投稿日 2017/07/09

WealthNavi (ウェルスナビ) の運用実績 (2017年7月時点) 。ロボアドバイザーの雑感


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今回のエントリーは、金融資産運用ロボアドバイザーの Wealthnavi (ウェルスナビ) の運用実績をご紹介します (2017年7月現在) 。


WealthNavi の運用成績


資産は入金した額よりもプラスで推移しています。

  • 資産評価額は196万円 (2017年7月9日現在)
  • 入金額のこれまでの合計は170万なので、26万のプラス (+15%)
  • ドル換算の資産評価額は 11% のプラス

ウェルスナビのマイページから、資産評価額のスクリーンショットがこちらです。


ウェルスナビ運用状況 (2016年5月23日 ~ 2017年7月9日)

水色の線が資産評価額です。2016年10月から継続的に増加しているのは、この時から自動積立額が毎月入るようになったからです (買い物カゴのアイコンが入金を表しています) 。加えて、運用益も出ています。薄い水色と青線の差分が運用益に相当します。


これまでの WealthNavi 利用状況


ウェルスナビは毎月の自動積立で利用をしています。開始からの運用経緯は次の通りです。

  • 開始に必要な最低額の100万円を入金 (2016年5月)
  • しばらく様子を見て、2ヶ月後に5万弱を入金 (追加投資)
  • ウェルスナビが自動積立機能を開始 (2016年8月末) 。毎月10万円の自動積立を始める
  • 毎月積立金額を5万円に変更 (2017年1月) 

開始のための入金額について補足です。2016年5月当時は最低100万円でした。2017年7月現在は30万円から開始が可能です。


今後の WealthNavi 利用方針


引き続き、毎月の自動積立でウェルスナビ利用を継続します。

ウェルスナビについて今後で興味があるのは、世界の景気が悪化し、各国の株式市場での株価が下落した場合に、ウェルスナビの運用がどうなるかです。

今のところのウェルスナビの運用実績は入金額に対して +15% で運用益が出ています。ただし、世界的に景気は悪くなく各マーケットの株価が好調でした。その流れにうまく乗れているとも言えます。

もし、株式市場の状況が変わり悪化したら、ウェルスナビはロボアドバイザーとしてどのような対応を見せるのかに関心があります。


WealthNavi とは


ウェルスナビについて補足です。ウェルスナビが公開しているサービス説明の動画はこちらです。



ウェルスナビは、いくつかの海外 ETF (詳細は後述) への自動資産運用を、各ユーザーのリスク許容度に合うようにやってくれます (サービス内容の詳細) 。


投資する ETF


ウェルスナビが運用している海外 ETF は以下の通りです。なお、6つの ETF は全ユーザーで決まっており (2017年7月現在) 、ユーザーごとのリスク許容度によって保有金額構成比が変わります。

  • 米国株:Vanguard VTI ETF
  • 日欧株:Vanguard VEA ETF
  • 新興国株:Vanguard VMO ETF
  • 米国債券:iShares AGG ETF
  • 金:SPDR GLD ETF
  • 不動産:iShares IYR ETF


WealthNavi の価値


ウェルスナビがやってくれるのは 「海外 ETF の売買と ETF 保有金額構成比のリバランスを自動で運用してくれる」 ことです。資産運用を実行してくれる代理人のような存在です。

それによってもたらされるユーザーにとっての価値は、「資産運用の手間暇からの解放と、資産形成 (増えることが期待できる) 」 です。

ウェルスナビが運用する ETF は6つなので、手間や時間を惜しまなければ自分で売買し、ポートフォリオ調整をすることもできます。自分でやるか、代わりに誰かにやってもらうかで、私は後者を選んでいます。

自分にとっての提供価値で大きいのは 「資産運用の手間暇からの解放」 です。

ウェルスナビの手数料は預かり資産の評価額に対し 1.0% (年率、消費税別) です。預かり資産が3000万円を超えると 0.5% です。手数料が発生しますが、ウェルスナビの運用状況は評価でき、自分は他のことに時間を使える対価と考えています。


資産運用は人がやるものなのか


あらためて思うことは、株等の資産運用は素人には難しいことです。少なくとも私自身は、時間を使って自分がやったとしても、うまく運用できるとは思えないです。

自分の方針は、資産運用はなるべくアウトソースすることです。具体的には、次の3つです。

  • 専門家にやってもらう (アクティブ投資信託)
  • 機械にやってもらう (ロボアドバイザー)
  • マーケットの成長に委ねる (インデックス投資信託)

それぞれに手数料が発生しますが、自分がやらなくてもよい分の対価だと捉えています。トータルで考えれば手数料を払うだけの価値はあります。

実際の運用は専門家やロボットに任せ、なるべく自分ではやらなくてよい仕組みをつくりたいです。自分がやることは以下です。

  • 全体の資産配分 (ポートフォリオ) を決める
  • 使う投資信託やサービスを選び、それぞれへの配分を決める
  • 定期的に運用状況を確認する (毎月・半年に一度・1年に一度)
  • 景気やマーケットの状況、新しいサービスの登場など、普段から情報を得ておく


最後に


ウェルスナビについては、過去にいくつか関連エントリーを書いています。参考にリンクをつけておきます。




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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。