
今回は、マーケティングについてです。
この記事でわかること
- 「作ったものを売る」 と 「売れるものを作る」
- マーケティングの本質
- 全ての事業活動にマーケティングを
- 全社で共有する 「外向き姿勢」
この記事では、マーケティングをより広い観点で捉えます。
視野を広げマーケティングの本質とは何か、事業におけるマーケティングの役割を掘り下げています。
マーケティングのものの見方や考え方は、あらゆるビジネスに活かすことができます。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
売れるものを作る
Marketing Native の記事を読みました。
ラクスル CMO 田部正樹に学ぶ、スタートアップがテレビ CM マーケティングで成果を上げるために大切なこと【ビタミンゼミレポート #03】| Marketing Native
この記事から興味深く、考えさせられたのは以下です。
もう一つ押さえておきたいのが、マーケティングの基本的な考え方です。
田部さんは、マーケティング活動において重要なのは 「作ったものを売るのではなく、売れるものを作ること」 と、「顧客に選ばれて当たり前の理由を作ること」 と説きました。
(引用: ラクスル CMO 田部正樹に学ぶ、スタートアップがテレビ CM マーケティングで成果を上げるために大切なこと【ビタミンゼミレポート #03】| Marketing Native)
ここからは、記事では太字で強調されていた 「作ったものを売るのではなく、売れるものを作ること」 を見ていきます。
マーケティングを広く捉えよう
一般的にはマーケティングの役割は 「作ったものを売る」 です。既に商品やサービスがあり、マーケティングによって顧客に訴求し、売上を増やすことが求められます。
では、もう一方の 「売れるものを作る」 はどうでしょうか?
この場合は、バリューチェーンを広げて、上流から下流にマーケティングの思想が組み込まれます。
バリューチェーン
- 研究開発 (創る)
- 生産 (作る)
- 物流
- コミュニケーション (広告など)
- 販売
- アフターサービス
先ほどの 「作ったものを売る」 とは、後半のコミュニケーションと販売のところに該当します。これは狭義のマーケティングです。
より広く捉えた 「売れるものを作る」 とは、研究開発からマーケティングが始まります。広義のマーケティングです。
それでは、ここまでの内容を踏まえ、そもそもマーケティングとは何かを掘り下げてみましょう。
マーケティングの本質
皆さんは 「マーケティングとは何か」 と聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?
私の一言の定義は、マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です。
この定義を先ほどのバリューチェーンの話とつなげてみましょう。
活動全般とは、例えば具体的には以下です。
事業プロセスとマーケティング
- 顧客に選ばれるための研究開発
- 選ばれるための商品生産 (パッケージデザインなども含めて)
- 選ばれるための物流 (欠品からの機会損失を起こさない)
すべての事業活動にマーケティングを
社内にマーケティング部があったとしても、自社のマーケティングの考え方、役割は全社で共通して持っておくのが理想です。
私の持論は、「事業に関わる全ての人がマーケターであるべき」 です。
もちろん全員が高度なマーケティングの知識やスキルを持っておく必要はありません。しかし、全社員で共有しておきたい認識があります。
全社で共有する認識
- 自分たちの顧客は誰か
- 参入している市場 (競争環境)
- 顧客課題とソリューション
- 提供価値 (なぜ自分たちが選ばれるのかの言語化)
これらに共通するのは 「外向きの姿勢」 です。
外向きの姿勢になろう
常に市場と顧客に目を向け、自分たちの選ばれる理由をつくる、顧客と市場の理解というマインドセットと行動が大事です。
逆に言えば、顧客不在の内向き姿勢になると市場から乖離し、やがては事業や組織は衰退していきます。
まとめ
今回はマーケティングについてでした。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
1.
マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。
マーケティングを 「売れるものを作る」 と捉えると、顧客に選ばれるための研究開発、選ばれるための商品生産など、バリューチェーンの研究開発の上流から下流にマーケティングが組み込まれる。
2.
社内にマーケティング部があったとしても、自社のマーケティングの考え方、役割は全社で共通して持っておくのが理想。事業に関わる全ての人がマーケターであるべき。
3.
常に市場と顧客に目を向け、自分たちの選ばれる理由をつくる、顧客と市場の理解というマインドセットと行動が大事。
顧客不在の内向き姿勢になると市場から乖離し、やがては事業や組織は衰退していく。外向きの姿勢になろう。