
今回は、問題解決についてです。
解決に入る前の問題設定の方法について掘り下げます。
この記事でわかること
- 問題設定の順番が大事
- いきなり具体の How から入らない
- Why の前に Where
- 問題の根拠と原因を分けて考えよう
この記事では、イシューから始めるために、具体的にどのように問題設定をすればいいかを解説しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
問題設定の順番
ビジネスで汎用的に当てはまる問題設定には、大事な順番があります。
5W1H に当てはめると、Where, Why, What の順です。
三つはそれぞれどののような意味でしょうか?
問題設定の順番
- まず始めに問題の所在の特定 (原因追求のために掘り下げる箇所) [Where]
- 根本原因の把握 [Why]
- 本当に解決すべき重要な問題の設定と定義 [What]
問題設定ができて、その後に解決方針を決めます。具体的な実行策というは How です。
いきなり How から入らない
問題解決で注意が必要なのは、問題設定が浅かったり曖昧な状態のまま How に入ってしまうことです。
起こった現象や結果から問題を掘り下げることなく解決方法を考えてしまっています。
まず大事なのは、本当に解決すべき問題の設定と定義です。そのための順番が先ほど見た Where, Why, What なのです。これが問題設定を磨きこむプロセスです。
Why の前に Where
問題設定の磨きこみプロセスでも、順番は大切です。
というのは、いきなり Why という原因究明への深掘りからやってしまいがちだからです。
原因を掘り下げる前に大事なのは、掘り下げる箇所の特定です。問題の所在がどこにあるかをまずは見極めます。
全体像を設定し、どんな切り口で分解するのか、そして分解した中から特定のどの要素を掘り下げるかを決めます。これが問題設定の Where です。問題の所在を特定します。
問題設定の切り口
ここで、問題箇所を特定するための 「切り口」 についてご説明します。
問題設定のための良い切り口とは、どんなものでしょうか?
良い切り口とは、そこだけが他よりも違いが際立っていることです。分解した特定のセグメントだけが、例えば他よりも明らかに下がっている、他と違って増加の比率が高いなどです。
逆に言えば、切り口によって全体を分けた時にどのセグメントも一様に同じ状況では、問題の所在が特定できません。切り口から違いがなければ、分解の意味がありません。
問題の 「根拠」 と 「原因」
問題設定のまず始めに行う Where でも注意点があります。
問題箇所を特定した 「根拠」 を持っておくことです。
問題への根拠が明確でなければ、関係者で問題設定の認識が揃いません。弊害は後から問題設定の議論の蒸し返しが起こってしまいます。
ここが問題であるという根拠を明確にし、その後で問題原因を追求していきます。これが問題の Where から Why に変わる時です。まずは Where で根拠とともにどこを掘り上げるのかを決める。その後に原因追及で掘り下げていくのです。
問題の根拠を考える視点は、次をよく意識しています。
問題の根拠への視点
- 全体への影響が大きい
- 改善余地が多い
- 他への波及効果がある
まとめ
今回は、問題設定の方法について見てきました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
問題設定の順番
- まず始めに問題の所在の特定 (原因追求のために掘り下げる箇所) [Where]
- 根本原因の把握 [Why]
- 本当に解決すべき重要な問題の設定と定義 [What]
問題設定で意識すること
- いきなり How (具体的な問題解決策) から入らない。まずは問題設定から
- 原因を掘り下げる前に掘り下げる箇所の特定をする (Why の前に Where)
- 問題箇所を特定した 「根拠」 を持っておく