今回は、書評の記事です。
『キングダム』で学ぶ 乱世のリーダーシップ という本をご紹介します。
- どんなことが書かれている本?
- リーダーの条件とは?
- キングダムに学べるリーダーシップとは?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、リーダーに求められる条件とは何かです。
漫画 「キングダム」 の登場人物から、リーダーシップに必要なことは何かを書いています。
書籍 『キングダム』で学ぶ 乱世のリーダーシップ に書かれていることもわかる内容になっています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
この本に書かれていること
この本の内容を一言で言えば、10個のリーダーの条件をキングダムの登場人物や具体的なシーンを例に、わかりやすく説明してくれる本です。
キングダムを読んだことがある方であれば、あのシーンかと思い出せ、本に書かれているリーダーシップの視点で漫画を読み返したくなります。
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
強い集団とは何か。勝利する集団とは何か。それを率いるリーダーは。
『まんがで身につく孫子の兵法』の長尾一洋が人気沸騰中のコミック『キングダム』から、「現代」 という乱世に必要なリーダーシップを縦横無尽に読み解く!
豊富な引用とともにまとめられた、乱世のリーダーの条件10箇条。
この本から読み取れるメッセージは、リーダーシップは一部の人の特別な能力ではなく、「誰でもリーダーシップを発揮できる」 というものです。
リーダーに求められる条件
リーダーには、どんな力が求められるでしょうか?
この本に書かれているリーダーの要素は、次の10個です。
リーダーの要素
- 巻き込む
- 先頭に立つ
- 細かいところまで配慮できる
- 時には非情なまでの合理
- 部下を愛し育てる
- 明るく前向き
- リスクを取る
- 人間理解
- ビジョンを描く
- 使命に命をかける
以下、それぞれについてご説明します。
[リーダーの要素 1] 巻き込む
リーダーに求められる1つめは、協力者を巻き込んでいき、仲間にしていく力です。
気づけば多くのフォロワーがいて、リーダーの夢が皆の夢になり実現していきます。
キングダムでは、政は、弟である成蟜の反乱でわずかな部下を率いている苦しい状況でも、中華統一という壮大なビジョンを示し、山の民や王騎を味方にしていきました。
[リーダーの要素 2] 先頭に立つ
リーダーは、困難な状況では自らが先頭に立ち、挑んでいきます。リーダーの背中を見て、フォロワーにも火がつきます。
王騎軍は、王騎が先頭に立って攻める時に鬼神のような強い集団になります。飛信隊も、信が戦う背中を見て皆の闘志が高まりました。
[リーダーの要素 3] 細かいところまで配慮できる
リーダーには、先を見通し、細かいところまで考え尽くし、最善の手を打っていくことが求められます。
趙の三大天である李牧がまさにそうです。王騎との戦い、合従軍の全体構想でも、細部まで戦略を詰めて実行に移しました。
[リーダーの要素 4] 時には非情なまでの合理
リーダーが、合理的な決断ができるかです。
合理なのは、組織の目的達成に対してです。目的から逆算して、情に流されることなく、時には非情な決断をするのがリーダーです。
王翦の戦い方に、リーダーの合理を見ることができます。また、趙と橑陽の戦いで、犬戎族との戦いで見せた楊端和の 「自分たちの身を切る戦い方」 にも、目的を達成するための合理がありました。
[リーダーの要素 5] 部下を愛し育てる
リーダーはフォロワーから慕われ、自らも部下を愛しています。
もう1つ重要な要素は、愛するからこそ時には厳しい態度で育てることです。
王騎は、自分を慕ってくる信に今何が足りないかを見極め、あえて無法地帯に放り込み修行をさせます。
100人将になった信に必要だったのは、単純な武力の向上ではありませんでした。組織を率いるとはどういうことかを身を持って体験させることです。
[リーダーの要素 6] 明るく前向き
どんな苦境でも明るさを失わず、一歩でも前に進むリーダーの姿にフォロワーは付いていきます。
リーダーの振る舞いがまわりを元気にします。決してあきためないのがリーダーです。
キングダムで明るく前向きなリーダーと言えば、信です。初めての戦で、信は果敢に敵に立ち向かい、絶体絶命な状況でも勝利をあきらめませんでした。
[リーダーの要素 7] リスクを取る
安全策だけではなく、積極的にリスクを取れるかどうかが、リーダーには問われます。
王騎は趙との戦いで、二万人の敵の将軍である馮忌を打ち取るために、100人隊である飛信隊にその役目を託しました。
大事な初戦のターニングポイントに飛信隊をぶつけリスクを取ったからこそ、戦局は一日目から大きく動きました。
[リーダーの要素 8] 人間理解
組織は一人ひとりの人間の集まりです。
人の本質、部下の性格や能力を理解し、組織の中で適材適所ができるかです。
信は、飛信隊の個性が強いメンバーを理解し、それぞれに役割を任せています。各自が役割と責任を果たす組織は、強いです。
[リーダーの要素 9] ビジョンを描く
リーダーはビジョンを描き、皆に語ります。
単なる絵空事ではなく実現できることを、その道すじと併せて示します。実現の期限を明確にすることも大事です。
政がまさにそうです。中華統一をし、この世から戦争をなくすという大きなビジョンを描きました。信をはじめ、皆が共感し心から成し遂げたいと思ったことが求心力になっています。
[リーダーの要素 10] 使命に命をかける
ビジョンの実現を使命とし、自分の命をかけてもよいと思う覚悟がリーダーにはあります。
信は、天下一の大将軍になるという、理想とする自分のありたい姿を描いています。大将軍になるということに1ミリもぶれず、信念があるからこそ、どんな困難にも立ち向かっていくのです。
政のビジョンである中華統一のために自分が天下の大将軍になるという使命感です。
まとめ
今回は、『キングダム』で学ぶ 乱世のリーダーシップ という本からリーダーに求められることは何かを解説しました。
最後に今回の記事のまとめです。
この本は、10個のリーダーの条件を、キングダムの登場人物や具体的なシーンを例にわかりやすく説明してくれる。
キングダムを読んだことがある方であれば、あのシーンかと思い出せ、本に書かれているリーダーシップの視点で漫画を読み返したくなる本。
この本から読み取れるメッセージは、リーダーシップは一部の人の特別な能力ではなく、「誰でもリーダーシップを発揮できる」 というもの。
この本に書かれているリーダーの要素
- 巻き込む
- 先頭に立つ
- 細かいところまで配慮できる
- 時には非情なまでの合理
- 部下を愛し育てる
- 明るく前向き
- リスクを取る
- 人間理解
- ビジョンを描く
- 使命に命をかける
『キングダム』で学ぶ 乱世のリーダーシップ (原泰久 / 長尾一洋)