2016/06/30

中学生の質問を頭ごなしに否定した先生を反面教師に




こころの処方箋という本に、「権力を棄てることによって内的権威が磨かれる」というテーマで次のようなことが書かれています。

日本人は権力ということを嫌うあまり、権威アレルギーと言っていいほどの傾向があるように思われる。権力と権威とは区別して考えた方がいいと思うのだが、両方ごっちゃにして嫌い――というのが日本人の在り方である。

(中略)

中学生の先生は生徒に対して、自分が教える教科については「権威者」であるべきと思われている。

ところで、生徒の誰かが質問をして、その考え方が意表をついているため、教師が困ってしまうときがある。そんなときに、「馬鹿な質問をするな」と頭ごなしにそれを無視しようとすると、生徒は黙ってしまうかも知れない。

このとき、教師は権力によって自分の権威を守ったつもりでいるのだが、生徒からすれば、教師の権威が失墜したことは明瞭なのである。

このようなとき、まず、教師として持っている権力を棄ててかかることが大切だ。権力を行使せずにそれに当るとすると、どんな結果が生じるだろう。

2016/06/27

書評: ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (原田泰)




ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか という本が、ベーシックインカム (BI) の基本的な理解に役立ちました。



本書は三部構成です。

  • 第1章:日本の所得分配と貧困の現実
  • 第2章:ベーシック・インカム (BI) に関する思想と対立軸の整理
  • 第3章:BI の日本での実効可能性を財政関連の統計から論証

■ 財政面からの日本でのベーシックインカムの実現可能性

特に興味深く読めたのは、第3章でした。財政面から日本での BI の実現可能性が詳しく書かれています。

本書で提示される BI 案は、20歳以上の大人が月7万円、20歳未満は月3万円を、個人の銀行口座に振り込むものです。大人は月7万なので、年間は84万円です。これが一律に全員に支給されます。

2016/06/25

男女はお互いを理解することが難しい。共通の目標に協力し合うのが吉



こころの処方箋という本に、「男女は協力し合えても理解し合うことは難しい」というテーマで次のようなことが書かれています。

中年になって、あるいは老年近くなって、夫婦間の危機を感じる人は多い。どうで夫婦なんてものは……と割り切って家庭内離婚をやり遂げている人は、それなりに安定しているだろうが、そうかと言って、それがそれほど楽しいものではないことは、誰しもがわかることである。

(中略)

小さいことが積み重なって、夫婦は互いに相手が自分をまるっきり理解してくれない、と思うようになるのではなかろうか。

早くローンを返さねばならないとか、この子を大学に入れるまでとか、夫婦が何か共有の目標をもっているときは、お互いに相当に協力できるようである。

(中略)

目標を達成してしまって、やれやれと思って、二人が向き合ってみると、お互いのことを本当に知らないまま来たことに思いあたる。

2016/06/23

運用型広告のプロフェッショナルに求められる5つのスキル




運用型広告 - プロの思考回路という本に、広告の運用者に求められる5つのスキルが書かれていました。

今回のエントリーでは、この5つのスキルをご紹介します。



1. プラットフォーム各社の動きや考え方を読み取るスキル

Google や Facebook などの広告メディアプラットフォーム各社は、提供する広告サービスの開発を進めています。定期的に新機能が発表され、常にアップデートしています。広告運用者はプラットフォーム各社のスピードに付いていくことが求められます。

さらには、実装された新しい機能の意図、各プラットフォームが描く理想や方向性を理解しているかも問われます。

プラットフォーム各社がどんなミッションやビジョンを持っているか。広告主や生活者にどのような体験を提供したいと考えているか。他の広告メディアにどんな影響を与えるか。

発表された新しい機能を、一歩引いた業界全体で見られるバランス感覚も重要です。各社が新しい取り組みをしたときに、大枠の方向性や意図を理解し、適切に提案できたり活用していくスキルです。

2. クロスチャネルでカスタマージャーニーをモデリングするスキル

広告キャンペーンのプランニングで、ターゲット顧客の立場でキャンペーンを設計するスキルです。

2016/06/20

24時間以内のメール返信ルールを守るための Gmail の使い方をご紹介




仕事のメールで、自分のルールは「返信が必要なメールは、受信後24時間以内にレスをすること」です。ゴールデンウィークや年末年始の休暇を除き、普段は土日も含めてこのルールは守っています。

メールの大部分は受け身の対応です。一日の受信メールのうち、多くは読むだけです。返信を必要とするメールも、来たものを返すので受動的なものです。自分から能動的にメールを送る件数は、受け身で処理するメールの件数に比べると少ないです。

受動的なメールに時間を使っていると、本来自分がやりたい仕事に時間を割けません。メール受信後の24時間以内で返答するためには、いかにメール処理を効率良くするかが大事になってきます。

今回のエントリーでは、24時間以内に仕事のメールを返信するルールを守るために、どんなメールの使い方をしているかをご紹介します。

なお、今の会社で使っているメールは、Google Apps for Work の Gmail を使っています。インターフェイスは @gmail.com と同じです。

■ 受信トレイのちょっとした工夫がポイント

Gmail でのメール処理を効率良くするためのポイントは、受信トレイの使い方です。少しの工夫をするだけで、メールに使う時間を減らし、かつ返信忘れも防げます。

受信トレイの設定で大事なのは2つあります。

2016/06/18

Facebook が O2O (online to offline) の取り組み強化を発表 (2016年6月) 。売上への広告効果を可視化できるか




Facebook が、O2O (online to offline) の取り組みを強化しています。Facebook ユーザーのデータと、店舗への来店や店頭購入のデータをつなぎ、モバイル広告のオフライン効果を可視化できるようにすると発表しました (2016年6月14日) 。

