投稿日 2013/09/21

子どもが生まれて変わったこと

9/1に子どもが生まれ、ちょうどそれから20日たちました。

生まれて1週間は入院をして、家に来てからは2週間くらい。今までの生活と大きく変わった2週間でした。

■生活リズムが大きく変わる

何が変わったかというと、大きくは3つあって、1つは生活リズムです。子どもが生まれ3人での生活になってからは、平日のうち2日間は自宅で仕事するように決めました。これは何よりも、会社/上司/同僚の理解があり、とてもありがたいと思っています。

自宅からも会社にいる時と同じように仕事ができるのも便利です。会議はビデオ会議(VC)でパソコンから参加すればよく、クライアントとの打ち合わせもVCでできるものはやってしまいます。多少の慣れは必要だと思うものの、今のところは週2日の自宅ワークは大きな問題はなさそうだと感じています。(とはいえ、9月に入ったあたりから仕事量が増えてきているので、時間や仕事に制約がある中、結構これはがんばらないとと思っています)

生活リズムの変化でもう1つあるのは、睡眠時間です。夜も2-3時間に一度、短い時で30分-1時間くらいで、授乳やおむつ替えをしてほしいと泣くので、睡眠サイクルも赤ちゃんがいる/いないとでは変わります。強制的に起こされるので、睡眠サイクルが崩れます。

私自身は寝付きがいいほうで、夜布団に入り3分くらいで寝てそのまま朝まで起きないのが普通なのですが、それが変わったことでボディブローのように効いてきます。これまでは起床時間が一定だったのが変わったり、起きた時にすっきり目覚められないケースもあります。

■自分の時間が減る

変わったこと2つ目。「自分の時間」が少なくなったことです。一人で自由に使える時間が減りました。そもそもとしては、子どもの対応や妻のサポートをすることになるので、その分だけ自分の時間はなくなります。これまでやっていた家事に加え、新しい役割としては、
  • おむつ替え
  • 沐浴(お風呂に入れる)
  • 泣いた時に抱っこしてあやす/寝かせる
  • ミルクづくり、哺乳瓶の洗浄と消毒
あとは、いろいろな雑務。母乳を与える以外はやっています。やることが増えたことで他の時間がなくなるのは予想していたのですが、想定できていなかったのがこれらを対応する時が読めないということ。

おむつを替えるタイミングや泣き出すのが、頻繁だったり時間があいたりと、事前にスケジュールが組めないんですよね。あらかじめ、何時にやると目処がついていればそこから逆算して予定が組めるのですが、いつ発生するか日によってランダムです。子どもの対応と妻の対応の両方において、発生タイミングが自分でコントロールできない状態。仕事に集中しだした時に中断せざるを得なかったりというのが結構な頻度で起こります。

「自分の時間が減った」と感じる要因は、子どものことをする時間が読めないことが大きいと思います。

仕事と家庭を優先している結果、インプットの時間が減っています。読書だったりネットなどからニュース等を見る時間が減りました。本を読む量が少なくなったのは顕著です。

とはいえ、今のこの状況を変えて、無理やりに自分の時間を作るのは現実的ではないです。なので考えるべきは現状を前提に、どう時間をマネジメントするか。やらないこと/やることを明確にし、やることにも優先順位と時間の区切りをつけるなどのメリハリをもっとつけたいと思っています。例えば読書については、これまでは興味のあるものは次々に読み漁る感じでしたが、しばらくは読む本をちゃんと選び、インプットに対して得られるもの/アウトプットを多くすることを意識したいなと。

■小さくて大きな存在に

最後に変わったことの3つ目。なんだかんだで、自分の子どもというのはこれまでになかった存在感があります。単純にかわいいとかではなく、自分にとってこの世の唯一の存在としての価値というか。

加えて、日に日に成長している感じが、観察していておもしろいです。1日として同じではないくらい。見せる表情や動きの種類が増えたり、自己主張をするようになったり、機嫌のいい時は一人でも手足を動かして遊んでたり。まだまだ小さな存在ですが、自分への影響はとても大きな存在です。


※関連記事
父として子に何を語るか
父親になるということ
出産に立ち会っての雑感


投稿日 2013/09/16

書評: 意思決定のための 「分析の技術」 - 最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (後正武)




意思決定のための 「分析の技術」 - 最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 という本をご紹介します。



本書の特徴


著者は元マッキンゼーの後正武氏です。分析技術の理論と具体例を体系的に説明しています。

初版は1998年です。現在までにビジネスや分析環境は変わっていますが、内容に全く古さは感じず、本質的なものでした。


本書の 「分析の定義」 「分析の目的」 


本書では、「分析とは物事の実態・本質を正しく理解するための作業の総称」 としています。

強調するのは、何のために分析をするのかです。
投稿日 2013/09/15

「選んだ選択肢を正しくする」という考え方

書籍「不格好経営―チームDeNAの挑戦」は、DeNA創業者である南場智子氏が書いた、創業〜現在に至るまで同社の歴史です。

印象に残ったのが、選択をする時の考え方でした。以下、本書からの引用です。
事業リーダーにとって、「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくする」ことが重要。決めるときも、実行するときも、リーダーに求められるのは胆力ではないだろうか。

引用:書籍「不格好経営―チームDeNAの挑戦」

リーダーなどの意思決定者にとって、何かを判断し決めるのは重要な仕事です。リーダーにしかできないこと。選択肢にAとBがあって、甲乙が付け難い場合、決定事項の影響が大きい場合、その分だけ迷いが生じます。

それでも最終的にはリーダーは自分が決めないといけないので、決断をする。一度決めれば、その意思決定を信じて前に進むしかないと、どこまで腹をくくれるかです。

決断も重要だが、その後の実行も同等かそれ以上に大切である、というのが南場氏の指摘です。実行を通じて、決めたことを成功させる、結果的に選択した方向を正しくさせる。選択肢が正しかったか/間違っていたかを決めるのは他でもない自分たちだという気概です。

A or Bの選択肢において、明らかにどちらかが劣っていない場合、よく自分自身が考えるようにするのは、AもBもどちらが正しくて、どちらが誤っているかではないということです。

AとBどちらを選んでも、その先にはAにはAの成功があり失敗もついてくる。一方のBもAとは違った成功/失敗がある。

今年、転職をしましたが、最後に自分の中で決める時によく考えていたことでした。「今の会社に残る」か「新しい会社にいく」の2つの選択肢。前職の仕事には大きな不満があるわけでもなく、むしろ恵まれた環境でした。それを手放し、全く新しい世界に入ることは自分にとって正しいことなのか。

その時にふと思ったのが、転職をする/しないの2つの選択には、選ぶ前には正しいも誤りもなくて、自分が選択をした後に正しかったものにする行動ができるかどうかだけ、ということでした。自分次第で選択結果を良かったものにも、そうでない状況にもできる。そう考えると目の前が晴れたように感じました。そして、「どうせやるなら難しいほうを選んでみよう」と思い、転職を決意しました。

これからも決めることは大小さまざまあると思います。その時にも活かしたい経験です。


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。