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自分の中に生まれる違和感について考えます。
エントリー内容です。
- 違和感を大事にする
- なぜ違和感を大事にするのか
- 違和感をきっかけに何に気づくか
違和感を大事にする
書籍 外資系コンサルの知的生産術 - プロだけが知る 「99の心得」 に、インタビュー調査や調査対象者の自宅に訪問してなどの観察調査において、定性調査の現場での 「違和感の大切さ」 が書かれています。
以下は本書からの引用です。
フィールドワークのコツは何か?
それは 「違和感」 を大事にするということです。特に民族誌 = エスノグラフィーの記述を目的としたフィールドワークの場合、最初のフィールドワークで感じた違和感――これを彼らはファーストエンカウンターと呼んで非常に重要視します――をしっかりと書き落とすことがポイントになります。
実際にやってみるとすぐにわかることですが、違和感というのは非常に微妙な感覚で、まるでホタルのようにフッと闇夜に浮かんでは、溶けるようにして消え去ってしまいます。
その 「フッ」 と浮かんだ瞬間を捉え、それを言葉にして書き落とすというのは慣れないとなかなか難しいのですが、「違和感」 は気付きを得るためには非常に重要な要素なので、ぜひトライしてもらいたいと思います。
(引用:外資系コンサルの知的生産術 - プロだけが知る 「99の心得」 )
なぜ違和感を大事にするのか
違和感とは 「何か違う」 という感覚です。時にはもっと微妙で、それが何とどう違うかもわからないような、心の中でのひっかかりです。
なぜ違和感を大切にするかというと、自分の中のひっかかりをキーに深掘りをすると、そこに発見や新しい仮説につながるきっかけになることがあるからです。
違和感をきっかけに何に気づくか
違和感を大切にする姿勢は、調査だけにとどまりません。
データを読み込んでいる時、分析の段階、分析した結果のまとめをしている時もです。また、他の人の分析結果をした内容やレポートを読んでいる時、あるいはメールやプレゼンを見ている時もです。
仕事の同僚、友人や家族との会話中も同様です。
何かが違うと自分が感じるのは、自分の見方や考え方、やり方と異なるからです。
その違いと自分側を比較すれば、自分が今まで持っていた視点や考え方も見つめ直すことができます。違和感を感じたことが結局は自分にとっては重要ではなかったとしても、その過程で自分側 (違和感を感じたことと反対のこと) が明確になります。
まとめ
違和感について大事なのは3つです。
- 発生した違和感に気づけるか
- その違和感の感覚が残っている間にメモをするなど消えてしまう前に残す
- 違和感から自分の中で何に気づけるか