今回は 「マーケティング x OODA ループ x 働き方」 です。
異動や転職後の新しい環境で活躍する方法をマーケティングの視点でご紹介します。
- マーケティングの知識をつけたい
- 異動や転職後にうまくやっていけるか不安…
- 新しい職場で活躍する方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、新しく働き先が変わった時にどうすれば活躍できるかです。
新しい働き方とは、
- 新しく異動した職場
- 転職して入社した環境
- 独立をして一緒に働く相手
新しい環境で活躍するための方法を、マーケティングの観点から解説します。マーケティングの知識もつく内容になってますでの、ぜひ最後まで読んでみてください。
マーケティングのフレーム
いきなりですが、マーケティングとは何をすることだと思いますか?
私が思うマーケティングとは、一言で言えば自分たちが選ばれる理由をつくる活動全般です。
選ばれるとは、消費者がお店に来てくれる、買ってくれる、使ってくれることです。選ばれている限り、商品やサービスは何かしらの価値を提供していることになります。選ばれる理由とは提供価値です。
では、選ばれるために、どうすればよいのでしょうか?
私がマーケターとしてよく使うのが、次のマーケティングのフレームです。Where, Who, What, How の4つを埋めていき、マーケティング戦略や実行策をつくります。
マーケティングのフレーム
- 自分たちが参入している市場 (環境) の理解 [Where]
- 選ばれたい顧客の設定 [Who]
- ターゲット顧客に提供する本質的な価値 (= 選ばれる理由) [What]
- 価値を提供する手段 [How]
フレームを一言でまとめると、「マーケティング活動の前提となる市場と顧客を理解し設定し、提供価値を見極め、顧客への本当の価値を提供する手段を実行する」 となります。
マーケティングフレームの働き方への転用
ここからが、働き方についてです。
今のマーケティングフレームを、異動や転職後の新しい職場で活躍するための方法に応用します。
マーケティングのポイントは、自分たちが選ばれる理由をつくり実現させることです。
これを新しい職場 (働く環境) で活躍することに転用すると、職場の相手が自分と一緒に働きたいと思う 「選ばれる理由」 をつくることです。
仕事のパートナーとして自分が選ばれる確率を高めるのです。
新しい職場で活躍する方法
それでは、実際にマーケティングのフレームである Where, Who, What, How に当てはめていきます。
Where (新しい環境の理解)
新しい職場や会社を、例えば以下の観点から理解します。
環境の理解
- 市場での自社の立ち位置、会社の中での自分が所属する部門の役割
- 取引企業や競合などの他社との関係、他部門とどのように連携しているか
- 自社や自部門は、他と比べて調子が良いのか (上りエスカレーターなのか)
Who (キーパーソンは誰か)
次に、キーパーソンは誰かを把握します。新しい環境で影響力のある人は誰かです。
もう1つは、自分が価値を提供する相手は誰か、その人の特徴も理解します。何を求めているか、性格、強みと弱みです。
相手の強みや弱みを見る視点は、その環境内や自分も含めたまわりの人と比べて相対的に何が強みなのか、弱みなのかです。
What (自分が提供する本質的な価値)
自分が選ばれるためには、これがポイントです。
Where (環境) と Who (一緒に働く相手) という前提を把握した上で、では自分が提供する本質的な価値は何かの見極めです。新しい環境において、一緒に働く人にとって何が価値になるのかです。
提供価値こそが、自分が選ばれる理由になります。
新しい職場では、異動前の部門でや前職で普通にやっていたことが重宝されることがあります。環境が変わっているので以前の働き方での先入観を捨て、自分が提供する本当の価値を見つけます。
How (価値を提供する手段)
自分ができる提供価値 (選ばれる理由) を見い出したら、価値をどうやって実現するかを考え、実行します。
最初から必ずしも全てがうまくいくとは限りません。トライ & エラーをしながら 「選ばれる理由づくり」 の精度を上げていきます。
新しい環境では、肩に力を入れすぎず焦らないことが大事です。
マネジメント手法 OODA ループからの示唆
ここまで、マーケティングの考え方を、新しい職場で活躍するためにどうすればよいかの方法に応用を見てきました。
やっていることの本質は、実はもう1つ、あるフレームを当てはめています。
それは OODA (ウーダ) ループと呼ばれるものです。OODA とは、次の4つのことをやる意思決定と実行のマネジメント手法です。
OODA ループ
- 観察 Observe
- 判断 Orient
- 意思決定 Decide
- 実行 Act
マーケティングフレームの Where, Who, What, How に OODA を当てはめると、以下のようになります。
マーケティングフレームと OODA ループ
- 環境 (市場) とターゲット顧客の理解 [観察]
- 自分の提供価値を見極める [判断]
- 提供価値を実現する手段を決め、実行する [意思決定と実行]
OODA ループのポイントは、2つめの判断にあります。観察したことから方向性や方針を判断し、判断に基づいて何をやるかを決めて実行します。このループを高速でまわし、実行内容を振り返り次にまた活かすということを繰り返します。
新しい職場での活躍も同じです。環境と人を観察し、自分は何をやってどんな価値を提供するかの方向性を判断します。
この時点ではまだ仮説なので、やってみて本当にそうなのかをトライ & エラーで実行と学習を繰り返すのです。
まとめ
今回は、異動や転職をした時に、新しい職場や環境で活躍する方法を書きました。ヒントにしているのは、マーケティングのフレームと、マネジメント手法である OODA ループです。
いかがでしたか?ぜひ、お仕事で活躍されるために参考にしてみてください。
最後に今回の記事のまとめです。
マーケティングとは、一言で言えば 「自分たちが選ばれる理由をつくる活動全般」 。
以下のマーケティングフレームに当てはめて、選ばれる確率を高める。
- 自分たちが参入している市場 (環境) の理解 [Where]
- 選ばれたい顧客の設定 [Who]
- ターゲット顧客に提供する本質的な価値 (= 選ばれる理由) [What]
- 価値を提供する手段 [How]
マーケティングフレームは、異動や転職後の新しい職場で活躍するための方法に応用できる。
- 新しい職場の理解 [Where]
- キーパーソンの把握と理解 [Who]
- 自分が提供する本質的な価値 [What]
- 価値を提供する手段 [How]
意思決定と実行までのマネジメント手法 OODA ループからもヒントがある。
マーケティングフレームの Where, Who, What, How に OODA を当てはめると、
- 環境 (市場) とターゲット顧客の理解 [観察]
- 自分の提供価値を見極める [判断]
- 提供価値を実現する手段を決め、実行する [意思決定と実行]
OODA ループのポイントは、2つめの判断。観察したことから方向性や方針を判断する。判断に基づき何をやるかを決めて実行する。
このループを高速でまわし、実行内容を振り返り次にまた活かすということを繰り返す。