
今回は、アナロジー思考についてです。
- フリーランスや副業で鍛えられるアナロジー思考力とは?
- アナロジー思考力を鍛える方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、アナロジー思考です。
会社員を辞めるまでの副業や、今のフリーランスの仕事を振り返ってみて思ったことを、アナロジー思考の文脈で書いています。
アナロジー思考は、アイデアを思いついたり、人に説明する時など、仕事で汎用的に使えるスキルです。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
課題への点と点がつながる体験
私が会社員をやっていた当時、そして今のフリーランスでも、仕事の1つが企業への経営や事業の支援・コンサルティングです。
今はいくつかのベンチャー企業から大手企業まで直接契約をし、それぞれの企業が持っている経営課題や事業課題をどう取り組むかを、経営者や事業長と考えたり、実行に移しています。
仕事をしていて起こるのが、目の前の課題に対して、別の企業の違う課題でやったことからヒントが得られることです。
一見すると違う話なのですが、あたかも点と点がつながる体験です。
なぜ異なる点がつながるかと言うと、点の奥にある構造 (メカニズム) や本質に共通点があるからです。
アナロジー思考
このような仕事での点と点がつながる体験は、知的なおもしろさがあります。
ある具体が別の具体とつながり、このプロセスはアナロジー思考に通じるものがあります。
アナロジー思考とは、具体を違う具体に当てはめて考えたり、説明することです。例えば、ビジネスでの組織の課題をスポーツのサッカーや野球のチームに当てはまるイメージです。
複雑なことや新しい概念を理解したり人に説明する時に、すでに知っていることを使うので、理解がしやすくなります。
アナロジー思考のポイントは、いかに奥にある本質まで理解できるかです。
では、アナロジー思考力を鍛えるためには、どうすればよいでしょうか?
アナロジー思考力の鍛え方
私が思う、普段からできる鍛え方は次の3つです。
アナロジー思考力の鍛え方
- 点の数を増やす
- 点を深掘りする
- 別のことにたとえられないかを意識する
以下、それぞれについて順番にご説明します。
[アナロジー思考力の鍛え方 1]
点の数を増やす
点の数を増やすとは、色々な経験をしておくことです。
異なる点と点がつながるのは、それだけ多くの点が散りばめられているからです。
点の元になるのは自分の体験、体験から得られる経験です。体験や経験が豊富なほど、点という後からつながるためのネタが多く持てます。
[アナロジー思考力の鍛え方 2]
点を深掘りする
2つ目の方法は、点という具体を掘り下げて理解しておくことです。
点は体験や経験と書きましたが、これらは具体的なものです。
点を掘り下げるとは、奥にある本質は何か、抽象度を上げると何を意味するのかを考えることです。
異なる点と点がつながるメカニズムは、共通する本質が裏にあるからです。体験や経験の表面的な理解だけでは、別々の2つの点はつながりにくいです。
点を1つずつ掘り下げて頭の中にしまっておくことによって、後から引き出しやすくなります。
[アナロジー思考力の鍛え方 3]
別のことにたとえられないかを意識する
アナロジー思考とは、具体を別の具体に当てはめて考えたり、説明をすることでした。
そのための鍛え方の3つ目は、普段から何か別のことにたとえられないかを意識することです。言葉にすると当たり前に見えるかもしれませんが、意識しているかだけでも頭の使い方が変わります。
具体的には、例えば、今考えていることを関係がない人である家族や親に説明をするとしたら、どう表現すればいいかです。あるいは、10才くらいの子どもに理解してもらうためには、どのように説明するかです。
専門用語は使えず、それでいて本質をシンプルに伝えるためにどうするか、例えば子ども相手であれば、昔話やアニメなど、彼ら・彼女らにとって馴染みのある別のものでたとえられるものはないかを考えます。
これを意識せず、普段から自然とできるようになると、アナロジー思考力がついてきます。
まとめ
今回は、アナロジー思考についてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
仕事で異なる点と点がつながる体験があり、知的なおもしろさがある。例えば、目の前の課題に対して、別の企業の違う課題でやったことからヒントが得られる。
なぜ異なる点がつながるかと言うと、点の奥にある構造 (メカニズム) や本質に共通点があるから。
アナロジー思考とは、具体を違う具体に当てはめて考えたり、説明すること。例えば、ビジネスでの組織の課題をスポーツのサッカーや野球のチームに当てはめるイメージ。
アナロジー思考力の鍛え方
- 点の数を増やす (色々な経験をしておく)
- 点を深掘りする (体験や経験の奥にある本質を考える)
- 別のことにたとえられないかを意識する (例えば子どもに説明するにはどうするかを考える)