
今回は、働き方とキャリアについてです。
この記事でわかること
- フリーランスでの働き方
- フリーランスとして不況にどう向き合い、行動するか
- 戦略的に生き残る方法
世の中が不況になった時に、会社には属していないフリーランスのような立場で、どう生き残っていけばいいかを掘り下げています。
内容はフリーランスですが、会社員の方にも参考になればと思います。ぜひ記事を読んでいただき、お仕事やキャリアへの何かヒントになればうれしいです。
フリーランスでの働き方
私は現在、フリーランスで働いています。
前職は Google でした。5年5ヶ月いて、辞めてからはいくつかの企業の経営や事業のお手伝いをする仕事をやっています。
企業の規模は、ベンチャー企業や一部上場企業、個人経営まで様々です。経営や事業戦略、マーケティング、プロダクト開発、人事・組織開発など、お客さんごとの課題によって仕事内容も色々です。
不況とフリーランス
正社員の方と比べると、フリーランスや派遣社員の立場は、仕事を続けられるかでは不安定です。
不況では企業は経費をカットしようとするので、削減対象になるのはまずはフリーランス、派遣社員、パートやアルバイトです。仕事量が減ったり、契約が打ち切られることもあります。
では、不況になった時に、フリーランスで生き残っていくためには、どうすればいいでしょうか?
戦略的に考える
ここからは、私が思う不況時のフリーランスでの姿勢や行動指針についてです。
姿勢と行動指針を整理するために、戦略的にどう捉えられるかという視点でご紹介します。
そもそもですが、戦略とは何でしょうか?
私の一言の定義は、戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 の方針です。目的達成のためのリソース配分の指針が戦略です。
不況の時のフリーランスとしての姿勢と行動指針を、やること・やらないことに分けました。それぞれはさらに2つに分解します。
やること
- 増やす
- 始める (新しいこと)
やらないこと
- 減らす
- やめる
では、4つは具体的にどのようになるでしょうか?
不況時の姿勢と行動指針
まずは 「やらないこと」 から見ていきます。
ご紹介する順番が 「やらないこと」 なのは、戦略の肝はやらないことにあるからです。やらないことが明確になっているからこそ、やるとこにリソースを集中できます。
やらないこと
不況時の姿勢と行動指針で、「減らす」 と 「やめる」 は以下です。
減らす
- 無駄な支出を減らす (生きていくための損益分岐点を下げる)
やめる
- 売上を伸ばそうとすること (売上を捨てる)
- 不安に思うこと、悲観的になりすぎること
やること
では、これらの 「やらないこと」 に対して、「やること」 はどうなるでしょうか?
増やす
- 自分を見つめ直す時間 (自己分析や内省)
- 将来を考える時間
- 信用を積み重ねる行動 ( 「売上を捨てる」 とセットで捉える)
始める
- 新しい挑戦 (種まき活動)
- 将来への投資
姿勢と行動指針
まとめると、ポイントは次の3つです。
姿勢と行動指針のポイント
- 売上ではなく信用
- 自分に向き合う (有事だからこそ自分の中で何が起こっているか)
- 新しい挑戦と将来投資
自分の価値は下げない
不況というのは外部要因です。
大切だと思うのは、フリーランスとして厳しい状況になったとしても、外部環境のせいにしないことです。
仕事が減る、仕事がなくなるからと言って、自分の価値がなくなるわけではありません。投げやりになり、自分の価値まで下げないようにします。
苦境の時こそ、自分のこれからが試されていると捉えます。
刃を研ぐ
仕事が減る・なくなった分の時間を、どう有効に使えるかです。
先ほど、戦略とは目的達成のためのリソース配分の指針と言いました。時間という貴重なリソースを、何に当てるかです。
姿勢と行動指針でご紹介した中では、「自分への向き合い」 と 「新しい挑戦」 に時間を使います。次の波が来たときのために、自分の刃を研いでおくのです。
たとえ今が不況でも、3年後や5年後にはまた世界は変わっています。このくらいの時間軸で、今から何をするかは分岐点になります。
まとめ
今回は、フリーランスの立場で、不況の時にどう生き残るかついてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
不況の時のフリーランスとしての姿勢と行動指針を、やること・やらないことに分ける。
やらないこと
- 無駄な支出を減らす (生きていくための損益分岐点を下げる)
- 売上を伸ばそうとすること (売上を捨てる)
やること
- 自分を見つめ直す時間、将来を考える時間
- 信用を積み重ねる行動
- 新しい挑戦と投資
2.
姿勢と行動指針のポイント
- 売上ではなく信用
- 自分に向き合う (有事だからこそ自分の中で何が起こっているか)
- 新しい挑戦と将来投資
3.
フリーランスとして厳しい状況になったとしても、外部環境のせいにしない。投げやりになり自分の価値まで下げない。
4.
仕事が減る・なくなった分の時間を有効に使う。次の波が来たときのために、自分の刃を研いでおく。