
今回は、行動力の高め方です。
- なかなか行動に踏み切れない…
- 行動力のある人になりたい
- 優先順位を決め、行動する方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
行動力を高め、自分の成長につなげる方法を考えます。企業の実行力を決める3つの要因から、行動力を高めるヒントをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
企業の実行力を決める3つの要因
まず取り上げたいのは、イノベーション・オブ・ライフ という本です。
この本には、企業ができること、できないことを決定する要因は3つあると書かれています。
著者のクリステンセンが言う、企業の実行力を決める3つとは、
企業の実行力を決める要因
- 資源
- プロセス
- 優先事項
1つめの資源とは、企業が持っているものです。金銭的、物理的資源、人的資産、技術資産、他社との関係などです。
2つめのプロセスは、持っている資源を使って行なうことです。
3つめの優先事項は文字通りで、どれを先にやるか・後にまわすかです。
行動力を高め、経験を血肉にする
ここからは、企業の実行力を決める3つの要因について思ったことです。企業のことを個人レベルに当てはめて、どうすれば行動力を高められるかを考えてみます。
資源とプロセスの関係は、持っている資源をどう使うか (プロセス) です。プロセスによって、新しい資源を獲得できます。
つまり、「資源 → プロセス → 資源 → プロセス → … 」 と続く好循環が生まれます。
どの資源を使い、何を行なうかという意思決定において、3つめの要素である優先事項が関わってきます。優先事項は、資源を使ってどのプロセスに配分するかという意味において、戦略とも言えます。
[思ったこと 1] 行動力を高める (資源 → プロセス)
資源は持っているだけではなく、いかに有効に活用するかです。
新しいことにチャレンジをするなど、行動することによって資源はプロセスにまわります。
大事なのは、いかに初動を早く一歩目を踏み出せるかです。
[思ったこと 2] 経験を血肉にする (プロセス → 資源)
行動をすると経験が得られます。
自分がうまくやれること、うまくいかないことがやってみると初めてわかります。まわりからもフィードバックが返ってきます。直接のものもあれば、間接的に見聞きすることもあります。
これらは、行動から得られる体験知や暗黙知です。
経験を自分の血肉とするためには、もう一歩先まで行くとよいです。体験知や暗黙知を形式知にして蓄積をすることです。形式知になっていれば、得られた経験が知識になり別のところで応用ができます。
では、暗黙知を形式知に変えるためにどうすればよいのでしょうか?
具体的には、次の方法があります。
暗黙知を形式知にする方法
- 自分の行動の結果や学びを咀嚼する、整理する
- 言語化する、または図解する (文字や図による可視化)
- アウトプットをする
優先事項を決めるために
資源が有効に使われるとプロセスに入り、プロセスを通じて新しい資源が得られます。「資源 → プロセス → 資源 → … 」 という好循環です。
ここで重要なのは、どの資源を選び、何を行なうかの判断です。企業の実行力を決める要因で言う 「優先事項」 です。
優先事項の判断基準になるのは、自分の目指したいビジョン、目的、大切にする価値観です。ビジョンや目的というブレない北極星に向かって、自分のどの資源を選び、どのように使うか (プロセスにまわすか) です。
まとめ
今回は、クリステンセンの著書 イノベーション・オブ・ライフ に書かれていた、企業の実行力を決める3つの要因 (資源・プロセス・優先事項) をご紹介しました。
そこから、個人の行動力をどう高めるかを書きました。
最後にまとめです。
- 企業の実行力を決める3つとは、資源・プロセス・優先事項。資源とは持っているもの、プロセスは資源を使って行なうこと、優先事項は何を先にやるか・後回しにするか
- 資源とプロセスの関係は、持っている資源をどう使うか (プロセス) 。プロセスによって、新しい資源を獲得できる。「資源 → プロセス」 では、いかに初動を早くし行動に移せるかが大事。次の 「プロセス → 行動」 では、行動からの体験知・暗黙知を形式知に変え、経験を知識にする
- 「資源 → プロセス → 資源 → … 」 のサイクルで重要な役割を果たすのは優先事項。優先事項の判断基準になるのは、自分の目指したいビジョン、目的、大切にする価値観
イノベーション・オブ・ライフ - ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ (クレイトン・M・クリステンセン / ジェームズ・アルワース / カレン・ディロン / 櫻井祐子 (訳) )