今回は、組織で大切にする価値基準についてです。
この記事ではわかること
- 組織の価値基準とは
- 価値基準を体現する方法 (マーケティングを例に)
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、何かお仕事で参考になればと思います。
組織の価値基準
皆さんの会社や組織に価値基準はあるでしょうか?
価値基準とは組織や会社で大切にしたいと考える価値観です。価値基準が浸透している組織では、価値観が普段の行動や発言、振る舞いに反映され、個人が価値基準を体現しています。
価値基準は、ただ飾っておくものではありません。価値基準が皆に理解され体現されていることが大事です。
ではどうすれば、価値基準を体現することができるでしょうか?
価値基準の体現方法 (マーケティングを例に)
会社や組織の価値基準をフレームワークとしてみます。
それぞれの価値基準ごとに自分の役割や専門領域を掛け合わせて見ると、具体的に自分の仕事の中での価値基準の体現方法が見えてきます。
もう少し具体的なイメージを共有するために、マーケティングを例に価値基準の体現方法を見てみましょう。
[価値基準の例 1] 元気を与える
例えばの価値基準として、組織で大切にしたい価値観が 「元気を与える」 だとします。
マーケティングで、元気を与えるためには何をすればいいでしょうか?
マーケティング施策は顧客のためにあります。元気を与えるという観点で考えれば、マーケティングによって顧客に元気になってもらいます。
具体的にはカスタマーサクセスの概念に通じますが、顧客に成功してもらう、幸せになってもらう、より良い生活に貢献することによって顧客に元気を与えます。
そのためには普段から、顧客本人以上にマーケターはどうすれば顧客に喜んでもらうかを徹底的に考え抜きます。
顧客の奥にあるインサイトは何か、時には本人の自覚していないような潜在的な不は何か、どんなジョブ (片付ける用事) を解決しようとしているのかです。
[価値基準の例 2] 未来から逆算する
二つ目の例として、価値基準を 「未来から逆算する」 で当てはめてみましょう。
ゼロベースででこうあったらいいと言う未来への想いから始めます。始めは個人の妄想かもしれませんが、解像度を高く描いていくことによって未来を描く一枚の絵であるビジョンになります。
一人のマーケターとして頭に描くビジョン、もう一つがブランドが実現したいと考える世界観です。
以上のようなビジョン (未来) から逆算をして現状を見た時に、未来と現状のギャップからこれから何をすべきかに落とし込みます。各ハードルを乗り越えるという問題解決のために取り組む課題を設定します。
未来から逆算するとは、現在の延長で未来を描くのではありません。まず最初に非連続的な未来を描き、そこから現在へと逆算をしていきます。この未来から逆算というプロセスを通じて、マーケティングの戦略と施策 (実行プラン (戦術) ) をつくります。
価値基準である 「未来から逆算する」 の体現方法は、マーケティングの目的とゴール設定を明確にすることです。
マーケティング施策が終わった時に、こういう状態になっているという未来をゴールとして描きます。
まとめ
今回は会社や組織の価値基準についてでした。
価値基準の体現方法の具体例としてマーケティングに当てはめてみました。いかがだったでしょうか?
最後に、今回の記事のまとめです。
組織の価値基準
価値基準とは組織や会社で大切にしたいと考える価値観。
浸透している組織では、価値基準が普段の行動や発言、振る舞いに反映され、個人が価値基準を体現している。価値基準が理解と体現がされていることが大事。
価値基準の体現方法
自分の役割や専門領域と価値基準を掛け合わせると、具体的に自分の仕事での価値基準の体現方法が見えてくる。
マーケティングの例
- 価値基準 「元気を与える」 は、マーケティングから顧客に元気になってもらう。顧客以上にマーケターはどうすれば顧客に喜んでもらうかを徹底的に考え抜く
- 「未来から逆算する」 は、未来をビジョンとして描き現在へと逆算しながら、マーケティングの戦略と施策 (実行プラン (戦術) ) をつくる