に次女が生まれたことは、今年1年の最もうれしい出来事でした。

長女にとって、おそらく彼女の人生の中で、最も父親と長く一緒に過ごした時間になりました。

ちょっと心配なのは、長女はまだ2才になる前後の時期だったので、この間の記憶がどこまで彼女の中に残ってくれるかです。あの二人暮らしの日々は残らないのかなと思うと、少し残念ではあります。

■ 毎日のランニング/ウォーキングが習慣に

7月にランニングを始めました。毎日続けられることで習慣になりました。ランニングとウォーキングでどういう変化があったかは、過去のエントリーで分析しています。
ランニング開始4ヶ月のトラッキングデータを使った統計分析

■ 資産運用のトピック3つ

1. 資産配分の目標見直し

資産配分 (アセットアロケーション) を3年トレンドで見ることで、今後の方針を確認することができました。この先の 1-2 年はリスク資産への投資を少し増やすことを考えています。
金融資産の3年トレンドから考える2016年の投資方針

2. 子どもの将来資金は投資信託で運用

誕生祝いやお年玉、公的な児童手当などから余った分は、投資信託にスポット投資をすることにしました。また、それとは別に毎月一定額を自動積立として投資しています。
子ども用の貯金には、投資信託での自動積立+スポット積立

3. NISA 運用を開始

10月末に申込み手続きを始め、11月末に NISA 口座を開設できました。同時に、NISA を自分の資産運用の中でどう位置づけるのかも、2015年末時点のものですが、決めることができました。
NISA はじめました。開設プロセスと NISA 活用方針 (2015年末時点)

■ 仕事はとても充実できた1年でした

2015年の今年、プロモーション (昇進) することができました。転職して2年という期間なので、順調と言えば順調です。

プロモーション自体はもちろん喜ぶべきことなのですが、1年を振り返った時にそれ以上に充実感があるのは、プロモーションをきっかけにより仕事が楽しくなったことです。

プロモーション前後で、表面上は自分の責任範囲は特に変わってはいません。ただ、自分の中では、より責任感が生まれ、同時に仕事が今まで以上におもしろくなりました。

その理由を考えてみると、プロモーションに恥じないようにしたいと思い、何より後押ししてくれた上司に対して泥を塗ることはできないという気持ちから、仕事により責任感が持てたからです。

良い循環になったのは、仕事で何を実現したいかも明確になり、それに向けて集中できたことで仕事にハマることができました。

★  ★  ★


2015年の今年最後のエントリーでは、自分自身のことの1年間を振り返ってみました。

実は、こういう形式のエントリーはこれが初めてです。今までは私自身のことを振り返っても、それは読み手にとって知りたい情報ではないと考えていたからです。

別の考え方をするようになったのは、他のブログ等で振り返りのエントリーをいくつか目にしたからでした。書いている人への理解がより具体的になり、共感できることや自分とは違う面に触れることで、自分のことを見直すきっかけになりました。

この体験を通して、自分からも何か一つでも役に立つことがあるのではないかと思い、振り返りエントリーを最後にアップしました。


2015/12/29

2015年 ブログへのアクセス状況まとめ




このブログの1年間のアクセス解析です。

ソースは Google Analytics、集計の対象期間は 2015年1月1日 〜 2015年12月28日です。比較対照として、2014年と2013年の同期間を使っています。

ユーザー数やページビューなどの基本指標


訪問ユーザー数のトレンドです。数字が三つ並んでいるのは、15年 ← 14年 ← 13年 という順番で表示しています。
  • Users:66,943 ← 55,719 ← 36,133

ここで言うユーザー数はユニークユーザーです。ただ、Cookie を使って測定しているので、厳密な「ユニークユーザー数」ではありません。

というのは、Cookie はブラウザごとに付与されるため、また一定ユーザーの割合で Cookie がブラウザから削除され、新たに別の Cookie が配布されるためです。

この影響で、1人の人が複数ブラウザを使っていれば別のユーザーとしてダブルカウントされます。また、Cookie が削除されればこれも別ユーザーとして測定されます。なので、本当のユニークユーザー数はこの数値よりも少ないです。

次に、セッションとページビューの推移です。
  • セッション    :85,409 ← 70,599 ← 49,072
  • ページビュー:116,667 ← 102,773 ← 79,572

