
今回は、コンサルティングについてです。
この記事でわかること
- コンサルティングで求められること
- どこで価値を出すか
- 目指したいコンサルタント像
コンサルタントとして高い価値を出すためにはどうすればいいかを掘り下げています。記事の内容は、ビジネスで汎用的に当てはまります。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
コンサルティングとは何か
皆さんは、コンサルティングと聞くと、どのようなイメージを持っていらっしゃっるでしょうか?
英語の consult の辞書での意味には、「意見を聞く」 「助言を求める」 「診察してもらう」 があります。
ビジネスでのコンサルティングやコンサルタントを考えると、本質的な役割は 「問い (問題設定) 」 と 「解決」 の相手への助言です。
では、コンサルタントは問いと解決について、どのような価値を提供するのでしょうか?
コンサルタントからの 「問い」
まずは 「問い」 から見ていきましょう。
依頼主 (クライアント) への提供価値は、2つに分解できます。
価値につなげる 「問い」
- すでにクライアントが持っている問題設定の解像度を高める [深める]
- 新しい問いを立てる [広げる]
前者は、すでにクライアント側で認識している問題設定を磨いていきます。例えば依頼時は60点だったものを80点、90点に高めていきます。
後者の 「新しい問い」 は、クライアント自身が気づいていない論点、問題を提示します。
私が思う、外部の立ち位置からのコンサルティングの提供価値は、クライアントが見落としていて、かつ重要な問いを投げかけることです。
では、もう1つの 「解決」 は、どのような価値提供になるでしょうか?
コンサルタントからの 「解決」
解説についても、問題設定と同じ構図です。「深める」 と 「広げる」 の2つです。
価値につなげる 「解決」
- すでにクライアントが想定している解決方法の解像度を高める [深める]
- 新しい解決方法をつくる [広げる]
前者の 「解決方法の解像度を高める」 とは、ロードマップをつくる、現場で実行可能な実行プランや施策に落とし込みます。
後者の 「新しい解決方法」 は、クライアントが思いつかない解決方法を提示します。
コンサルタントとしてより高い価値を提供できていると思うのは、「新しい解決方法」 です。
外部コンサルタントの役割
問いと解決の両方で、より高い価値提供になるのはクライアントの新たな気づきにつながることです。
では、どうすれば新しい気づきにできるでしょうか?
新たな気づきとなるために、「3つの視」 を意識するといいです。
3つの視
- 視点を増やす (クライアントにはなかった視点)
- 視野を広げる (見えていなかった領域、時間軸を長くする問い・解決)
- 視座を変える (抽象度を高める、具体を掘り下げる (例: 現場情報, 一次データ) )
目指したいコンサルタント像
ここまでの内容を踏まえて、私が目指したいコンサルタント像は、次のようなものです。
目指したいコンサルタント像
- 問いと解決
- 解像度を上げる、新しい気づきの提供
- 「3つの視」 で価値につなげる
これら3つをかけ合わせ、外部の立ち位置だからこその価値が提供できる存在です。
逆に言えば、クライアントがすでに気づいている・できていることに対して、同じレベルで、またはただ深めるだけでも提供価値は十分ではありません。
問いと解決の両方で、どれだけクライアントにとって新しい着眼点を提示できるかです。
まとめ
今回は、コンサルティングについてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
英語の consult の辞書での意味には、「意見を聞く」 「助言を求める」 。
コンサルティングの本質的な役割は 「問い (問題設定) 」 と 「解決」 の相手への助言。
2.
価値につなげる 「問い」
- すでにクライアントが持っている問題設定の解像度を高める [深める]
- 新しい問いを立てる [広げる]
3.
価値につなげる 「解決」
- すでにクライアントが想定している解決方法の解像度を高める [深める]
- 新しい解決方法をつくる [広げる]
4.
問いと解決のいずれも、コンサルティングの提供価値は、クライアントが見落としていて、重要な問いと解決の提示。新たな気づきとなるために、「3つの視」 を意識する。
- 視点を増やす (クライアントにはなかった視点)
- 視野を広げる (見えていなかった領域、時間軸を長くする問い・解決)
- 視座を変える (抽象度を高める、具体を掘り下げる (例: 現場情報, 一次データ) )
5.
目指したいコンサルタント像
- 問いと解決
- 解像度を上げる、新しい気づきの提供
- 「3つの視」 で価値につなげる