2016/08/22

できない理由ではなく「できることは何か」 - Google が大切にするイエスの文化


Free Images - Pixabay


How Google Works という本に、Google では「イエスの文化」を醸成することを大切にしていることが書かれています。

「とにかくダメ」症候群は、職場でも見られる。企業は従業員に「ダメ」と伝えるための、巧妙な、往々にしてさりげないが強力な方法を編み出す。決まった手続きやいくつもの承認を義務づける、あるいはミーティングへの出席を共用する、といった具合に。

スマート・クリエイティブにとって、「ダメ」と言われるのはちょっとした死に等しい。「ダメ」は会社がベンチャーらしい活気を失い、企業的になったことのサインだ。「ダメ」が重なると、スマート・クリエイティブは尋ねるのを辞め、さっさと出口へ向かうようになる。

このような事態を防ぐには、「イエスの文化」を醸成することだ。成長企業にはカオスが蔓延する。たいがいのマネジャーは手続きを増やすことで、それに対処しようとする。手続きのなかには、会社の規模拡大に必要なものもあるが、導入はできるだけ遅らせたほうがいい。新たな手続きや承認を取り入れる場合は、基準を厳格にしよう。

(中略)

私たちがよく引用する元コネチカット大学学長のマイケル・ホーガンのこんな言葉がある。「最初のアドバイスはこうだ。『イエス』と言おう。なるべく頻繁に、イエスと言うのだ。イエスと言えば、物事が動き出す。イエスと言えば、成長が始まる。イエスは新たな経験につながり、新たな経験は知識と知恵につながる。(中略) イエスという姿勢は、この不確実な時代に、前に進むための手段なのだ」

目の前の困難なことに、「できない理由」を探してできないことを正当化するか。あるいは「どうすればできるか」を考え解決策を見い出すか。考え方として No から入るか、Yes から入るかの違いですが、この積み重ねは大きいです。

前の会社で働いていたとき、海外のベンダー担当者とのやりとりでこんなことがありました。

緊急に起こった問題があり、その解決のために現場担当責任者が来日していました。問題を解決する糸がつかめない状況でした。

現地の担当者との電話会議を頻繁にやっていた時、来日していた責任者がよくこう問いかけていました。「What can I do for you?」。

「自分ができることは何かあるか?」という問いです。この言葉を口ぐせのように繰り返していました。

その時は、目の前にある問題事象に対して原因が明らかになっていない状態でした。会議では各メンバーが発言はあったものの、議論は堂々巡りをし議論が前に進んでいませんでした。

What can I do for you? という言葉で、会議の雰囲気が建設的になったように感じました。今、何ができるのか、自分は問題に対してどう貢献できるのかを考えられるようになり、前向きに「できること」にフォーカスされたのです。

この経験で学んだのは、困難な状況であっても何かしらやれることが見出せるということでした。できることが見えていないだけで、視点を変えると自分が今できることは、どこかにあるものです。

「できない」ではなく、「自分ができることは何か」と Yes から入る。

どんな状況でも、自分が貢献できることは何かを問う姿勢が問題解決につながります。厳しい環境であっても、むしろ困難な状況だからこそ What can I do for you? という問いかけができるかです。




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