ビジネスでの問題解決についてです。
Why から始めるという考え方から、どのように問題解決をするかの方法を解説しています。
問題解決のフレームワーク
ザ・会社改造 - 340人からグローバル1万人企業へ という本に、会社経営や組織運営での問題解決フレームが提示されています。
リーダーシップのフレームワークです。以下は本書からの引用です。
あなたの眼前に、どうしていいかわからない 「混沌」 とした問題があるとしよう。混沌は、さまざまな要素が複雑に絡み合い、もつれた糸の塊みたいになっている。
(中略)
リーダー能力の切れ味は、「3枚セット」 のシナリオをいかに的確かつ迅速に作るかにかかっている。
《1枚目》は、複雑な状況の確信に迫る 「現実直視、問題の本質、強烈な反省論」 。《2枚目》は、《1枚目》で明らかにされた問題の根源を解決するための 「改革シナリオ、戦略、計画、対策」 。《3枚目》は、《2枚目》に基づく 「アクションプラン」 である。
優れたリーダーは、もつれた糸をほどいて、直面する現実がどのような 「構造」 になっているのかを理解するのが速い。本質に迫る 「謎解き」 が的確なのだ。
(引用: ザ・会社改造 - 340人からグローバル1万人企業へ)
本書 ザ・会社改造 では、いくつかの経営戦略フレームワークが紹介されています。その中でも引用したフレームワークは興味深いものでした。
問題の本質を明らかにし、その解決の道筋 (戦略) 、具体的な行動指針という、以下の3つにシンプルに落とし込みます。
問題解決フレーム
- 一枚目:現実直視をし、問題の本質に迫る。本当に解決すべき問題を明らかにする
- 二枚目:問題の根源を解決するための改革シナリオ、戦略、計画、対策
- 三枚目:問題解決のためのアクションプラン
Why から始める問題解決
この3つは、Why, What, How という順番になっています。
最初に Why という 「なぜやらなければいけないのか」 を問題提起します。2枚目で What という 「やるべき道筋」 を見せます。
What だけでは、見せられた側は動けない、あるいは個々人でバラバラに行動する恐れもあります。そこで3枚目として、How という 「具体的なやり方」 を提示します。
Why から始める問題解決
- 本当に解決すべき問題設定:なぜやらなければいけないのか (Why)
- 問題解決のシナリオ:やるべきこと (What)
- アクションプラン:具体的なやり方 (How)
Why, What, How のどれか1つが欠けても不完全です。順番も、Why があって初めて What や How に説得力が出てます。
Why から始まるゴールデンサークル
ところで、Why から始まるゴールデンサークルというものがあります。サイモン・シネックが TED にてプレゼンをしたフレームワークです。
ポイントは、人は 「何を (What) 」 ではなく、「なぜ (Why) 」 に動かされるという考え方です。以下は、関連エントリーです。よろしければ、ぜひご覧ください。
参考: Why からはじまるゴールデンサークル:シンプルかつ応用度の高い思考アイデア
実際の TED でのプレゼンの動画 (YouTube) はこちらです。
こちらが、日本語字幕付き TED 動画 です。
TED を見ていて、おもしろいと思うポイントは3つあります。
TED の魅力
- アイデアがよい
- 伝え方がうまい (プレゼンの仕方、パフォーマンス、情熱を持って語っている)
- アイデアが自分にも役に立つ
1つ目と2つ目は、どの TED トークも当てはまります。しかし、3つ目の 「アイデアが自分にもすぐに役立つ」 は多くはありません。
Why から始まる 「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」 というアイデアには上記の3つ全てを満たします。リーダーシップにも使え、それ以外にも幅広く応用ができます。