
今回は、イノベーションを生む組織と、ビジネスキャリアです。
- 創造を生む組織の特徴とは?
- 4つの条件 「人, 場, 意志, 創造」
- フリーランスの働き方への応用
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
- イノベーションにつながる創造的な組織
- ビジネスキャリア
- フリーランスでの働き方・生き方
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
創造する組織をつくる要素
最初にご紹介したい本があります。
ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION (佐宗邦威) です。
この本で紹介されているのは、創造する組織をつくる4つの要素です。4つとは、人、場、意志、創造です。
創造する組織をつくる要素
- 内発的動機を生む人
- 創発する場
- ボトムアップで生まれる意志
- 新たな知識をともに生む創造
以下は、本書からの図です。

引用: △ から ○ へ変わる組織のかたち|日経クロストレンド
働き方への応用 (フリーランスを例に)
創造する組織を生み出す4つの要素は、個人のレベルでの働き方・キャリアに応用できます。
応用例としてフリーランスでの働き方に当てはめてみます。
[応用 1] 人
1つ目の 「人」 は、誰と一緒に働くかです。
ご紹介した書籍 ひとりの妄想で未来は変わる に書かれていたのは、「人は仲間の存在により大きな存在になっていく」 です。
フリーランスは、会社という組織には属していません。Google を辞めてフリーランスをおよそ1年半やっていて感じるのは、会社に属していないからこそ、一緒に働く人として誰を選ぶかの重要性です。
そのために磨いておくのが判断基準です。一緒に働く人を見る視点は2つで、What と Why です。
What とは、その人が仕事を通じて何をしたいと考えているのかで、根本に持っている仕事観です。Why はなぜそう考えるかです。原体験も含めた理由です。
[応用 2] 場
2つ目の 「場」 とは、どこで働くかです。皆で共創し創発される場を選びたいです。
フリーランスという外部の人間にとっては、自分がいる場所が開かれた場になっていると、その場に居やすいです。
場に多様性があるかも見るようにしています。多様性は、いくつかに分解できます。
場の多様性
- 思考の多様性
- アイデアの多様性
- 実践の多様性
- 失敗の多様性
考え方が様々あり、アイデアも色々と出ます。アイデアを実践する方法もいくつもあり、その分だけ失敗も多く起こります。失敗から学びがたくさんできる場です。
こうした多産多死が受け入れられる場です。
[応用 3] 意志
3つ目は 「意志」 です。
ここで言う意志とは何でしょうか?
場にいる各自が目指すビジョン (ありたい姿, つくりたい世界観) を持っていて、場全体でのビジョンです。
目指す先への情熱があり、活気があふれる熱量の高い意志です。個人の想い、組織の価値観や文化を基点に、意志を持った人たちがいる場です。
自分はフリーランスとしてどんな意志を持っているか、一緒に働く人と場の意志がどれくらいフィットするかを見るようにします。
[応用 4] 創造
4つ目は 「創造」 です。
人・場・意志が組合わさり、アイデアが形になっていきます。
フリーランスの観点での創造とは、「提供価値」 と捉えることができます。一緒に働く人とその先のお客に、自分が提供する価値です。
自分がその場に入ることによって、場から生まれる価値は何かです。自分ひとりではつくれない価値を皆で共創できるかどうかです。
この視点からも、自分がどこでどうやって働き、もっと言えば生きていくかを見極めます。
まとめ
今回は、創造する組織と、キャリアについてでした。
いかがだったでしょうか?
創造する組織に求められるもの、個人のレベルに落とした時にどんな意味があるかを、考えてみるきっかけになればうれしいです。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
創造する組織をつくる要素
- 内発的動機を生む人
- 創発する場
- ボトムアップで生まれる意志
- 新たな知識をともに生む創造
2.
創造する組織を生み出す4つの要素は、個人のレベルでの働き方・キャリアに応用できる。
3.
フリーランスでの働き方への応用
- 誰と一緒に働くか。一緒に働く人を見る視点は What と Why [人]
- 外に開かれ多様性があり、皆で共創し創発される場を選ぶ [場]
- メンバー各自と場全体に目指すビジョンがあり、自分とフィットする [意志]
- 自分ひとりではつくれない価値を皆で共創する [創造]
ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION (佐宗邦威)