今回は、自分の影響・価値がどれくらい出せているか、そして因果関係の見極め方です。
- 仕事で自分の価値が出せているかを知る方法
- 因果関係を見抜く方法
- What if 思考とは?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、自分が仕事などでどれくらいの影響を周りに与えているかを知る方法です。
また、因果関係かどうかを見極める方法もご紹介します。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
主役は誰?
いきなりですが、最初に見ていただきたい動画があります。30秒の YouTube 動画です。
見終わっての質問です。この動画はある商品の広告でした。何の商品の広告だったかわかりますか?
25年後の磯野家のキャラクターの印象が強く、商品のことは気づかなかったかもれません。
この CM は、大人グリコの広告です。
広告の目的
本来の広告の目的は、商品を引き立たせることです。
具体的には、商品を知ってもらい、覚えてもらい、店頭で見た広告を思い出し手に取ってもらう、買ってもらうことが広告の役割です。
そもそもの広告の目的に立ち返った時に、広告の中でその商品が存在しなくても広告のストーリーが成立してしまうのは、広告の機能は果たせていません。どんなに広告自体の芸術性やエンタメ性が高くてもです。
広告商品が置き去りにされたものは、本来の広告の目的からすると、本末転倒になってしまうのです。
先ほどの 「25年後の磯野家」 は、最後に一瞬だけ大人グリコの商品が出ました。しかし、このシーンを仮に取り除いても 「25年後の磯野家」 の物語は成り立ってしまっています。
因果関係を見分ける方法
ここで話を少し変えます。
データ分析を特集した 週刊東洋経済 2017年6/3号 に、「相関関係と因果関係 - 正しく見分けるコツ」 という記事がありました。
記事執筆は慶応大学教授の中室牧子氏です (肩書は2019年9月現在) 。
紹介されていた因果関係か相関関係かの見分け方は、次の問いを考えることです。
それは、「もし "原因と想定されるもの" がなくても、同じ結果になるだろうか」 です。
仮に取り除いて、同じ結果にならなければ、因果関係です。因果関係があるということは、結果に影響を与える原因になります。
自分の影響や提供価値を知る方法
因果関係を見極める方法 「もし "原因と想定されるもの" がなくても、同じ結果になるか」 は、個人にも応用できます。
自分が仕事などで、どれだけ周りに影響を与えているか、価値を出せているかの把握に使えます。
例えば会議です。
会議が終わった時に会議を振り返り、「もし自分がいなかったとしたら、会議の議論や意思決定はどうなっていたか」 を考えてみます。
自分の存在を取り除いても、会議の進行や決定事項に全く影響がなかったとすると、会議では価値が出せていないことになります。会議への影響が高ければ、仮に自分を取り除くと、会議のプロセスや結果は変わったはずです。
まとめ
今回は、テレビ広告、因果関係の見極め方、自分の影響や価値を知る方法を取り上げました。
共通するのは 「What if 思考」 です。「もし ~ なら、どうなるか」 を考えてみる思考法です。
最後に今回の記事のまとめです。
本来の広告の目的は、商品を引き立たせること。具体的には、商品の認知、記憶、店頭での想起、購入につながること。
もし広告の中でその商品が存在しなくても広告のストーリーが成立しまっていれば、広告の機能は果たせていない。
因果関係か相関関係かの見分け方は、「もし "原因と想定されるもの" がなくても、同じ結果になるだろうか」 を考える。仮に取り除いて同じ結果にならなければ因果関係がある。
因果関係を見極める方法は、自分が仕事などでどれだけ周りに影響を与えているか、価値を出せているかの把握に使える。
例えば、会議が終わった時に会議を振り返り、「もし自分がいなかったとしたら、会議の議論や意思決定はどうなっていたか」 。自分の存在を取り除いても、会議の進行や決定事項に全く影響がなかったとすると、会議では価値が出せていないことになる。