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転職とビジネスキャリアについてです。
ペイフォワード (pay forward) という考え方をご紹介します。ペイフォワードが、私の直近のキャリアチェンジ (Google を退職し独立) にどう影響したかを書いています。
エントリー内容です。
- ペイフォワードとは
- Google を辞めて独立までの経緯 (ペイフォワードの視点で振り返る)
- ペイフォワードの本質
ペイフォワードとは
ペイフォワード (pay foward) とは、文字通りの解釈は 「先に支払うこと」 です。
意味は、損得ではなく見返りを期待せずに、自ら主体的に相手にとって価値あるものを提供することです。
相手に価値のあるものとは例えば、有益な情報、アドバイス、具体的な支援です。いずれも、自分の専門知識や一般知識・教養、ノウハウや経験に基づいたものです。
ペイフォワードでは、相手の役に立ちたいという気持ちから提供します。
Google を辞めて独立までの経緯 (ペイフォワードの視点で振り返る)
少し前に5年5ヶ月務めた Google を退職しました。辞めてからは個人で独立をしています。仕事は、いくつかのスタートアップ企業の事業支援です。
思い返すと、この転機にはペイフォワードが影響しています。当時は意識していませんでしたが、思い返すとペイフォワードがありました。
Google の 20% プロジェクト
個人での独立につながった最初の1つは、Google の中でやっていた 「20% プロジェクト」 です。
Google には業務時間の 20% までは、本業と関係しないことに取り組んでよいという文化があります。「20% ルール」 と呼ばれるものです。
当時、20% としてやっていたのは、社内スタートアッププログラムでした。本業と並行してアメリカのメンバーとチームを組み、サービス立ち上げを進めていました。
サービスに魅力を感じていたので、本業とは別で自分ができることは積極的に取り組んでいました。今思えばペイフォワードでした。
スタートアップ 1
2つめのペイフォワードは、スタートアップ企業の外部アドバイザーをしていたことです。
共通の知人から介して関わることになりました。まずは自分の専門領域の1つであるマーケティングリサーチ、デジタル広告、マーケティングへのアドバイスからでした。
徐々にアドバイスや支援の範囲が広がりました。経営戦略や事業のコンサルティング、プロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメント、引き続きマーケティングやリサーチも支援しました。
当時の動機は、会社として描いているビジョン、目指す自分たちの姿や文化に共感し、自分もビジョンの実現に純粋に貢献したいと思ったことです。
スタートアップ 2
別のスタートアップ企業とは、Google 時代の同僚から紹介してもらいました。
話を伺うと、Google での経験だけではなく前々職の新規事業開発の経験も役に立つことがわかり、自分が貢献できるところからの支援をしていくことを決めました。
ここも、ビジョンや事業領域に共感し、魅力的な人が多く一緒に何かできないかと思ったところからでした。
いずれにも共通すること
ここまでのいずれにも共通するのは、以下です。
- 自分の興味やワクワクすること
- 相手のことに共感し、自分が役に立ちたいと気持ち
- 始めは本業とは関係がなかったが、やがては Google の退職につながった
ペイフォワードの本質
ペイフォワードを一言で表現すれば、「ギブの精神で他者実現に貢献すること」 です。
後から振り返ると自分の成長につながりますが、その時に考えていることは相手のためになること、自分が役に立てると思ったことを、ただやっていただけです。
ペイフォワードが興味深いのは、他者実現のためが先にあるものの、ペイフォワードの過程を通して自分の学びや経験として蓄積し、自分の成長につながることです。
点と点がつながり、本業にも良い影響を与えます。場合によっては、自分のキャリアの1つになります。ペイフォワードにやりがいや生きがいが見い出すことができれば、いつしかそれが自分の本当にやりたいことになります。
最後に
今回は、ペイフォワードという視点で自分のキャリア転換を振り返りました。
このブログもペイフォワードです。ブログは毎日更新しています。その日に考えたテーマの中で、最も公開したいと思う内容をブログに書いています。
特にビジネスに関する気づきやノウハウはできる限り言語化し、自分の持っていることはなるべく全てを公開したいと考えています。特に見返りは求めていないので、あらためて思ったのはペイフォワードだということです。
ブログの位置づけについては、別のエントリーで書いています。よろしければ、ぜひご覧ください。