流入経由


セッションベースにおける、検索およびソーシャル経由での流入比率です。検索流入比率は13年から14年で増加しましたが、14年から15年では横ばいでした。
  • 検索            :75.2% ← 75.8% ← 61.6%
  • ソーシャル: 2.5% ← 3.0% ← 8.0%

同じくセッションベースで、新規ユーザー比率のトレンドです。
  • 新規ユーザー:77.7% ← 78.2% ← 72.3%

デバイス別で、Mobile からの流入を見てみます (同じくセッションベース)。13年から14年での伸びほどではありませんでしたが、今年2015年は初めてモバイル経由が 50% を超えました。
  • モバイル:51.5% ← 45.1% ← 34.1%

訪問いただいた方のデモグラ


男女比は2015年で、男性: 66% と 女性: 34% です。数字はセッションベースでの男女比率です。興味深いのは「モバイル」と「パソコン + タブレット」で、比率が異なっていたことでした。男性 vs 女性で見ています。
  • 全体                                :66% vs 34%
  • モバイル                         :56% vs 46%
  • パソコン + タブレット:77% vs 23%

年代別のセッション構成比です。
  • 18-24才   :12.3%
  • 25-34才   :39.1%
  • 35-44才   :31.6%
  • 45-54才   :11.3%
  • 55-64才   :4.3%
  • 65才以上:1.5%

25-34才と35-44才の2つで 70% を占めています。自分と同じ年代の方に訪問いただいているようです。

アクセスエントリーと検索クエリのトップ10


アクセスの多かったエントリーのトップ10です。() 内は昨年14年の順位です。
  1. Android のポッドキャストアプリ「Podcast Addict」が使いやすい (43位)
  2. Why からはじまるゴールデンサークル:シンプルかつ応用度の高い思考アイデア (1位)
  3. 赤ちゃんの服のうんち汚れは太陽が落としてくれる (6位)
  4. 「絶対赤字」の非常識に挑んだクロネコヤマトの競争戦略 (8位)
  5. みんな大好き!コメダ珈琲店のビジネスモデル (4位)
  6. KOMTRAX:コマツ建機の美しいビジネスモデル (7位)
  7. 自分を変えた「時間配分の見直し」と「片づけ」の方法 (5位)
  8. ぼんやり頭にさようなら。脳が冴える日常生活のちょっとした工夫 (2位)
  9. 鎌倉投信の「結い 2101」セミナーに参加してきました (13位)
  10. わずか3問:NBAファイナルで見た秀逸な質問力 (18位)

なお、今年1位だった Android ポッドキャストのエントリーは、昨年2014年は43位でした。このエントリーを投稿したのは2014年11月なので、去年の順位は参考値です。

最後に、検索クエリのトップ10です (対象期間は2015年9月25日 〜 12月28日)。ベースはクリック数 (= 訪問数) です。() 内は CTR です。興味深いのは、トップ10で、先ほどのエントリートップ10のうち、1位と2位に関連する検索クエリが9つあったことです。
  1. ゴールデンサークル (9.40%)
  2. android podcast (13.63%)
  3. podcast android (10.27%)
  4. 時間配分 (11.20%)
  5. why how what (20.66%)
  6. android ポッドキャスト (12.09%)
  7. ポッドキャスト アンドロイド (6.13%)
  8. why what how (18.63%)
  9. podcast addict (6.79%)
  10. ゴールデン・サークル (13.93%)

2015/12/27

NISA はじめました。開設プロセスと NISA 活用方針 (2015年末時点)




NISA (ニーサ) を開設しました。開設した証券会社は楽天証券です。

楽天証券で NISA を始めたのは、他に使っている SBI 証券などの証券会社の中で、楽天が最もよく利用しているからです。

■ NISA 開設のプロセス

事前にこちら側で準備するものは、新規での NISA 口座開設だったので「住民票の写し」です。私の場合は最寄りの区役所の出張所で、自動発行機から入手しました。

楽天証券での NISA 開設のプロセスは以下の通りでした。参考として日付を () 内につけています。

  • NISA 資料を請求
  • 資料請求を受付完了のメールが楽天証券から来る (2015/10/24)
  • 資料が楽天証券から発送される
  • 申込書と住民票の写しを送付 (2015/10/30)
  • 申込書等を楽天証券にて受領 (2015/11/2)
  • 税務署にて開設審査
  • 楽天証券から NISA 口座開設完了のお知らせ (2015/11/24)
  • NISA 取引開始

