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1128回目のブログ更新です。今回は、会議のファシリテーションについてです。
- 会議が時間の無駄に感じる…
- もっと会議を生産的な場にしたい
- 会議をより良い時間にするファシリテーションの方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、ビジネスでのファシリテーションの方法です。
ファシリテーターとはどういう人なのか、ファシリテーションを効果的に行うやり方をご紹介します。仕事での普段の会議で、ぜひ参考にしてみてください。
エントリー内容です。
- ファシリテーターの役割
- 問いによってファシリテートする
- 新しい着眼点を提供する
ファシリテーターの役割
会議におけるファシリテーターの役割は、触媒者です。
ファシリテーションによって、会議参加者の意見やアイデアが引き出され、場が活性化し、合意形成につながります。参加者が同じ時間に集まり、生産的で意味のある時間にするための支援をします。
ファシリテーターは、必ずしも一人で全てをまとめたり仕切らなくてもよいです。もしファシリテーターがいなくても、会議参加者が発言をし活性化し、合意形成を経てネクストアクションが明確になればよいわけです。
問いによってファシリテートする
会議のファシリテーションで私が意識して使うようにしている 「問い」 は、以下です。
ファシリテーションの問いかけ
- 今、何の話をしているのか
- 要するにどういうことか
- なぜか
- 他にはないか
- 前提は何か、認識がずれていないか
以下、それぞれについての補足です。
[問い 1] 今、何の話をしているのか
- 話されていることの内容とアジェンダとの位置づけは何か
- 議論が各論に入っているか、抽象的なレベルか。あるいは話が脱線しているか
- なお、脱線していることは必ずしも悪いことではない。脱線していることを把握し、議論の発散から会議が活性化しより良い意思決定につながるなら、脱線した議論にも意味はある
[問い 2] 要するにどういうことか
- 話されていることの本質は何か
- 発言をまとめる、抽象化する、一言で言い換えてみるとどうなるか
- 結論は何か
[問い 3] なぜか
- 意見の根拠、なぜそう考えるのか。どんな気持ちがその発言を言うにまで至ったのか
- 事象の背後にある 「なぜそれが起こったのかの真の原因」 は何か
- なお、あまり 「なぜ」 という言葉を多様すると、相手には詰問している印象を与えるので注意する
[問い 4] 他にはないか
- まだ出ていない他の意見やアイデアはないか
- もうなさそうな雰囲気であってもあえて 「他には」 と投げかけてみる
- 意見の筋が良くなさそうでも、その意見を議論のテーブルに上げる
[問い 5] 前提は何か、認識がずれていないか
- ものごとには必ず前提がある。その発言や仕草・表情に隠れている前提は何か
- 相手との認識がずれていると議論がかみ合わない。本人同士が気づいていない前提や認識の違いは何か
- お互いの前提が違っていれば、具体的に何がどう異なるのか
新しい着眼点を提供する
ファシリテーションで大切にしたいことは、新しい着眼点を場に提供することによって、議論への気づきや活性化を促すことです。
3つの着眼点
- 視点を増やす
- 視野を広げる
- 視座を高くする、低くする (抽象化と具体化)
問いによって着眼点を提供したり、論点としてホワイトボードに書きます。
ホワイトボードには、発言の中からキーワードを羅列してメモで残しておくだけでも効果があります。議論が可視化され、参加者の認識がそろいます。
まとめ
今回は、ファシリテーションについて書きました。いかがでしたか?
ぜひ、会議の時間を生産的な場にして、より良い時間にしてみてください。ファシリテーションは技術よりも、主体的な姿勢になれるかです。
最後に今回の記事のまとめです。
- 会議におけるファシリテーターの役割は触媒者。会議参加者の意見やアイデアを引き出し、場を活性化し、合意形成につなげる。参加者が同じ時間に集まり、生産的で意味のある時間にするための支援をする
- ファシリテーションの問いかけは、
- 今、何の話をしているのか
- 要するにどういうことか
- なぜか
- 他にはないか
- 前提は何か、認識がずれていないか
- 新しい着眼点を場に提供し、議論への気づきや活性化を促す。着眼点は3つあり、
- 視点を増やす
- 視野を広げる
- 視座を高くする、低くする (抽象化と具体化)
最後に
今回は、仕事の会議でのファシリテーションについて書きました。意義のある会議にするために心がけたいと思っていることです。
最後に関連エントリーのご紹介です。
自分が見たこれまでのファシリテーターの人たちから、共通する特徴をまとめたものです。よろしければ、ぜひご覧ください。