
「 XX 禁止」 を見ると、逆にやってみたくなった。何かを考えないようにすると、なぜか気になって頭から離れない。こんな経験は誰もが一度はあるでしょう。
ここから言えることは、思考 / 感情 / 欲求を無理に抑えつけようとするのは逆効果であり、かえって避けたいと思っていることを考えたり、行なってしまうということです。
自分の欲求と行動を分けて考える
スタンフォードの自分を変える教室 という本に書かれていた内容で興味深かったのは、何かをしたい 「欲求」 とその後の 「行動」 を分けるという考え方でした。
自分の 「欲求」 を全てコントロールすることは、自分自身のこととはいえ、難しいことです。「これはしない」 と決めていることでも、「ちょっとだけなら … 」 と誘惑に負けてしまいます。
本書からの示唆は、ならばいっそのこと 「欲求」 は受け入れてみることです。欲求や衝動を自分の中で素直に受け入れてみるのです。「無性に XX したい自分がいる」 と。
セットで大事なのが、「行動」 をコントロールすることです。思考や感情はコントロールできないとしても、それに対してどう行動するかは自分で選択するようにします。欲求は受け入れるが、それに従わず行動だけコントロールするのです。
刺激と反応の間には選択の自由がある
私の好きな考え方に 「刺激と反応の間には選択の自由」 があるというものがあります。
自分に起こった出来事に対して、それをどう捉えるかは自分次第です。例えば、一見すると自分に損なことでも、長い目で考えたり冷静になると、必ずしもデメリットばかりではないことはよくあります。
ここで言う 「反応」 はどう捉えるかとは思考や感情を言っていますが、もう少し広く解釈すると、その後の 「行動」 も含めることができます。
刺激 → 思考や感情 → 行動
選択の自由があるのは、行動の前にある 「思考や感情」 にも当てはまります。
スタンフォードの自分を変える教室 に書かれていたことと併せて考えると、思考や感情のほうは無理に抑えつけたり否定するのではなく、最後の 「行動」 をコントロールすることです。欲求と行動を分けて考えられれば、一度冷静になって見つめなおすことができます。
ポイントは、自分の欲求は受け入れて肯定し、その後の行動をコントロールするということです。欲求を否定せず認めるだけで、すいぶん違います。