今回はビジネスキャリアについてです。
この記事でわかること
- 家電の取扱説明書からの示唆
- 説明書をつくることの本質
- 個人のキャリアへの応用 (自分の説明書をつくる意味)
今回は家電の説明書の役割から、個人へのビジネスキャリアへ横展開をしています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
家電の取扱説明書
勝間和代さんが YouTube で、家電を便利に使うために取扱説明書を読み込もうという話をされていました。
取扱説明書はあまり読まずに家電を使っている方も多いと思いますが、勝間さんが提案されていたのは 「ざっとでもいいので説明書を隅から隅まで読んでおこう」 です。
また、新しい家電を買う前にも、選ぶ判断基準に公式ホームページで公開されている説明書を読むといいという話をしています。説明書を読むことによって、何ができて何ができないかの理解ができます。
家電のスペックを見るよりも、取扱説明書のほうが自分の求めるニーズにフィットするかどうかが分かります。
すでに買って自宅にある家電製品も説明書を読むことによって、思いもよらなかった便利な機能の発見につながります。
取扱説明書の役割
あらためて説明書とは何でしょうか?
取扱説明書には、そのモノの能力的な特徴が客観的に書かれています。できることは何かと、どんな使い方をすればいいかです。直接は書かれていないかもしれませんが、「できないこと」 も書かれていないことの裏返しから推測できます。
説明書の本質的な役割と説明書の考え方は、個人のレベルにも当てはまります。
ここからは、ビジネスキャリアに応用してみます。
個人のキャリアへの応用
もし自分自身の説明書が存在するとすれば、そこには何が書かれているでしょうか?
自分のできること・できないことが客観的に書かれているはずです。自分の説明書とは自己分析の結果とも言えます。
客観的な内容だけではなく、主観的な自分へのとらえ方も書かれていると、より複眼的に自分自身を理解することができます。主観とは例えば、自分がやりたい・やりたくないの Will の要素です。
自分の説明書をつくろう
説明書をビジネスキャリアの観点で見ると、説明書とは自分自身を言語化し体系化したものです。
これまで自分がやってきたことの棚卸しと、これからできるようになりたいこと、やりたいことも含まれていてると内容が充実します。
家電の説明書との違いは、自分自身の取扱説明書は必ずしも他人に見せる必要はありません。あくまで目的は自己認識と自己理解です。
説明書を作る過程で自分の特徴が分かれば、特徴がどんな強みになるか、一方でどういう状況や相手によっては弱めになるかも見えてきます。
自分の取扱説明書には、以下のような項目が入ります。
自分の説明書の内容
- 自分がこれまで活動してきた専門領域はどこか
- その領域でどんな専門スキルを得たか
- 知見や専門スキルを活用すればどんな価値を提供できるか
- 価値提供が他の人にはできない理由や仕組みは何か
- 今後も持続的に強みであり続けられるか
説明書をアップデートし続けよう
色々な仕事を取り組み、中でも新しい挑戦を常にやることによって、説明書の中身が充実していきます。特に新しい取り組みと、そこで失敗をしても学びと教訓を得ることによってです。
新しい挑戦は、自分の新たな一面を発見するチャンスです。こういうことも自分はできるのか、これは自分には合わない、好きではないと新たな一面を見出すことができます。
一つ一つの積み重ねから説明書をアップデートしていき、振り返ってみれば自分のキャリアができているのです。
まとめ
今回はビジネスキャリアについてでした。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
自分の取扱説明書
- 自分自身の説明書が存在するとすれば、自分のできること・できないことが客観的に書かれているはず
- 自分がやりたい・やりたくないの Will の要素も入り、自己分析の結果とも言える
自分の説明書の内容
- 自分がこれまで活動してきた専門領域はどこか
- その領域でどんな専門スキルを得たか
- 知見や専門スキルを活用すればどんな価値を提供できるか
- 価値提供が他の人にはできない理由や仕組みは何か
- 今後も持続的に強みであり続けられるか
説明書をアップデートし続けよう
- 新しい挑戦を常にやることによって、説明書の中身が充実していく。新しい挑戦は自分の新たな一面を発見するチャンス
- 一つ一つの積み重ねから説明書をアップデートしていこう