資料請求から NISA 取引ができるようになるまで、所要期間は約1ヶ月でした。時間のかかるプロセスは、申込書送付 〜 税務署の審査 〜 開設完了 で、3週間ほどかかりました。

■ NISA のメリット

NISA の魅力は非課税です。

株式等の値上がり益、配当金や分配金に本来は税金がかかります。値上がり益等に対して 20% が税金で (厳密には 20.315%)、この分が NISA であれば 0% になります。

例えば、値上がり益として10万円だった場合、NISA でなければ8万円が利益になります (2万円が税金)。NISA であれば10万円です。NISA は値上がり益や配当金の 100% が自分に還ってきます。

同じ株や投資信託に投資しても、NISA ではない普通口座であれば税金がかかるので、ここに NISA のメリットがあります。

なお、NISA には年間での上限投資額があり、2015年までは100万円、2016年から120万の予定です。

■ NISA 活用の方針 (2015年末時点)

NISA の非課税メリットを活かすために、NISA の使い方は大きくは2つだと思います。

  • 値上がり益を期待し、個別株に NISA 枠から投資する。株価が上がったタイミングで売却
  • 配当金/分配金の多い銘柄や投信信託を買い長期保有。保有期間中の配当金や分配金を非課税にし NISA メリットを享受

前者は数ヶ月〜数年くらいの短期的/中期的な運用になるでしょう。後者は数年以上の長期スパンで考えるものです。

私自身の NISA の使い方は、個別株への投資は NISA ではしません。NISA でというよりも、資産運用にあたって、個別株への投資はやらない方針です。

理由は、個別株の運用はリスクが自分にとって大きいのと、何よりも適切な個別株を選定する能力が自分になく、またそのために時間を使いたくないからです。これは NISA にかぎらずです。

後者の配当金や分配金については、ある理由から、こちらも自分の NISA の使い方にはならないと考えています。

配当金/分配金は、その時点での会社や投資信託が得た利益の一部を、投資家に現金として還元するものです。一方、もしその還元分を投資家ではなく、自社への投資 (設備投資など)、投資信託であれば保有銘柄に再投資すれば、将来により大きな投資結果になる可能性があります (もちろんその逆もあります)。

私自身は、配当金という投資家への都度の還元ではなく、後者の再投資をしている投資信託がよいと考えています。現在、投資している投資信託はどれも分配金は発生していません。

こうした理由から、NISA 活用の2つ目として書いた、長期で保有する期間中に配当金/分配金への非課税メリットも、自分の使い方とは異なるのです。

では、NISA の活用方針としてどう考えているかというと、毎月の自動積立投信に NISA を使います。

NISA ではないの従来の運用は、基本的には保有を続けていました。NISA については、あらかじめ値上がり幅を決めておき (例: +10%)、それを超えれば売却します。自動積立をする投資信託の、売却益に対する非課税が NISA メリットになります。

売却後も、毎月の自動積立は継続されるので、また1から積立が始まります。これまでの積立 → 保有に比べると、積極的な資産運用です。

なお、資産価値が減少し、投資分よりも下がった場合は、売却ではなくそのまま保有することを考えています。

この NISA 活用の方針は、ベストとは言えないのが正直なところです。あくまで 2015年末時点のものです。まずは2016年をこのやり方でやってみて、変えたほうがよいと思えば、変えていくつもりです。

最後に、NISA での積立投信をご紹介しておきます。リンク先はモーニングスターの情報ページです。() 内は毎月の NISA 投資分に占める割合です。



2015/12/26

Bluetooth のコードからの解放がもたらした価値




2015年に買ったもので、利用価値が高く特に満足度の高かったものが Bluetooth のイヤホンとスピーカーでした。

Bluetooth イヤホン

2015年に始めた習慣の1つは、毎日ランニングをすることです。

走りながら Podcast を聞いています。当初は普通のイヤホンを使っていました。しかし、イヤホンのコードが、普段使っているよりもランニング中は特にわずらわしく感じました。

そこで買ったのが Bluetooth イヤホンでした。soundPEATS (サウンドピーツ) Bluetooth ワイヤレスイヤホン ヘッドホン Q9A です。