In-Store, Meet Mobile: New Ways to Increase and Measure Store Visits and Sales | Facebook for Business

TechCrunch も報じています。

FacebookがPOSシステムと連携、ユーザーの来店と購入までトラックできるように | TechCrunch Japan

今回のエントリーは、Facebook 広告の広告効果測定の仕組みを考えます。

2016/06/16

書評: 和僑 (楡周平)




和僑という楡周平の小説がおもしろかったのでご紹介します。

前作プラチナタウンの続編ですが、前作を読んでいなくても楽しめる内容になっています。テーマは、日本が少子高齢化が特に地方で進む中、地方創生をどう実現するかです。

東北のある田舎町が舞台です。農業を営んでいるのは中高年の独身男性ばかり、10年や20年後のスパンで見ればやがては農業従事者はいなくなってしまう。そうした環境で、農業をどのように再生させるかというストーリーです。

2016/06/13

資産運用サービス WealthNavi (ウェルスナビ) のバリュープロポジションを考える




2016年前半は、THEO (テオ)WealthNavi (ウェルスナビ) といった、資産運用にテクノロジーを使う従来とは異なる価値を提供する金融サービスが出てきました。

ETF に特化した、投資一任運用サービスです。主な特徴は、

  • ユーザーごとにリスク許容度を判定する
  • リスク許容度に基づき、ポートフォリオと購入銘柄 (主に海外 ETF) が決まる。売買の運用も自動的に行なう
  • 手数料は評価資産の 1% (年間 / 消費税別)

私は、THEO と WealthNavi の両方を使っています (2016年6月現在) 。

2016年2月より正式ローンチをした THEO は、資産運用の「ロボアドバイザー」であることを強調しています。THEO のサイトでは、明確にロボアドバイザーと書かれています。ロボアドバイザーをメッセージにし、新しい資産運用サービスであることを訴求しています。

2016年6月現在はユーザー招待制の WealthNavi も、使い始めた当初は、同様のロボアドバイザーだと私は思っていました。

しかし、あらためて見ると、WealthNavi は自分たちのことを「ロボアドバイザー」とは一言も言っていないことに気づきました。WealthNavi のサイトには、ロボアドバイザーとはどこにも出てきません。

一見すると THEO と WealthNavi は同じ ETF 特化型の投資一任運用サービスですが、この違いは興味深いです。今回のエントリーでは、WealthNavi という投資一任サービスの提供価値について考えます。

2016/06/11

スーパーリサーチャーから学ぶマーケティングリサーチの課題設定




マーケティングリサーチ会社のインテージが、自社サイトでマーケティングリサーチの基本をまんがで紹介しています。

こっそり知りたいマーケティングリサーチのツボ!|インテージ

マーケティングリサーチの素朴な疑問や落とし穴、あるいは最新トレンドをまんがでわかりやすく学べることを狙ったコンテンツです。

第一話は「売上減 = ユーザー離れ?? ~ 『仮説と事実』の落とし穴 ~ 」です。

マーケティングリサーチをやる上で、とても大切なことが書かれていましたのでご紹介します。第一話のテーマは「マーケティングリサーチの課題設定」でした。

2016/06/09

2016年5月にブログで注目を集めた本 (月間クリック数ランキング)




このブログでは、読んだ本の書評を書いたり、エントリーの参考情報として本の内容を引用しています。ブログに訪問いただいた方に役に立つと思ってもらえる本を紹介しています。

今回のエントリーでは、2016年5月の1ヶ月で、クリックが多かった本をご紹介します (5冊) 。順番はクリック数の多かったものです。


究極の身体 (高岡英夫)


運動や体の本で、今まで読んだ中で最もおすすめの一冊です。人の身体構造や運動のメカニズムについて独自理論が、興味深く読めます。

本書の究極の身体の定義は「人体の中で眠っている四足動物、あるいは魚類の構造までをも見事に利用しきって生まれる身体」です。

2016/06/06

資産運用ロボアドバイザーをどう使うかの考察 (2016年6月時点)




2015年後半から2016年前半で聞くようになったのは、個人の資産運用に「ロボアドバイザー」を提供する日本のスタートアップ企業のニュースでした。

ロボアドバイザーは、資産運用の全て、またはほとんどを自動アルゴリズムがやってくれます。ファンドマネージャーなどの人がやっていたことを機械が担います。

2016年6月現在で、日本の資産運用ロボアドバイザーで興味があるのは、


これら3つのうち、THEO とウェルスナビを使っています (2016年6月現在) 。以下は関連エントリーです。


今回のエントリーでは、資産運用ロボアドバイザーを自分の資産運用にどう活用するかを考えてみます。

2016/06/04

スマホ証券「One Tap BUY」がおもしろい (でも自分は使わない)


Free Image on Pixabay


2016年6月1日、オンライン証券会社 One Tap BUY (ワンタップバイ) が正式にローンチしました。ネット証券の新規参入は、日本では10年ぶりです。

10年ぶりの新規参入、スマホ証券「One Tap BUY」が今日ついにローンチ | TechCrunch Japan (2016年6月1日)

One Tap BUY とは


ワンタップバイの特徴を一言で言うと「手軽さ」です。株の売買のプロセスを徹底してシンプルに、わかりやすく作られています。

2016/06/01

Facebook Audience Network が動画広告開始、Facebook ユーザー以外にも配信可能になると発表 (2016年5月)




Facebook が提供する広告ネットワークである Audience Network。

広告を出したいと思っている企業などの広告主は、このネットワークを通して、様々なサイトやアプリに広告を出すことができます。Facebook Audience Network は、Facebook の持っている強みをうまく活かした提供価値があります。

今回のエントリーは、Audience Network が、直近2016年5月に2つのアップデートをしているのでご紹介します。
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