2015年、イチロー選手はメジャー15年目のシーズンを迎えます。
今回はイチロー選手の言葉から、習慣の大切さを考えます。
イチローが1日も欠かさないこと
PRESIDENT Online にイチローの記事が掲載されていました。
41歳ながら、怪我もなく、動きに衰えは見えない。まさに鉄人、まさに 「無事是名馬也」 である。
「からだの準備がすごいですよね」 。先日、懇親会の際、ラグビー界の "レジェンド" 、43歳の元日本代表、まだ現役の伊藤剛臣 (釜石シーウェイブス) はそう漏らした。「ぼくがストレッチを必死でやりはじめたのは40を越えてから。でも彼は、それをずっとやっているわけですから」
グラウンド入りしてからのルーティンワークは有名で、ストレッチも一つひとつ丁寧にやる。特別なことをやるのではない。股関節を柔らかくするマタ割り、肩甲骨の周りをしなやかにする肩のストレッチ……。並みの選手が1年365日続けられないことを、イチローは1日も欠かさずにやるのである。
(引用: 「鉄人」 イチロー・世界記録への挑戦|PRESIDENT Online)
特別なことを成し遂げるために
短い記事でしたが、興味深い内容でした。
この記事で最も印象に残ったのは、イチロー選手のこんな言葉でした。
イチローの名言集にはこう、ある。「特別なことをするために、特別なことをするのではない。特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」 と。
(引用: 「鉄人」 イチロー・世界記録への挑戦|PRESIDENT Online)
イチローにとって 「普段通りの当たり前のこと」 の1つが、1日も欠かすことのない丁寧なストレッチなのでしょう。練習や試合前の準備です。
これをビジネスパーソンに当てはめると次のようになります。
✓ ビジネスパーソンへの当てはめ
- 今日、自分がやることをアクションアイテムに落とし込む
- 会議の前には必ずゴールイメージとアジェンダを設定しメンバーに共有する
- どんなプレゼンでも事前に話す練習をする
- お客さんとの商談前には、相手のことを調べる
「当たり前のこと」 を当たり前にやる
イチロー選手からの示唆は、これら事前準備を大事な時や思い出した時だけではなく、毎回やることの大切さです。
普段通りにやり続けられるかです。それがいつの間にか 「当たり前のこと」 になって、他人から見れば特別なことをやっているように見えます。
「当たり前のこと」 を当たり前のようにできるかです。野球や仕事以外にも、日常生活でも当てはまります。
人生を豊かに歩むために大切なこと どうでもいいこと という本には次のような話が書かれています。
かつて僕は、尊敬する人から、こんな話を聞いたことがある。
「人間としての器が問われるのは、無人島に一人で流されたとき、朝起きてます何をするかだ」
無人島では、誰にも会うわけではない。だが、起きたらまず顔を洗い、ヒゲをそり、歯磨きをする。それができるかどうかが、優れた本質を持った人間である、と。
誰も見ていないところでこそ、人間は試される、ということだ。無人島できちんと生活できる人は、人間社会に戻ったときにもその生活は揺るがないだろう。これは、ライフ・マネジメントの核心を的確に表した話だと思っている。
結局、人生では、自分で人生をコントロールしているかどうか、が問われる。ダラダラと怠惰な暮らしをしているなまけものは、外でどんなに着飾っても見抜かれてしまう。顔つきや手つき、体つきに、すべて毎日の行動が出てしまうからである。もちろん人生に対する考え方も、である。
(引用: 人生を豊かに歩むために大切なこと どうでもいいこと)
次の世界記録へ挑むイチロー選手
2015年シーズン開始前の時点で、イチロー選手が積み上げたヒットは、大リーグで2,844本、日米通算では4,122本です。
2015年の今年、2つの大記録が見えてきています。大リーグ通算3,000本安打まで残り156本。日米通算で世界記録となる4,256本まであと134安打です。
イチローの走攻守ハイライト動画
イチロー選手の魅力は走攻守で非常に高いパフォーマンスが出せることです。以下は、それぞれの名場面映像です。
イチローが達成した数々の記録
レーザービーム 2001
イチローの走塁 (Ninja)