2015/12/23

Instagram の提供価値 (2015年時点) - なぜあの人はインスタを使うのか




マーケティングにはバリュープロポジションという考え方があります。日本語にすると提供価値です。

その商品やサービスが提供することには、ターゲット顧客にとって価値があるか。これを実現することがマーケティングの肝の1つです。

■バリュープロポジションとは

バリュープロポジションの要素は3つあります。この3つが全て成立していることがカギです。

  • 顧客が求める価値を提供できている
  • その価値は自社が強みとするものがベースになっている
  • その価値は競合他社が提供できないもの、もしくは、他社よりも自社のほうが優れている

バリュープロポジションとは、別の言い方をすれば「顧客が選んでくれる理由」です。

大抵の場合、ある商品/サービスを使おうと思うとき、顧客の頭の中には複数の選択肢があります。その選択肢の中で自社以外の候補が、競合となります。

ここでポイントなのは、競合他社はあくまで顧客の頭の中にあることです。提供する側が想定する競合は、顧客の頭の中の選択肢とは必ずしも一致しません。

顧客が頭の中で選択肢を思い浮かべ、その中から自社の商品/サービスが選ばれる。その理由こそがバリュープロポジションなのです。

■ Instagramのバリュープロポジションを考える

ところで、今年2015年、1つ興味深かったことがありました。自分のまわりの友人が Instagram を使い始めたことです。それまでの2014年に比べて、特に今年は多かったのが印象的でした。

インスタグラムを具体例にして、バリュープロポジションを考えてみます。

インスタグラムの競合は、Line、Facebook、Twitter などのメッセージや SNS となります。加えて、先ほどの「顧客の頭の中の選択肢が競合」を当てはめると、スマホの中の他のアプリ (例: ゲーム)、もっと広げると隙間時間にできることである読書なども含まれるでしょう。

これらの選択肢の中で、人々はスマホを取り出し、インスタグラムのアプリをタップして使う。そこには意識的にせよ無意識的にしろ、インスタグラムである理由があるわけです。これこそが、インスタグラムのバリュープロポジションになります。

1. 文字ではなく写真だけを楽しめる

1つ目は、インスタグラムは写真 (と動画) に特化していることで、それによる提供価値は、フィードされるコンテンツには文字情報は最低限しかなく、視覚的に気軽に写真を眺めて楽しめることです。

文字情報ではなく写真で気持ちを伝えることができる、あるいはフォローしている人の気持ちが伝わる。ここに他の SNS にはないインスタグラムの特徴があります。

インスタには、時々なんでもない日常の風景の写真が幻想的に加工されているものがフィードされています。そんな写真にはアップした人のセンスが感じられ、見ているだけで楽しめるものです。こうした体験ができることが、インスタの提供する価値でしょう。

2. Instagram でしか見られないコンテンツがある

2つ目は、インスタでしか見られないコンテンツがあることです。お互いに知っている友人や恋人からの写真であったり、インスタを積極的に使っている芸能人などの有名人からの写真です。

自分自身の肌感覚として、インスタグラムを使う人がまわりに増えるにともない、Facebook で写真だけのアップをするフィードが減ってきたような気がしています。

登録は各 SNS にしているものの、積極的に投稿しているのはインスタグラムだけだと、その人の近況を知るためには、インスタからとなります。

自分の好きなアーティストや芸能人がインスタをよく使っていれば、これもインスタを選ぶ理由になります。

テレビや雑誌などの他では決して見られない、彼ら/彼女らの日常の写真もアップされていることもあります。これらのコンテンツを楽しめることもインスタでしかできない体験、すなわち独自の提供価値になります。

インスタの写真を見ていると、最新の流行やファッションについて、参考になる情報が得られるそうです (これはまわりから聞いたことで、私自身の使い方ではないです)。

行きたい飲食店を探すのにもインスタは使われるようです。従来であれば Google 検索、食べログなどのレビューサイトでされていたことです。インスタから検索し、お店や料理の写真、レビューを見て、行くかどうかを決めるという使い方です。

流行りやファッションコーディネート、お店の情報。これらがインスタグラムでしか見られないのであれば、これもインスタ独自の提供価値です。

3. Instagram で写真を共有したい、今の気持ちを伝えたいと思える

3つ目は、自分が撮った写真を加工でき、他人に共有できることです。

写真を通して今の気持ちが伝えられることと、見てほしい写真に対して「いいね」の評価がもらえる。撮影 - 加工 - 共有 - フィードバックの全プロセスがインスタグラム内で完結する。

