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リーダーシップの旅 - 見えないものを見る という本をご紹介します。
- どんなことが書かれている本?
- リーダーに求められること
- どうすればリーダーシップを身につけられる?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事で書いているのは、リーダーとは何者か、リーダーに求められる資質、どうすればリーダーシップを身につけられるかです。
リーダーシップの参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
以下は、記事の内容です。
- 本書の内容。リーダーシップの旅
- リーダーに必要な資質 (5つ)
- 自分を自分でリードする
本書の内容
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
社長になろうと思って社長になった人はいても、リーダーになろうと思ってリーダーになった人はいない。
リーダーは自らの行動の中で、結果としてリーダーになる。はじめからフォロワーがいるわけではなく、「結果としてリーダーになる」 プロセスにおいて、フォロワーが現れる。
リーダーシップは、本を読んで修得するものでも、だれかから教わるものでもない。それは私たち一人一人が、自分の生き方の中に発見するものだ。
リーダーシップはだれの前にも広がっている。何かを見たいという気持ちがあれば、可能性は無限に膨らむ。自らが選択し行動することで、人は結果としてリーダーと呼ばれるのだ。
リーダーシップの旅
この本ではリーダーシップを旅にたとえて説明されます。
結果としてリーダーになる
リーダーへの考え方で特徴的なのは、リーダーとは結果としてなるものであり、はじめから人はリーダーではないというものです。旅のプロセスを通じて、途中の出来事、得られた経験、振り返りや内省によってリーダーシップが磨かれます。
リーダーシップの旅は一人旅から始まります。たった一人でも、それでも旅に出る、一歩を踏み出すところにリーダーシップの本質があります。
「見えないもの」 を求めて
一人であっても旅に出る決意をするのは、その先に 「まだ現実では見えないもの」 があるからです。
自分の頭の中で描いているものを見に行く、創りに行く、実現するためです。誰かに言われてではなく、自分の内側から生まれる強い思いから旅が始まります。
まだ見えないものを見ようとし、他の誰でもない自分が理想だと信じるビジョンを描くことから、リーダーシップは始まります。
利己と利他
旅の途中で自分一人の夢 (自分のビジョン) が他の人にも共感され、旅への参加が起これば、フォロワーが生まれます。一人の夢が二人の夢になり、フォロワーが増えていけば皆の夢に変わっていきます。
リーダーシップの旅は一人から始まり、最初は利己という自分のためです。しかし一人の夢が皆の夢に変わっていく中で、利己だけではなく利他になっていきます。
自分の最善を他者に尽くすことを考え、実際にそう行動する中で偉大なリーダーへの道を進んでいきます。
リーダーに必要な資質
リーダーシップの旅は困難な道です。旅を通して自分が磨かれます。試練や修羅場で、何を考えどんな振る舞いをするか、どのような行動を取るかです。
その時は目の前のことに必死ですが、後から振り返ることによって試練の意味合いを知ります。
本書では、リーダーに必要な資質をいくつか挙げています。人間力、構想力、意志力、基軸力、実現力の5つです。それぞれ、以下の通りです。
人間力
- 人としての魅力。付いていきたいと思ってもらえるか
- リーダーに対して 「この人ならついていきたい」 「一緒に仕事をしたい」 と思ってもらえるか
- 人の営みに対しての理解と尊敬の念を持つこと
構想力
- 時代の流れを感じ取りながら、新しい世界像、社会像、組織像をイメージする力
- ビジョンを描き、自分が 「そうありたい絵」 を描く
- そのために、まだ 「見えないもの」 をいかに見ようとするかの姿勢が問われる
意志力
- リーダーとして最初の一歩を踏み出す力
- 不安に脅えることなく、時には後ろを振り返りながら目指す先へ進む力
- 外からではなく、自分の内面からわき上がるもの。心の奥底から踏み出したい、後戻りせずに前へと歩き続けるという意思
基軸力
- やり続けること、やり遂げること。そのためにぶれずに、逃げないこと
- 自身の明確な信念を貫く。一方を取り、もう片方を捨てるトレードオフのための軸があること
- リーダーとして進む中で迷いや恐れがあったとしても、歯を食いしばり勇気を振り絞り歩み続ける
実現力
- 構想を現実へと変えていく力
- 人とのコミュニケーションを通じて、見えないものへの理解・共感を得る。相手の気持ちや心の機敏を理解し、感情に働きかける。周囲や組織の中で行動の輪を広げる
- 描いた絵、より具体的な設計図の内容を人々に伝え、理解を求め、時には説得する。人々から意見を汲み上げ、見識を引き出していく
自分で自分をリードする
リーダーは結果としてなるものだとすると、人は始めからリーダーではありません。
まずは lead the self 、つまり、自分で自分をリードすることからです。自分の理想に少しでも近づくために、自分を変えようとする意思と勇気から一人旅の一歩目を踏み出します。
ビジョンや姿勢に共感する人が表れ、個人のビジョンが共有された皆のビジョンになっていきます。Lead the people になり、リーダーシップは磨かれます。
まとめ
今回は、リーダーシップの旅 - 見えないものを見る という本から、リーダーシップについて書きました。
最後に今回の記事のまとめです。
- リーダーとは結果としてなるものであり、はじめから人はリーダーではない。
一人で 「旅」 に出るような一歩目を踏み出す時からリーダーシップは始まる。プロセスを通じて、途中の出来事、得られた経験、振り返りや内省によってリーダーシップが磨かれる。
- リーダーに必要な資質は5つ。人間力、構想力、意志力、基軸力、実現力。
① 人間力:人としての魅力。付いていきたいと思ってもらえるか
② 構想力:時代の流れを感じ取りながら、新しい世界像、社会像、組織像をイメージする力
③ 意志力:ビジョンを心の底から実現したい、後戻りせずに前へと歩き続けるという意思
④ 基軸力:やり続けること、やり遂げること。そのためにぶれずに、逃げない
⑤ 実現力:構想を現実へと変えていく力
- リーダーシップは、自分で自分をリードすることから始まる。自分の理想に少しでも近づくために、自分を変えようとする意思と勇気から。個人のビジョンや姿勢に共感する人が表れ、共有された皆のビジョンになっていく