
今回は、働き方です。リモートワークを取り上げます。
この記事でわかること
- リモートワークがデフォルトになっての雑感
- 家での仕事で工夫していること
- リモートワークの本質から考える働き方
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
フリーランスとリモートワーク
今の私の働き方は、会社員ではなくフリーランスをやっています (2020年4月現在) 。
仕事は、ベンチャー企業から一部上場企業、個人で経営をしている会社の経営や事業戦略をつくったり、実行のお手伝いです。コンサルティングや外部顧問のような立場もあれば、現場に入る仕事をすることもあります。
フリーランスでも、オフィスには行かずに家でのリモートワークが普通になってきました。
リモートワークが前提になると、それまでのオフィスに出社しての働き方とは、やり方を工夫するようになります。
リモートワークで工夫していること
リモートワークがデフォルトになっての雑感、仕事のやり方で工夫は、次のようなものです。5つあります。
リモートワークでの工夫
- 遮断の時間をつくる
- 仕事のリズムをつくる
- 終わりを設定する
- 仮眠の有効活用
- オフィスの再現と創造性
以下、それぞれについて、順番にご説明します。
[工夫 1] 遮断の時間をつくる
1つ目の工夫は、外部とのつながりをあえて遮断する時間を、意思を持ってつくります。
ネットにつながらない状況に意図的になります。
スマホやパソコンから離れ、通知が見えない・聞こえないようにします。物理的に、そして精神的にも外部から閉ざされた世界をつくります。1日のうち、最低でも1時間は取るようにしています。
遮断時間は、1つの仕事に集中できます。じっくりと考えたい、戦略や実行プラン、企画のような仕事をやります。
自分に向き合える時間でもあります。頭の中が整理できていないことは、遮断時間で紙のノートに書くようにしています。
1日の中でオフラインの時間があるかどうかは、リモートワークでの生産性に影響します。
[工夫 2] 仕事のリズムをつくる
リモートワークだと、オフィスに比べて仕事の環境に変化が小さいです。その分、仕事のリズムを意識するようになりました。
具体的には、次の3つの要素から、今やったほうがよい仕事を考えます。
仕事のリズムをつくる要素
- 今の自分のエネルギー状態
- 時間帯
- その仕事の量と質
例えば、エネルギーをたくさん使う考える仕事は、朝のまとまった時間が取れる時に早めに手をつけます。
午後のエネルギーが減ってきている状態では、単純作業としてできるものをやります。ちょっとした合間でできる仕事は、まとまった仕事の後についでのように手をつけることもあります。
仕事のリズムをつくるために、1日の仕事の順番を固定しすぎないようにしています。時間割にはせず、3つの要素 (エネルギー, 時間帯, 量と質) から臨機応変に決めています。
[工夫 3] 終わりを設定する
3つ目に工夫しているのは、仕事の終わりの意識です。この仕事は、今日はここまでやれば終了するというイメージを持っておきます。
リモートワークだと、仕事はやろうと思えば続けられてしまいます。
この仕事は今日はどこまでやるか、タスクごとのゴールイメージを持って片付けます。
[工夫 4] 仮眠の有効活用
先ほどの2つ目の工夫 (仕事のリズム) で、3つの要素をご紹介しました。
そのうちの1つであるエネルギーが切れている、少しの休憩では回復しなさそうな時は、短い仮眠を取るようにしています。
たった15分でも寝ると頭がすっきりし、仕事へのエネルギーが回復します。仮眠後に、すぐに直前にやっていた仕事や、大事な仕事を再開すると、いいアイデアが生まれることがあります。
仮眠は寝すぎないように、タイマーを使っています。
[工夫 5] オフィスの再現と創造性
リモートワークがデフォルトになって当初考えるようになったのは、オフィスでの仕事環境を家の中でも同じように再現するかでした。
完全とまではいかないものの、各種ツールを使えばある程度は再現できます。
会議は Zoom やハングアウト、業務の情報共有や簡単の会話は Slack 、雑談は Discord のように、それぞれの UI の特徴を活かせば、リモートからも離れているメンバーとうまくコミュニケーションが取れます。
一方で思うのは、単純にオフィス環境を再現しようとしても、どこまで行っても 「劣化コピー」 だということです。
だからこそ、オフィスとリモート環境で同じ土俵で競うのではなく、リモートワークならではの 「ワーク体験」 にできないかを考えるようになりました。
まだ明確な答えにはなっていませんが、今のところの結論は、外部との遮断時間から生まれる 「個人モードでの創造」 です。
1つ目の工夫 (遮断の時間) でご紹介した内容とつなげると、あえて外との断絶の時間をつくることによって、自分と向き合う時間になります。この時こそ、外部や他人に影響されず自分ならではの思考、創造が生まれるのでは、と。
遮断時間で常に新しいものが生まれるわけではありませんが、リモートで物理的に他人と距離があるからこその制約をプラスに捉えます。
この考え方は、私が思うリモートワークの本質につながります。
リモートワークの本質
あらためて、リモートワークの本質とは何でしょうか?
リモートワークとは、突き詰めると以下です。
リモートワーク環境
- オフィスにはなかった制約が生まれる
- 制約を受け入れ活かした仕事をする (リモートだからこその働き方)
これまでにないアイデアは、制約から生まれます。制約を乗り越える過程で、突破するような創造的なアイデアです。
では、リモートワークの本質とは何か。それは、制約から創造への転換です。これができれば、リモートワークならではの働き方に意味を持たせられます。
まとめ
今回は、リモートワークについてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
リモートワークでの工夫
- 遮断の時間をつくる
- 仕事のリズムをつくる (エネルギー, 時間帯, 仕事の量と質)
- 終わりを設定する
- 仮眠の有効活用
- オフィスの再現と創造性 (リモートワークならではの 「ワーク体験」 )
2.
リモート環境をオフィスと同じ環境にするには限界がある。どこまでも 「劣化コピー」 。リモートならではの 「ワーク体験」 にできないかを考えるようになった。今のところの結論は、外部との遮断時間から生まれる 「個人モードでの創造」 。
3.
リモートワークの本質は、制約から創造への転換。リモートにはオフィスにはなかった制約がある。制約を受け入れ活かした仕事をする (リモートだからこその働き方) 。