他の場所ではなく、インスタグラムで共有したいと思えること。他の選択肢ではなく、インスタが選ばれる理由がここにもあるのでしょう。


2015/12/19

書評「論点思考」(内田和成)




以前に読んだ本を、しばらく時間が経った後に読むことがあります。

読書体験としておもしろいと思うのは、二度目に読むのが例えば数年後だと、本の内容によっては、一度目に読んだ時とは違った印象や学びが得られることです。

本に書かれていることの大きなテーマの認識は、すでに過去に読んでいるのでズレることなく読み進むことができます。ただ、章ごとの具体的な内容に入っていくと、書かれていることがあたかも初めて読むような新鮮な感覚になることがあります。

今回のエントリーでご紹介する本 論点思考 がそうでした。

本書が発売されたのは2010年です。今は2015年末なので、二度目に読んだ今回は、一度目からは 4 ~ 5年は経過しています。

今回読んだ時に印象に残ったのは、「論点は、一見してわかる単なる問題点 (現象や観察事実) ではない」ことでした。

本書では論点の定義を「解くべき問題」としています。目の前の事象が論点にならないというのは、現象はあくまで結果ということです。解くべき課題設定かどうかという視点で見ると、問題であっても論点にはなり得ないのです。

本書で説明されていた具体例は、会社に不法に侵入者が入り盗難被害にあったことでした。会社が被害にあったことは問題ではあるものの、これ自体は事象であり解くべき論点にはなっていません。

では論点とは何になるのか。本書では論点候補として4つ挙げられています。
  • 不法侵入や盗難を防げなかった → 防犯体制をどう強化するか
  • 会社の物品盗難による損害や今後のリスク →損失額や、盗難に伴ってさらに発生する被害リスクをどう評価するか
  • 侵入者や盗難発生の社内報告が遅れた → 情報共有の仕組みをどうつくるか
  • 盗難被害が報道され会社のイメージが低下 → イメージダウンをどう回復するか

「会社が盗難に遭った」では、どう次のアクションを取るかが具体的に考えにくいでしょう。その理由は、これが単に発生事象であり、本書でいうところの論点 (解くべき課題) になっていないからです。

上記4点に落とし込めば、具体的に何を検討するべきなのか、そして、それら検討事項のうちどれを対応し、どれの優先順位を下げるのかを考えることができます。

本書では、問題として捉えてしまいがちな現象や観察事実を、いかに論点にするかについて、著者のやり方/考え方、経験談が具体的に説明されています。

本書の問題提起は、問題解決の前提としてそもそもの問題設定は正しいか、という視点です。

問題解決はビジネスで成果をあげる際にとても重要なものだが、暗黙の前提として「正しい問題」を解いていることを想定している。

しかし、考えてみてほしい。あなたがいま解いている問題、あるいは、これから解こうとしている問題は正しいのか、他に解くべき問題があるのではないかと。

ここを一度考えてみようというのが本書の狙いの一つでもある。




2015/12/16

おもちゃ病院の提供価値




自宅の近所に、「おもちゃ病院」があります。

これは日本おもちゃ病院協会というボランティア団体が運用している、壊れたおもちゃを修理してくれる病院です。

おもちゃを修理してくれる先生 (ドクター) は、主に中高年のシニア男性。彼らはボランティアで活動をしています。以下は日本おもちゃ病院協会のウェブページからの引用です。

おもちゃドクターの会員は、長年の経験や専門技術を活かすことで誇りを持って地域おもちゃ病院でボランティア活動を行っています。

お子さん達からの「おじさん!ありがとう!」の声が嬉しいのです。笑顔がこぼれます。

こわれたおもちゃを直すことによって、資源の消耗を少しでも減らすことは、大切なリサイクルであり、消費者の使い捨ての意識の改善にも役立ちます。

ともすれば家庭に引きこもり傾向にあるシニアのみなさん。どんどん外に出ておもちゃ病院活動に参加してください。おもちゃ病院活動に参加するシニアの皆さんは生き生きと元気に活動されています。

修理は、ドクターが直接行ないます。接着剤や、ハンダつけ、回路テスターやラジコン検波器製を使って、壊れてしまったおもちゃを直すそうです。

修理できるおもちゃは、電池などで動くラジコンやロボットや電車、人形などです (おそらくですが、ゲーム機などのおもちゃは対象外なのではと思います)。

今回利用したのは、2才の娘のおもちゃを修理するためでした。

犬の人形で、スイッチを入れると両手足が動き、可愛らしく前に進むおもちゃです。ある時からスイッチをオンにしても動かなくなり、ダメもとで「おもちゃ病院」に行ったのが前回でした。

