
転職してすぐにやったことは、仕事で自分に関係すると思う人に話を聞きに行くことでした。
30分くらい時間をもらって1対1でミーティングを設定し、その人のチームや組織の話、他の組織との連携、その人の主な業務と問題意識をどこに持っているかなどを共有してもらいます。
様々な人の話を直接聞け理解が進み、自分のことも知ってもらう機会にします。今後も範囲を広げて続けていきたいことです。
色々な人と話をしていると、気づいたことがあります。この人は「仕事ができるな」と思う人に共通する条件です。
具体的には、次の5つです。
- 前向きな心や向上心を持っている
- 異なる視点で物事を見て、判断している
- アイデア出し、具体的な行動をしている
- リスクをとって挑戦している
- 成果を意識している
以下、それぞれについてご説明します。
1. 前向きな心や向上心を持っている
スキルや専門性以前の話で、前向きに考え、取り組む人かどうかです。
普段であればそれほど差は出ませんが、問題発生時や緊急時で違いが現れます。特にチームで仕事をする場合に、メンバーが前向きなのかそうではないかは、チームの雰囲気に影響します。
プラス思考一辺倒というわけでは決してありません。メリットとデメリットを理解した上で「自分に何ができるか」を考え、できる理由を探す姿勢があります。解決策に集中する、失敗をしてもそれを糧にします。
前向きな考え方が強い人は、向上心も強いように見えます。視点が前を向いていて、もっと成長したい姿勢が言動から伝わってきます。こういうメンバーがまわりにいると、自分も刺激され、良い相乗効果が出ます。
2. 異なる視点で物事を見て、判断している
決して自分一人の視点だけではなく、複眼でものごとを考えることができる人です。
相手の立場で考えること、クライアントにとって何が良いのか、何が世の中を良くするのかの視点です。
複眼での思考が自在にでき、言われなくても自然とできている人です。
横と縦の複数の視点を持っているので、判断がブレにくいように思います。例えば会社の場合は、横は他の組織の人たちの立場も考えること、縦は上司の立場やさらにもう1つ上、さらには経営レベルで物事を捉えているかです。
視点を変えることは、全体像の把握にもつながります。相手視点だけではなく、時間軸も短期から長期の両方で考えられるか、木と森という枝葉と本質の両方を見ているのかです。
3. アイデア出し、具体的な行動をしている
人にはない独自のアイデアを思いつき、多くのアイデアを発信できる人です。
名著 アイデアのつくり方 では、アイデアの定義は次のように説明されています。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
アイデアが出せるということは普段からそれだけ情報をインプットし、自分の頭で考え、新しい組み合わせのための引き出しが多いからです。
アイデアを出せるだけではなくて、実行も伴っているかです。具体的な行動をしている人です。分析や考察で終わりではなく、行動を起こすからこそ意味があります。
4. リスクをとって挑戦している
やみくもに失敗を避けるのではなく、リスクを理解した上で挑戦できる人です。
見ていて思うのが、実績を残していたり自信を持っている人は、これまでリスクを取ってきていることがわかります。
リスクを取り、自分を変えていく人です。これを続け、成長をしていきます。
5. 成果を意識している
時間をどれだけ費やしたかではなく、結果や成果をどれだけ出したかで考えられる人です。行動をして結果を出しています。時間をどれだけ使ったという長さではなく、時間をどう使ったかの質を考えている人です。
仕事では結果が求められ、成果を出すことに責任感を持っている人には刺激を受けます。結果につながるプロセスも大事ですが、最終的なアウトプットできっちりと出せるかです。常に高いレベルでできている人には、プロ意識を感じます。
まとめ
仕事ができると思う人に共通する5つの条件は、自分が目指したいことです。
- 前向きな心や向上心を持っている
- 異なる視点で物事を見て、判断している
- アイデア出し、具体的な行動をしている
- リスクをとって挑戦している
- 成果を意識している