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紙のノートの使い方をご紹介します。次の3つについて書いています。
- 紙ノートに書いていること
- 紙ノートに書くときの 「やらないことルール」
- ノートに書くことの効用
紙ノートに書いていること
普段、仕事やプライベートでもメモを取るときは、紙のノートを使っています。メモ以外にも、頭の中が整理できていない場合に考えたいときにも、紙のノートを使います。
ノートは、B5 サイズの普通のものです。スマホやパソコンにメモを取ることもありますが、紙のノートを使い続けています。自分にとって紙のノートは、考えるときに無くてはならない相棒のような存在です。
紙のノートに書く内容は、以下です。
- 覚えておきたいこと (新しい情報や、メモとして書いておかないと忘れてしまうこと。例: 数字や人の名前・組織名)
- 質問したいこと、後で調べたいこと
- 気づいたこと・学び
- その場で図や表にして、頭の中で整理したいこと
- 新しい発想やアイデアを得たいこと
5つのうち、1つめの 「覚えておきたいこと」 以外の2つめから4つめは、いずれも 「自分が考えたこと」 「考えたいこと」 です。
自分にとっての紙のノートの役割は、まさにこれです。ノートは、考えたことを書くもの、考えるために書くものです。今のところ、紙のノートが何かを考える時に使うツールとして最も使い勝手がよいものです。
紙ノートに書くときの 「やらないことルール」
紙のノートに書くときに、自分のルールがあります。共通点は、「やらないこと」 です。
やらないことルール
- きれいに書こうとしない。最低限、後で見返したときに自分でわかればよい
- 無理に書く内容をまとめようとしない
- 思ったことを自由に書く。なるべく決まりは作らない
ノート術というと、いかにきれいに書くか、わかりやすくノートにまとめるかの話になりがちです。しかし私にとって紙のノートは、考えるための道具なので、なるべくルールや決まりという制約を作らずに、思ったことや気づきを自由に書きます
その時々で、文字だけの箇条書きで書くこともあれば、矢印や線でつなぐ、表にする、図にする、イラストも入れるなど、様々な書き方があります。自分でもなぜそのように書いたのかが、後から説明できないこともあります。
きれいである必要はなく、無理にまとめようともしません。見やすくノートを書こうとすると、考えることへの集中ができなくなってしまいます。
ノートに書くことの効用
紙のノートは、一見するとデジタルのメモに比べて非効率です。書く速度は遅く、修正やコピー、保存、検索なども、デジタルに敵いません。
しかし、アナログのノートならではの効用があります。紙に自分の手で書くことによって、頭の中の整理や、気づきや発想が得られることです。
以下は、「頭の中の整理」 と 「気づき・新しい発想」 それぞれについてです。
1. 頭の中の整理
同じ書く行為でも、スマホやパソコンのメモ帳に書くことと、紙ノートに書くことでは、頭の中の整理のされ方が違います。
スマホのフリック入力で文字を書いても、考えが整理されている感覚はありません。パソコンのキーボード入力はスマホに比べると整理されますが、前提として書く前の段階で、ある程度に考えがまとまっていないとパソコンで書けません。
一方、紙に書くと、書く前に考えがまとまっていなくても、書いているうちに頭の中が整理されていきます。
2. 気づき・新しい発想
紙のノートの効用は、考えが整理されていくだけではありません。
書いているうちに、気づきがあったり、新しい発想や視点が得られます。書き終わらないうちに、発想が広がっていき、書くことが止まらない状態になることもあります。
書くことに集中して、気づけばノートの1ページを埋めていたことが度々あります。この状態は、パソコンで書いている時にも起こりますが、紙に書く時のほうが多いです。
新しい気づきを得ているときの感覚は、ノートを介して自分自身と対話をしているような感じです。この感覚は紙のノートでしか得られなく、これからも紙ノートを使う理由です。
最後に
今回は、ノートの使い方をご紹介しました。
ブログエントリーを書くきっかけになったのは、以下のツイートで引用した記事でした。共感する内容も多く、あらためて自分のノートの使い方を考えさせられました。
元グーグルのピョートル氏のノートの使い方。ノート術と言えば、いかにうまくまとめるか、きれいに書けるかが焦点になるように思いますが、同氏の紙ノートの使い方は逆。同じことをする必要はないと思いますが、あらためてノートの使い方や位置づけを考えるきっかけになりますhttps://t.co/Bv314aAbj6— 多田 翼 (Tsubasa Tada) (@countand1) 2018年2月1日