修理できたとの連絡を受け、娘と受け取りに行ってきました。

修理された犬のお人形を見て、娘はうれしそうでした。修理費として、前足内の稼動パーツ交換費のみがかかりました。200円です。

その場には、他にも5組ほどが、家族で修理の依頼、もしくは修理されたおもちゃを受け取っていました。修理されたおもちゃを受け取って喜んでいたのは、子どもだけではなく親もうれしそうにしていたのが印象的でした。特にお父さんが、です。

おもちゃ病院が提供している価値は、壊れたおもちゃをもう一度遊べるようにしてくれることです。あらためて思ったのは、単におもちゃが直るだけではなく、おもちゃの修理を通して「おもちゃへの思い出や記憶も蘇らしてくれること」が価値なのではということです。

修理したいおもちゃを説明するお父さんが、壊れる前の状態をすごく細かく説明していました。「こういうふうに動き、その時にはこんな音が出る。」

そのおもちゃは、予想するに自分が小さい時に遊んだもので、子どもに譲ったものなのでしょう。もしかしたら、直して欲しいと願っているのは子どもよりも、お父さんのほうかもしれません。


2015/12/12

「カフェオーナーになることが夢」に向かって歩き出した女性へのアドバイス




知人からキャリア転向の話を聞く機会がありました。知人は、20台後半の女性です。2ヶ月後の2016年2月に今の会社を退職し、4月から2年間、専門学校に通うとのことでした。

「学生のときから抱いている、カフェオーナーになるという夢に向かって、前に進むことにした」。そんな決意でした。

2015/12/09

2才の娘のクリスマスプレゼントには、「ジグソーパズル」ではなく「ブロック」をあげたい理由




2才3ヶ月の娘がいます (2015年12月現在)。

娘のお気に入りのおもちゃに、ジグソーパズル、ブロック、積み木があります。親と一緒につくったり、時には自分一人で熱中して遊んでいることもあります。

パズルは30ピースです。特に動物の写真のパズルが好きなようで、パズルを組み立てながら、「これは らいおん」などと、できあがってくる動物の名前を得意そうに教えてくれます。

30ピースのパズルは、始めの頃はなかなか自分一人では完成できませんでした。何回も遊んでいるうちに、どのピースがどこに当てはめるかを覚えてきたようです。今では、親の手伝いも必要なく、自分一人でできるようになりました。

ちょうどクリスマスも近いので、プレゼントにはもう少し難しいパズルがいいかなと思っていました。30ピースの次は、50ピースがあります。

ですが、娘がパズルで遊んでいるのをあらためて観察していて考えを変えました。ジグソーパズルではなく、別の遊ぶものです。パズルよりも、ブロックがいいと思っています。

その理由は、ジグソーパズルは「唯一の正解」があるおもちゃだからです。それもあらかじめ他人が決めた正解です。

30ピースのパズルであれば、30個それぞれのピースの位置や、はめる向きが決まっています。各ピースを当てはめていった後の完成図も答えは1つです。1つでもピースの位置や向きが違うと、パズル全体として完成しないわけです。

パズルを覚え、30ピースでも3分くらいでスムーズに完成させられるようになると、娘のパズル遊びが何かルーチン的な作業のような感じがします。

一方のブロックで娘が遊んでいるのを見ていると、毎回違うものができあがります。

例えば、一所懸命ブロックで大きなものを組み立てているかと思ったら、娘が言うには誕生日ケーキをつくったとのことでした。その後に誕生日の歌も歌ってくれました。

他には、人形の前に黄色のブロックを並べていたこともあります。何をしているのかを聞くと、お人形にみかんをあげているとのことでした。ブロックを食べ物に見立てることは、特に親から教えられたわけではなく、自分で思いついてのことです。

子どものブロックや積み木の遊びには、大人からすると予想外なものがあり、毎回楽しませてくれます。ブロックには、組み合わせが何通りもあります。唯一の正解となるような遊びはなく、子どもの何かをつくりたいという気持ちを自由に表現できるのがブロックです。

ジグソーパズルにはあらかじめ決められた正解があり、ブロックには正しい答えはない。自分の娘への教育方針としてベターなのはブロックです。今年の娘のクリスマスプレゼントにはパズルではなく、ブロックがいいかなと思っています。


