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普段から大切にしたいと思っている、「事実と解釈を分けて考える」 について書いています。
エントリー内容です。
- レポートを書く基本フレーム
- 失敗分析に当てはめると
- 刺激と反応の間には選択の自由がある
レポートを書く基本フレーム
データ分析のアウトプットで代表的なのは、レポートです。
レポートを書く時に大事にしているのは、データからの 「事実」 と、事実をどう扱うかの 「意見」 を区別することです。意見はさらに2つに分けます。解釈と、解釈をどう活かすかの示唆・提案です。
まとめると、レポートの肝になる要素は、次の3つです。
- 事実:データや発言など。誰にとっても同じ客観的事実
- 解釈:事実に対して分析者の解釈。データ分析の目的や課題の文脈での意味合い
- 示唆・提案:解釈からのまとめ。レポートの読み手に向けて意思決定やアクションへの示唆または提言
これら3つに加えて、レポートの書き手と読み手の前提情報を合わせるために、レポートの背景、目的、課題と仮説、調査やデータ収集方法を入れます。
失敗分析で事実と解釈を分ける
事実と解釈に分ける考え方は、失敗分析にも使えます。失敗を客観的に分析・評価し、失敗からの教訓を次にどう活かすかです。
以下の3つのプロセスになります。
- 事実:失敗や事故の事象を把握する
- 解釈:原因分析と、失敗からの学びを得る
- 次に活かす:今回の失敗の学びから、教訓や知識として次にどう活かすか
以上のプロセスは、1回やって終わりではありません。
失敗からの学びを次に活かしても、新しいチャレンジであればまた別の失敗が起こり得ます。いかに早めに小さく失敗し、学びながら完成度を上げていくことになります。
刺激と反応の間には選択の自由がある
1つの事実に対して、解釈は必ずしも1つに決まるわけではありません。
私の好きな言葉に 「刺激と反応の間には選択の自由がある」 というものがあります。意味は、ある出来事 (刺激) に対して、自分が持つ感情 (反応) は自分で選ぶことができる、ということです。
今回の文脈に当てはめると、刺激は事実です。反応が解釈です。
目の前に起こった事実に対して、反射的に不快や怒りの気持ちを抱くのか、それとも、長い目で見て自分にとってどういう意味があるか、ポジティブに解釈できないかを一歩引いて考えられるかです。
自分自身の感情に対して 「選択の自由がある」 と捉えることによって、マイナスの感情を持つのも自分の自由、ポジティブに捉え直すことも自分次第だと考えます。この考え方は、プライベートの日常生活でも、仕事においても役に立ちます。
最後に
事実と解釈を分けて考えることは、「それは何か (事実) 」 と 「事実をどう捉えるべきか」 を区別することです。
大切にしたいのは後者です。同じものに対して、自分なりの解釈や捉え方をどのようにするかです。
事実や出来事に対して why で捉えれば、原因や過去を深掘りできます。So what で捉えれば、要するに何を意味するかとまとめられ、未来への視点が持てます。
起こってしまった出来事は元に戻せません。どう捉えるかの解釈や感情には選択の自由があります。