
今回は、ビジネスキャリアについてです。
- 自分のこれからのキャリアが見えない (正直不安…)
- キャリアを考える時のヒントを知りたい
- 自分の強みの磨き方
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、自分のビジネスキャリアをつくっていく方法です。
これからのキャリアをどう考えるか、自分の強みをどう磨くかを書いています。ぜひ読んでいただき、ご自身のキャリアを考えるきっかけにしてみてください。
ベンチャー投資の判断基準
最初にご紹介したいのは、ベンチャー投資で、投資家が何を見てベンチャー企業の将来性を判断しているかです。
投資家の判断基準から、ビジネスキャリアへのヒントを紐解きます。
取り上げたいのは、戦略プロフェッショナル - 競争逆転のドラマ という本です。
この本に、投資の判断の決め手が書かれていました。以下は、この本からの引用です。
それぐらいベンチャー投資はむずかしい (そうでなければ、驚異的な投資集団が出現することになる) 。世の中の経営的な職業の中でも、最も総合的な経験と判断力を求められる職業だと思う。
彼らに、新しく投資をする時の判断の決め手は何かと尋ねれば、平均的に返ってくる答えは、だいたい次のようなものである。
(1) まず第一に、その会社の経営陣。社長は人材として一流か。異なった分野の人々がうまく組み合わさっているか。彼らの過去の実績は。
(2) やろうとしている事業が成長分野かどうか (市場の伸びがない分野で新企業が成功するのは至難) 。
(3) その市場の中でユニークさがあるか (競合に勝てるか) 。
(引用:戦略プロフェッショナル - 競争逆転のドラマ (三枝匡) )
ベンチャー企業に投資をするかの判断基準は、シンプルに書くと次の3つの順です。
ベンチャー投資の判断基準
- 人 (経営陣が一流か)
- 市場 (どこで戦うか)
- 強み (勝てるか)
個人のビジネスキャリアへの応用
ベンチャー投資の判断基準の3つの優先順位は、個人のビジネスキャリアにヒントになります。
個人に応用すると、次のようになります。
個人のビジネスキャリアへの応用
- 自分の特徴 (例: 専門スキル、経験、仕事への向き合い方、性格、価値観、夢やビジョン)
- 働く環境 (例: 業界、職種、会社、組織・チーム)
- 自分の強み
1つめの自分の特徴は、自分という人間を構成しているものです。
専門スキルや知見、自分の性格やマインドセット、さらに奥にある大切にしている価値観、他には夢やビジョンなどです。
2つめの働く環境は、自分にとって働きやすい場所か、環境は成長しているかどうかです。
例えば業界や会社であれば、上がりエスカレーターのように成長しているか、それとも下りエスカレーターなのかです。
3つめの強みは、自分の特徴の何が、今いる働く環境においてユニークな強みになっているかです。
自分のキャリアを考える、つくっていく時に何が強みかはとても大事です。
強みについては、この後さらに詳しく見ていきましょう。
強みの深掘り
いきなりですが、強みとは何でしょうか?
強みとは何かを考えるにあたって、ポイントは次の3つです。
強みを磨くための視点
- 強みは相対的なもの
- 提供価値の実現
- 自分が選ばれる理由
以下、それぞれについて解説します。
[ポイント 1] 強みは相対的なもの
強みとは、何と比べるかによって決まります。もう少し言えば、「誰が」 「どこで」 「何と」 比べるかです。
同じものでも、比べられる条件によって強みになることもあれば、弱みにもなります。
ビジネスキャリアに当てはめれば、先ほどの3つの中の2つ 「自分の特徴」 と 「働く環境」 の違いで、何が強みになるかが変わります。
だからこそ、3つは 「特徴 - 環境 - 強み」 という順番で見ていくのです。
[ポイント 2] 提供価値の実現
強みとは、仕事においては相手への提供価値を実現することです。
ここで言う相手とは、取引先やクライアントの社外の人、上司や同僚などの一緒に働く人です。
自分の強みを発揮して相手にどんな価値を提供するかです。提供するものが相手に価値のあるものであり、かつ、他の人にはできないこと、あるいは自分のほうがより良くできるのであれば、それはユニークな強みです。
ポイントは、相手への本当の価値は何かと本質を理解することです。
[ポイント 3] 自分が選ばれる理由
強みは価値をもたらします。違う見方をみれば、強みとは自分が選ばれる理由です。
相手にとっては、その価値をほしいから自分を選んでくれるわけです。
自分が選ばれるということは、これからも一緒に仕事ができます。やや大げさですが、ビジネスパーソンとして生き残っていくことができ、キャリアが続いていくのです。
まとめ
今回は、ビジネスキャリアについて書きました。ベンチャー投資家の投資の判断基準をヒントに、個人のビジネスキャリアを磨く方法をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
- ベンチャー投資の判断基準は、
- 人 (経営陣が一流か。異なった分野の人々がうまく組み合わさっているか。過去の実績)
- 市場 (どこで戦うか。成長分野で事業をしようとしているか)
- 強み (その市場でユニークさがあるか。競合に勝てるか)
- ベンチャー投資の判断基準の3つの優先順位は、個人のビジネスキャリアへの応用できる。
- 自分の特徴 (例: 専門スキル、経験、仕事への向き合い方、性格、価値観、夢やビジョン)
- 働く環境 (例: 業界、職種、会社、組織・チーム)
- 自分の強み
- 強みを磨くポイントは、次の3つ。
- 強みは相対的なもの
- 提供価値の実現
- 強みとは 「自分が選ばれる理由」
戦略プロフェッショナル - 競争逆転のドラマ (三枝匡)