2015/12/06

書評「中くらいの幸せはお金で買える」(藤原和博)




「中くらいの幸せはお金で買える」の著者は藤原和博氏。2003年より5年間、東京都内で義務教育初の民間校長として、杉並区立和田中学校校長を務めたことでも有名です。

ここ最近の自分の関心領域の1つが「どうお金を使うか / 何にお金を使うか」ということもあり、本書は興味深く読めました。

著者の問題意識を端的に表すのが、以下の引用部分です。
私が思うのは、日本人のお金の使い方で、”中くらい” の額にこそ問題があるのではないか、ということです。

100円単位、1000円単位の買い物まではうまい。チラシやネットに目を凝らし、満足度をそれなりに得ています。いっぽう数千万単位であれば、誰でも慎重に慎重に行動するでしょう。

ところが、1万円から100万円単位のお金の使い方がなんとも下手なのです。これがうまく使えていないから、幸福感が台無しになっている。結果、孤独感を克服することができない。私はそう考えています。

本書では、お金の使い方について 18 のやり方が説明されています。どれも著者が実践していることです。

読後での印象は、全てを著者と同じように実行しても、必ずしも自分にとっての幸せにつながらないと感じました。何に対して幸福感を抱くかは人それぞれだからです。

本書への感想として付け加えるとすると、18通りのお金の使い方について、そのまま著者と同じことができるのは、ある程度の収入がある方に限られる点です。推測するに年収が 3,000万や 4,000万程度以上は必要になってくるのではないでしょうか。

ただし、だからといって、つまり、同程度の収入がないからといって、本書の内容が無意味だとはなりません。

むしろ、私自身にとっては、このお金の使い方は同意できる、別のこのお金の使い方は自分の価値観にはそぐわないと、考えるきっかけになりました。

自分のお金の使い方と比べ、極端に違う著者のアプローチについて、一読しただけでは単にそのお金の使い方に違和感を抱くだけだったものが、あらためて考えることで自分が何に価値を置いているのがが見えてきました。

別の言い方をすれば、著者と自分のしあわせ感を相対的に比較することで、自分のことが理解できるのです。

その意味において、本社からは色々と考えることができた良い本でした。




2015/12/02

株式投資も自己投資も本質的には同じ




「30歳からはじめるお金の育て方入門 貯めながら殖やす新しい習慣」の著者は自らを草食投資隊とする渋澤健氏、中野晴啓氏、藤野英人氏の3人です。

本書が興味書く読めたのは、「投資」についてあらためて考えることができた点でした。そもそもなぜ投資をするのかの哲学的な内容が、本書を読み、最も印象に残ったことです。

投資とは、将来に価値を生むであろうことに対して、自分の「大切なもの」を投じることです。

大切なものがお金で、価値を生むであろう対象が企業であれば、株式などの投資になります。株式投資とは、その会社が付加価値を生み続けてくれることを期待し、資産であるお金を投じることだからです。

投じる「大切なもの」は、お金だけではありません。自分の時間やエネルギーも含めて考えることができます。

自分に対する投資 (自己投資) の考え方も、本質的には同じです。

今後、自分の価値が高まること、自分の目指す方向として高めたいことに投資をする行為だからです。

勉強をしたり、読書、旅行、何か新しいことに挑戦するなど、お金を使うことだけではないのです。自己投資は、時間や知恵、エネルギーなど自分の持つ資産を活用して、経験や成長などのリターンを得る行動です。

リターンとは、自分の価値が高まることです。自分の価値を高めるとは、より多くの人の役に立つ人間になることです。

より多くの人とは、別の言い方をすれば社会のことです。自分の価値を高めることで、社会に対してより貢献できることを増やしていく。

この意味において、自己投資も、株式投資などの他己投資も本質的には同じです。他己投資は、自分以外への色々な投資が含まれるので、子どもへの教育、NPO 組織などへの投資、あるいは税金/年金を払うことも当てはまります。

投資とは、将来に価値を生むであろうことに対して、自分の「大切なもの」を投じることだと書きました。

ポイントは、大切なものを投じるにあたって期待される価値は何かです。単に損得勘定で考えるのではなく、期待する負荷価値が、自分の哲学や人生にとって意味があることなのか。

自分の「大切なもの」を活用するからこそ、投資対効果を複数の視点で持っておくことが大切です。




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