2017/02/27

データ分析の差別化。自分ならではの価値をどこで出すか


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分析とは、比較をすることです。何かと何かを分けて比較し、はじめて多いか少ないなどの違いがわかります。例えば、前月や前年の時系列比較、男女や年代ごとに分けて比較します。

「何のために、どのように分けるか」 の工夫が、分析では重要です。分け方には、分析者の力量が問われます。

■ 分析で比較をするときの注意点

分析での比較にはいくつかの注意点があります。

1. 何を基準に比較するか

1つ目は、何とどう比べるのかという比較基準を明確にすることです。

  • できるだけ同じ同士を比較する (Apple to Apple)
  • 異なるものを比較する場合は、同じ要素と異なる要素を正しく見極め、異なる部分の影響をなるべく排除してから比較をする

比較基準が妥当なものかも確認する必要があります。例えば、前年同期と比較する場合、もし前年が異常に低い (または高い) と、その比較は結果を見誤る可能性があります。

2. その分け方は本当に意味があるか

分けることへの注意点として、単なる知的好奇心からの思いつきで分解しないことです。

特にビジネスでの分析においては、何がわかれば意思決定やアクションにつながる結論を導き出せるかを、常に意識することが大切です。分けて比較する、つまり分析にはそもそもの目的があるはずだからです。

分析の目的は、単に興味があるから分析するのではありません。ビジネスとしての判断を助け、効果的な打ち手に示唆を出すために分析することが目的です。

どんなに高度な分析をしても、その結果が有効な打ち手につながらなかったとしたら、ビジネスへのインパクトはありません。分析結果が 「実際に使えるか」 まで執着しないと、せっかくの分析結果も絵に描いた餅になってしまいます。

■ データ分析者として、自分ならでは価値をどこで出すか

データ分析のフローを大きな視点で見ると、次の3つの段階があります。

  • 分析課題と仮説の明確化:何に着目して比較し分析するか (分析の着眼点)
  • 分析結果:データ集計と比較から、分析結果というファクトを出す
  • 意味合い:分析結果の意味合いや示唆を考える

2つ目のファクトを出すことは、一定程度の経験を積んだデータ分析者であれば、ある程度は同じ水準の結果が出せるでしょう。他のデータ分析者との差別化という観点では、1つ目と3つ目でいかに自分ならではの価値を出せるかです。

上記の3つの段階を言い換えると、要するに次のようになります。

  • 課題設定
  • 答えへの材料出し
  • 答え

1つ目の課題設定で着眼点や分析方針が適切でなければ、その後の分析結果や意味合いも的外れなものになってしまいます。

2つ目の分析結果まではよくできていても、最後の 「So what?」 や 「What all this means?」 へのまとめが不十分であればどうなるでしょうか。

せっかくの課題設定と分析結果も価値につながりません。なぜなら、提供する意味合いが、当たり前のことにすぎなかったり (レポートの受け手が既に知っていることばかり) 、アクションや意思決定につながらない、あるいは実行が難しい非現実的なことだからです。

データ分析者として自分ならでは価値をどこで出すかは、分析の各段階で常に意識をしておきたいことです。


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