投稿日 2013/10/12

世界の経営学のホットトピック 「両利きの経営」 がおもしろい




読み始めたら一気に読んでしまった本が 世界の経営学者はいま何を考えているのか - 知られざるビジネスの知のフロンティア でした。



エントリー内容です。

  • 本書の特徴
  • イノベーション研究で注目されている 「両利きの経営」
  • 知の探索は怠りやすい

投稿日 2013/09/29

生後1ヶ月くらいの子育て方針はこんな感じ




娘がそろそろ生後1ヶ月です (2013年9月現在) 。

ここ最近は身体つきもしっかりしてきて、手足の動きも活発になってきました。話しかけたりすると笑ったりだとか、表情も豊かになりつつあります。

生後1か月の娘にやってほしいこと


自分の子どもに望むことは、主体的に考え、行動できる子になってほしいことです。もう少し大きくなった時に、自分でできる範囲のことは言われてではなく自らやってほしいと思います。

生後1ヶ月の段階で娘にやってほしい思っているのが、次の3つです。
投稿日 2013/09/28

その分野の本質を知らない人間は大成できない

最近読んだ本で、これもおもしろかったのが、「凡人を達人に変える77の心得」。著者は野村克也氏。野村氏が監督をつとめていた時、ミーティングで選手によく話していたことがまとめられています。

書かれていることは野球のことが中心ですが、随所にビジネスマンの場合にはこう当てはまるといった視点も多く、色々と考えさせられることが多い本でした。文章量は決して多くないのですが、書かれていることが深いんですよね。野村氏の哲学や生き方が入っていて、読み応えがありました。

■その分野の本質を知らない人間は大成できない

「77の心得」の1つが『本質を知れば、「自分を正しい方向へ」導ける』でした。以下、本書からの引用です。本質を知ることの重要性を説いています。

「プロの世界で成功する人間と、そうでない人間の差は何か?」

このような質問をインタビューで時々受けるが、答えは一つではない。努力の差もあるし、いい環境や運もあるだろう。人に恵まれるというのも大事な要素だ。

しかし、経験則から、絶対的に言えることもある。それは、「その分野の本質を知らない人間は大成できない」ということである。

(中略)

本質がわかっていない人間は、間違った方向に努力をし続けてしまう。

本質がわかっている人間は、自分を正しい方向に導くことができる。

この「本質をわかっている」というたった一点が、プロの世界で成功する人間と、そうでない人間を生む決定的な差になるのだ。

引用:「凡人を達人に変える77の心得」

ここでは、野球のピッチャーを例に取り上げています。野村氏はこれまで、甲子園でスターだったピッチャーがプロ野球選手になり伸び悩むケースを多く見たと言います。その原因はピッチャーの本質を見誤っていることにあると。彼らは自身のことを「本格派のピッチャー」と認識しているが、甲子園では本格派と言われたストレート(速球)はプロの世界では武器になるとは限らない。

では武器になるのは何か?それはコントロールしかないと野村氏は断言します。コントロールさえよければ必ずしも150km/hの速球はいらない。つまり、「ピッチングの本質はコントロール」であると。ここを理解しているかどうかが、ピッチャーとして成功の分かれ目となると書かれていました。

上記の引用で「本質がわかっていない人間は、間違った方向に努力をし続けてしまう。本質がわかっている人間は、自分を正しい方向に導くことができる。」とあります。ピッチャーでは、ストレートの速度を早くする努力の方向性よりも、どれだけコントロールを磨けるかというのが正しい方向ということなのでしょう。

■自分が生きる世界での本質は何か

この話は示唆を与えてくれます。自分の仕事に当てはめてみると、「仕事のスピードよりも正確性を重視せよ」となります。もちろん、ある程度の仕事スピードは求められるでしょうが。

思い出すのが、自分が社会人1年目の頃です。当時は、自分の仕事をいかに早く終わらせるかを重視していました。例えば頼まれた集計業務では、いかに効率よくできるか、期待されたよりもどれだけ早く上げられるかを意識していたのです。

その結果、確かに「できました」と持っていくのはそれなりに早かったのですが、その分、ミスも多かったです。修正をすることで、結局は仕上がるのが遅くなる。よく怒られました。(このあたりは以前のエントリーに書きました:毎日のように怒られながら学んだ「あたりまえのことをちゃんとやり続ける」ことの大切さ|思考の整理日記)

今考えると、正しいやり方は正確な仕事のやり方を重視して、その上でスピードを上げるという順番がよかったと思っています。急がばまわれの発想です。

これは、仕事を振る側に立つとよく理解できました。自分が頼んだ仕事/業務を早くやってくれるのはもちろんありがたいですが、こちらでチェックした際に間違いがあると、それもミスが繰り返されると、「またか」という思いを抱いてしまいます。それよりも、正確にきっちりと上げてくれるほうが信頼感も増します。

「自分の仕事をきっちりとやり遂げる」。

言葉にすると当たり前に聞こえますが、「当たり前」を継続し実行することで自分を成長させられると思います。

自分自身が生きる世界での本質は何か。仕事とは何か?なぜこの仕事をしているのか?ここはあらためて考えたいと思っています。


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毎日のように怒られながら学んだ「あたりまえのことをちゃんとやり続ける」ことの大切さ




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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。