
今回は、マネジメントです。
行動科学マネジメントを取り上げます。
この記事でわかること
- 行動科学マネジメント
- セルフマネジメントへの応用
- 行動の 「量的 KPI」 と 「質的 KPI」
行動科学マネジメントをご紹介し、そこからセルフマネジメントへの活用を掘り下げています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
行動科学マネジメントの 「教える技術」
まず最初にご紹介したい本があります。
マンガでよくわかる 教える技術 という本に書かれているのは、行動にフォーカスし、人を育てる・組織をマネジメントする方法です。
結果とプロセスに分け、行動というプロセスを改善していくアプローチです。
別の表現をすれば、行動と成果の因果関係を把握し、ストーリーを描きます。
行動と成果のストーリーを描く
- 結果につながる行動を洗い出す
- つながりと流れを可視化する
- ボトルネックを特定する
行動に焦点を当てる方法は、自分自身へのセルフマネジメントにも応用できます。
セルフマネジメントへの応用
みなさんはもし、「仕事での成果が、普段の自分のどんな行動からつながっているか」 と聞かれれば、すぐに答えられるでしょうか?
行動と結果の関係がわかっていて、全体の流れが明確であれば、成果が出せていない時に、もっと成果を出すにはどうすればいいかが見えてきます。
自分の仕事でのストーリーを描くためには、普段の仕事のやり方、働き方の抽象度を上げて可視化するといいです。
グロースモデルで可視化する
例として、グロースモデルをご紹介します。
以下は、私が、自分の仕事の仕方を図にしたグロースモデルです。

ざっくりと行動と結果に分けると、左側の 「具体と抽象」 と 「実践」 が行動、右側の 「価値提供」 と 「信頼蓄積」 が結果です。
行動で重要だと思っているのは、実践です。仕事に関係なく普段からやっているインプットとアウトプットを、仕事の実務の場でどれだけ活かしているかです。
ただし、やみくもに行動回数を増やせばいいかと言うと、そうではありません。行動に伴って、どんなマインドセットかも大事です。
大切にしたいマインドセット
では、マインドセットとは、具体的にはどのようなことでしょうか?
私が大切にしているのは、次のような姿勢です。
行動へのマインドセット
- まずは試してみる (やってみる)
- 主体性
- 当事者意識
- 挑戦には失敗がつきもの
- ファイティングポーズ (失敗後に再び取り組む)
行動 × マインドセット
行動の回数を増やすだけではなく、このようなマインドセットを伴ったアクションができているかを大事にしています。
マインドセットがない行動でもなく、マインドセットだけで行動をしていないのも成果にはつながりません。行動とマインドセットの両方が大事なのです。
ここから言えるのは、行動への KPI は2つに分解できます。行動という 「量的な KPI」 と、マインドセットという 「質的な KPI」 です。
野球にたとえると、打席に入った回数 (量的 KPI) と、バッターホックスに入る時の意気込み (質的 KPI) です。
まとめ
今回は、行動科学マネジメントを取り上げました。
いかがでしたか?
行動と結果で、成果につながる行動にフォーカスするやり方は、色々と応用できます。ぜひ今回の記事を参考に、みなさんのお仕事に活かしてもらえるとうれしいです。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
結果とプロセスに分け、行動へのフォーカスから改善し、成果につなげるのが行動科学マネジメント。
行動と成果の因果関係を把握し、ストーリーを描く。
- 結果につながる行動を洗い出す
- つながりと流れを可視化する
- ボトルネックを特定する
2.
セルフマネジメントにも活用できる。仕事に当てはめると、仕事に関係なく普段からやっているインプットとアウトプットを、仕事で実践しているか。
3.
行動の回数を増やすだけではなく、マインドセットを伴った行動かが大事。
- まずは試してみる (やってみる)
- 主体性
- 当事者意識
- 挑戦には失敗がつきもの
- ファイティングポーズ (失敗後に再び取り組む)
4.
行動は 「量的な KPI」 と、マインドセットは 「質的な KPI」 。野球にたとえると、打席に入った回数 (量的 KPI) と、バッターホックスに入る時の意気込み (質的 KPI) 。
マンガでよくわかる 教える技術 (石田淳)