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1176回目のブログ更新です。
今回は、プロダクト開発、プロダクトマネージャーについてです。
事業支援をしているスタートアップでプロダクトマネージャー (PM) をやっています (2019年3月現在) 。今回は PM で思っていることを書いています。
このエントリーで読んでいただきたい内容は、以下です。
- プロダクト開発に見る 「手段の目的化」
- プロダクトマネージャー (PM) の役割、プロダクトの定義とは何か
- PM と、エンジニアや UI/UX デザイナーとの役割分担
プロダクト開発に見る 「手段の目的化」
プロダクトを開発する立場にあると、本来は手段であるはずのことがいつしか目的になってしまうことがあります。
例えば、以下です。
- 開発の仕様や計画を立てる
- プロダクト開発のスプリントを実施する
- 仮説検証をする
新しく開発するプロダクト、または運用するプロダクトに責任を持つプロダクトマネージャー (PM) の立場では、これらは重要なことです。
ただし、大局的に見ればいずれも手段です。目的は、顧客やユーザーの役に立つこと、ユーザーが抱える問題や不を解決することです。そのための手段がプロダクト開発です。
プロダクトマネージャーの役割
ここからは、プロダクトマネージャー (PM) の役割を考えます。3つあります。
PM の役割の1つめは、開発背景や目的、プロダクトの存在意義である Why を明らかにすること、そして言語化し提示することです。
2つめの PM の役割は、Why に対しての What です。すなわち、開発する、あるいは運用するプロダクトを定義することです。その上で、プロダクトの Why と What を関係者と合意形成をすることです。
3つめの PM の役割は、ユーザーとの対話とフィードバックからユーザーを理解し、プロダクト開発・運用に反映させることです。常に問い続けることは、自分たちのプロダクトは本当にユーザーがほしいと思っているか、必要としているかです。
PM の役割をまとめると、
- プロダクトの存在意義 (Why) :開発する背景と目的を言語化し提示する
- プロダクトの定義 (What) :Why に対して、開発または運用するプロダクトを定義する
- ユーザー理解 (Who) :ユーザーと対話しフィードバックを得る。ユーザー理解と共感をプロダクト開発に反映させる
プロダクトの定義とは何か
PM の役割の2つめで書いた、「プロダクトの定義」 について解説します。
定義は、以下の3つに分けて考えます。
- ビジョン:プロダクトが実現したい世界観 (To Do) 、どんなプロダクトでありたいか (To Be)
- 提供価値:ユーザーがプロダクトを使うことによってどんな価値が得られるか。どのような利用シーンでどう役に立つか
- スペック:プロダクトの機能、ユーザーインターフェイス (UI)
プロダクト定義の内容は、PM の役割の1つめである Why (プロダクトの開発目的や存在意義) とつながります。
開発目的を達成するプロダクトとして定義するので、当然といえばそうですが、Why と What に一貫性があるかは大事なことです。
PM と、エンジニアや UI/UX デザイナーとの役割分担
PM は、プロダクトの Why (目的や存在意義) と What (プロダクトの定義) を提示します。
その後は、私は徐々にエンジニアや UI/UX デザイナーに任せていきます。
具体的には、エンジニアには Why と What に対してどのように開発するかの計画 (How) 、スケジュール見積もり (When) を進めてもらいます。
UI/UX デザイナーには、プロダクト定義において示したユーザー体験 (UX) をどう具体的に UI としてデザインするかを、デザイナーが主導し PM である自分と決めていきます。
PM によっては、例えば How のところも深く関与するやり方もあるでしょう。一概に決まっているわけではありませんが、私のやり方は PM として Why と What 、一部 How まで立ち入り、How 以降はエンジニアやデザイナーに任せます。
まとめ
今回は、プロダクト開発、プロダクトマネージャーについてでした。
最後に内容をまとめると、以下になります。
- プロダクトを開発する立場では手段の目的化が起こる。開発すること自体は大局的には手段。目的は、顧客やユーザーの役に立つこと、ユーザーが抱える問題や不を解決すること
- プロダクトマネージャー (PM) の役割は3つ
- 開発する背景や目的を言語化し提示する (Why)
- Why に対するプロダクトの定義をする (What)
- ユーザーと対話しフィードバックを得る。ユーザー理解と共感をプロダクト開発に反映させる
- プロダクトの定義とは、① ビジョン (世界観やありたい姿) 、② ユーザーへの提供価値、③ 機能や UI などのスペック