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小学生の時にピアノを習っていました。途中に中断があったものの、合計では3年ほどピアノをやっていました。
25年ぶりにピアノを再開したものの…
ふとしたきっかけで、2016年9月からピアノを趣味としてまた始めることにしました。電子ピアノを買い、時間をつくっては毎日弾いています。
ピアノ再開については、こちらのエントリーで書いています。
25年ぶりにピアノを再開。おすすめの電子ピアノ販売店もご紹介
ピアノ再開直後は全くと言っていいほど、何も弾くことができない状態でした。「ドレミの歌」 や 「カエルの合唱」 が片手でたどたどしく弾ける程度です。
今回のエントリーでは、初心者がピアノをどう練習すればうまく演奏できるようになるかを例に、ものごとの上達法を考えます。
ピアノ再開後にまず使った教本
ピアノ再開後にまず使った教本は3冊です。バイエルは小学校の時に使っていました。
初級レベルの曲が弾けるようになるために
ピアノ再開後の約2ヶ月で、バイエルの曲は弾けるようになりました。
ピアノを始めて初級レベルの曲が弾けるようになるために、どこにポイントを置いて練習すればよいかを整理すると、4つあります。
- 左右の5本の指が動かせるようにする
- 鍵盤の位置感覚が指でつかめるようにする
- 楽譜が読める (パッと見て音と指が連動する)
- 上級者の演奏からその曲の弾き方や全体のイメージを持つ
1. 左右の5本の指が動かせるようにする
両手それぞれの指がスムーズに動かせるようになるのが、まず最初の目標にしました。右利きなので右手から練習し、右ができるようになったら左手でも同じようにできる練習します。
指の練習に役に立ったのは、前述の 無理のない指のトレーニングのために大人からはじめるハノンピアノ教本 でした。
コツは余分な力を入れないことです。特に手首と肩です。
2. 鍵盤の位置感覚が指でつかめるようにする
始めは鍵盤を見ながら指を動かし、慣れてきたら手元を見なくても弾けるブラインドタッチを目指します。
コツは、簡単な曲でまずはゆっくりでもいいので繰り返し練習することです。20回や100回ほど同じ曲を引き続けると、指の動きとともに鍵盤の位置感覚もつかめてきます。
位置感覚が生まれれば、少しずつ目線を手元から楽譜中心に変えていきます。
ピアノのブラインドタッチでは、「絶対に手元を見ない」 と構えるのではなく、弾く鍵盤の位置が不安な時は 「手元を見てもいい」 と思っておくとよいです。
3. 楽譜が読める (パッと見て音と指が連動する)
楽譜の音符を見た時に左右のどの指で (指番号) 、どこの位置の鍵盤を弾くかが反射的にわかるようになる状態を目指します。
自分ができるようになった順番は、指の動きと鍵盤位置感覚をつかみ、その後に楽譜が徐々に読めるようになってきました。感覚を言葉にすると、楽譜を見た時に頭ではなく手と指が先に反応して弾ける状態です。
4. 上級者の演奏からその曲の弾き方や全体のイメージを持つ
バイエルの後半 (50番くらいから後) は、自分でピアノに向かう練習と、上級者の演奏の仕方を実際に見たり聴いて、曲の弾き方や曲全体のイメージをつかむことを並行してやりました。
役に立つのは YouTube です。
同じ曲でもいくつか動画を見比べると、様々な演奏者が多様な弾き方をしていることに気づきます。
私の場合は、弾き方が好きな人を見つけて演奏の雰囲気を参考にしました。楽譜を手に持ち、目で追いながら実際の演奏を動画で繰り返し見ると、速さや強弱だけではなく、演奏全体のイメージを持てるようになります。
11月前半現在で練習している曲の1つがブルグミュラーの7番 「Le Courant limpide (The Limpid Stream / 清い流れ)」 です。
参考にした YouTube にある演奏です。
同じ曲ですが、この2つの動画だけでも人により弾き方が違い、自分の個性があることがわかります。
ピアノ上達のポイントを応用する
小学生の時に習っていましたが、25年ぶりのピアノの練習はほぼゼロからの再開でした。
ピアノ上達のコツを、ものごとが上達するポイントに一般化すれば次の3つです。
- 自分が今何ができないかを、なるべく分解して考え明確にする
- どうすればできるようになるかを、具体的な練習やトレーニングに落とし込む
- できるようになったイメージを持つ
1つ目は、ピアノの場合では指が動かない状況を分解すると、10本の指のうちスムーズに動きにくかったのは利き腕である右手の薬指や、左手の指でした。楽譜が読めないのも、ト音記号よりもヘ音記号、音階の高い/低いものです。
ポイントは、問題は何かを解決できそうなレベルにまで具体的にすることです。
2つ目は、どうすればできるようになるかも、指であれば簡単なことから、例えば右手と左手を片手ずつ何回も練習したり、楽譜が読めるようになるためにつまづきやすい箇所は書き込みを入れたりしました。
3つ目は、できるイメージを持つためには上級者の演奏を YouTube で繰り返し見たり、自分も弾けるようになったイメージを頭に描きました。
こうしたやり方はピアノだけではなく、何かを取り組み始めて上達するときに共通して使える上達方法です。仕事でも応用が効きます。