2017/01/21

書評: TED 驚異のプレゼン - 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則 (カーマイン・ガロ)


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TED 驚異のプレゼン - 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則 という本をご紹介します。


本書は、もっと自信をもって話をしたい、説得力のあるスピーチをしたいという人たちに向けた本だ。プレゼンテーションをする人、製品やサービスを販売する人、周囲を激励して組織を引っ張る人のためである。

本書では、インターネットで無料公開している500以上の TED プレゼンを分析し、TED で大成功をおさめた人たちを直接取材した結果、TED プレゼンに共通するシンプルな9つの法則を突き止めた。

それは大胆かつ新鮮、現代的で魅力的なスタイルであり、この法則を身につければ、聞き手を魅了できるようになる。

■ 心を動かす9つの法則

この本では、心を動かすプレゼンの3つの要素が紹介されています。

  • 感情に訴える:聴衆のハートに触れる
  • 目新しさを出す:聴衆に何か新しいことを教える
  • 記憶に残す:聴衆が絶対に忘れないような形で見せる

3つの要素それぞれに3つの法則があり、合計で 3 x 3 の9つの法則が、実際の TED のプレゼンやトークの事例でわかりやすく書かれています。9つの法則は以下です。

  • 感情に訴える
    • 内なる達人を解き放つ
    • ストーリーの技術をマスターする
    • 会話のように話す
  • 目新しさを出す
    • みんなが知らないことを教える
    • 驚きの瞬間を演出する
    • ユーモアで軽快に
  • 記憶に残す
    • 18分ルールを守る
    • 五感を刺激して記憶に残す
    • 自分らしく語る

■ TED トークのガイドブックとしての使い方

本書は見ておくとよい TED トークのガイドブックにもなります。巻末には各章で紹介されたプレゼンのスピーカーと日本語タイトル、URL リンクの一覧があります (71個) 。

これら1つ1つを、本書で書かれている優れたプレゼンの視点で実際に見ると、どうすれば心を動かすプレゼンができるかの学びが得られます。

■ 情熱を持っているか

9つの法則のうち、印象的だったものは 「感情に訴える」 の1つ目の 「内なる達人を解き放つ」 でした。ここで強調されていたのは、自分の中にプレゼン内容に情熱があるかどうかでした。

以下は本書からの引用です。

聴衆の心を動かす最初のステップは、自分自身が感動することだ。

自分が本当は何に情熱を感じるのか、確かめる一番簡単な方法は 「私のハートが歌い出すきっかけは何だろう」 と自問することだ。あなたのハートが歌いだすものを突きとめてしまえば、ストーリーテリングもスライドも話し方も、自然に生き生きとしてくるはずだ。

驚くほど聴衆と深く心を通わせることができるだろう。あなたが学んだことを、その道の達人として自信を持って聴衆に伝えられるようになる。

プレゼンする内容が、自分にとって情熱があるものなのか、一所懸命になれることなのかです。

きれいなパワーポイントなどのスライドや、話し方、ジェスチャーなどのテクニックの前に、そもそもの出発点です。突き詰めれば、なぜ自分はプレゼンをしたいのか、内容やメッセージに、自分自身が感動できたり心が動かされたものなのかです。

情熱があるかという自問は、プレゼンの中身だけに留まりません。自分の仕事や趣味などにも当てはまります。

プレゼンについてだけではなく、仕事全般にも示唆がある本でした。




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