2020/04/02

デザイナー募集の件が、マーケティングを学ぶ絶好のケーススタディだった話




今回は、マーケティングとビジネスについてです。

  • 応募デザイナーの3つの反応とは?
  • マーケティングの本質とは?
  • 優秀なデザイナーとマーケティングに学ぶ、仕事のつくり方

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


  • デザイナー募集での3つの反応パターン
  • マーケティングの本質 (一言の定義)
  • 仕事やキャリアのつくり方 (本質の横展開)


デザイナー募集の話をマーケティングの観点で掘り下げ、仕事やキャリアのつくり方に応用しています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


デザイナー募集の話


あるデザインを外注したいと思い、デザイナーを募集した話です。

依頼内容を提示したところ、複数のデザイナーから応募がありました。

興味深かったのは、デザイナーの反応でした。大きく3つに分かれました。


デザイナーの反応 (3パターン)
  • 募集内容に興味があるという返答
  • 過去の実績を見せる
  • 実績に加え、募集内容からドラフト案まで提案


案件への手の挙げ方でも、デザイナーさんによって差が出るのです。

3つ目の返し方 (実績 + 提案) をしてくれると、選びやすさが違ってきます。その人にデザインを頼んでもいいかの判断がしやすくなります。

ではこの話を、マーケティングの視点で見てみます。


マーケティングの定義から見ると


皆さんは、マーケティングとは何かと聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?

私の一言の定義は、マーケティングは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です。

先ほどのデザイナー募集に当てはめると、「選ばれる理由」 として募集段階でどこまで顧客 (募集者) に提示できたかです。自分の実績という過去、実績と提案という 「過去と未来」 まで見せたかです。

この話は、デザイナー募集に限らず、ビジネス全般に通じます。


仕事の獲得 × マーケティング


一般化すると、自分が仕事をどう獲得するかと見ることができます。

先ほどご紹介したマーケティングの定義は、3つの要素があります。Who, What, How です。


マーケティング定義の分解
  • 顧客 [Who]
  • 選ばれる理由 [What]
  • 活動全般 [How]


この3つを、仕事をどう取りに行くかに当てはめると、次のようになります。


仕事へのアプローチ
  • 顧客理解 [Who]
  • その顧客が求めていること・顧客課題 [What]
  • 課題に対して自分が提供する価値 [What]
  • 価値提供を実現する方法 [How]


つまり、仕事を獲得する時の考え方とアクションは、マーケティングそのものなのです。


不採用になったとしたら、どう考えるか


デザイナー募集の話に戻します。

もし、応募に実績と提案までしたのに不採用になった場合、どう考えればいいでしょうか?

提案までやった時間や労力は無駄になるのでしょうか?

私が思うのは、捉え方次第で 「投資」 になります。具体的には、なぜ採用されなかったかを掘り下げれば、知見や教訓にできます。

不採用の掘り下げは、Who, What, How のそれぞれで、次のように見ていきます。


不採用の掘り下げ
  • 顧客の設定と理解が足りていなかったのか
  • 顧客課題の理解不足、理解はしたが価値を提示できなかったのか
  • 提供価値イメージは頭にあったが、実現する能力が自分にはなかったのか


不採用結果という失敗をどれだけ活かせるかによって、提案に使った時間が無駄になったのか、将来への先行投資になるかが違ってきます。先行投資にできれば 「損して得取れ」 になるのです。


まとめ


今回は、デザイナー募集の話をマーケティングから掘り下げて、どんな学びがあるかを考えました。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
デザイナーを募集したら、反応は3つに分かれた。
  • 募集内容に興味があるという返答
  • 過去の実績を見せる
  • 実績に加え、募集内容からドラフト案まで提案 (過去 + 未来)


2.
マーケティングは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。
デザイナー募集の話に当てはめると、「選ばれる理由」 として募集段階でどこまで相手 (募集者) に提示できたか。


3.
一般化すると、自分が仕事をどう獲得するかに示唆がある。
  • 顧客理解 [Who]
  • その顧客が求めていること・顧客課題 [What]
  • 課題に対して自分が提供する価値 [What]
  • 価値提供を実現する方法 [How]


4.
不採用だったとしても掘り下げ知見や教訓にできれば、先行投資にできる (損して得取れ) 。
  • 顧客の設定と理解が足りていなかったのか
  • 顧客課題の理解不足、理解はしたが価値を提示できなかったのか
  • 提供価値イメージは頭にあったが、実現する能力が自分にはなかったのか

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。