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問題解決についてです。問題を解決するためのフレームワークをご紹介します。
エントリー内容です。
- 問題解決フレームワーク (5つのステップ)
- ビジネスの具体例に当てはめる
問題解決フレームワーク
問題解決をするにあたってのフレームは大きくは2つです。
- 現状把握
- 対応策
それぞれを分解すると、以下の5つになります。前半の2つが現状把握、後半の3つが対応策です。
- 事象
- 原因 (真の問題)
- 取り組む課題
- 施策
- 効果
現状把握
現状把握でやることの最初は、何が起こったかです。発生した事象と、問題による影響です。
次に、問題の原因を明らかにします。原因を突き止めることによって、真の問題は何かを見極めます。
対応策
事象と原因で現状把握ができれば、対応策を考えることができます。対応策は3つのステップがあります。
- 見い出した問題点を解決するために 「取り組む課題」 の設定
- 課題設定から、具体的に何をやるかの 「施策」 に落とし込む
- 施策による期待できる 「効果」 は何か
ビジネスの具体例に当てはめる
ご紹介した問題解決フレームワークを、ビジネスの具体例に当てはめてみます。
全社の業務改善をするために、現在の業務の進め方でどんな問題があるかを社内でアンケート記入をしたケースで考えます。
1. 事象
- 記述内容が当たり障りのないものが散見される (中には忖度していると思われる記述もある)
- 抽象的すぎる内容も見られ、業務改善に向けての具体的な情報が不足している
2. 原因 (真の問題)
- 記入は匿名としたが、記入者にとっては記述内容から個人が特定できてしまう可能性があると思われた
- 回答者の中には、正直に業務の問題点を書くと、自分の評価や立場が不利になることを危惧した人がいた。記述内容が当たり障りのないものや抽象的なものになった
3. 取り組む課題
- 本来の目的は、業務改善のための現状把握をするためであり、記入者を評価することではない
- 業務改善を実現するために、本当に解決すべき問題点をどうすれば集められるか
4. 施策
- 記入者は評価しないと明言する。あくまで書かれた問題点に対応する方針を徹底する (記入者が記述内容によって不利益を被ることはないと伝える)
- 記述の分析についても、該当する人ではなく問題点や仕組みに焦点を当てる
5. 効果
- 社員のそれぞれの立場から、解決すべきと考える問題について記述される
- 問題の犯人探しや人を攻撃するのではなく、問題点をどう解決するかに注力される
最後に
今回は、問題解決をするために、整理とアクションのためのフレームワークをご紹介しました。
問題解決のために、現状把握と対応策に分けて考えます。2つはさらに分解でき、次の5つに整理できます。
- 事象
- 原因 (真の問題)
- 取り組む課題
- 施策
- 効果