
今回はマーケティングについてです。
この記事でわかること
- 著者と編集者の三つの役割
- マーケティングへの応用
- 自分のやっていることにストーリーはあるか?
記事の構成は前半と後半で大きくは二つです。
前半は本を出版する時の著者と編集者の役割をご紹介しています。後半では三つの役割をマーケティングに当てはめています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
著者と編集者の三つの役割
社会派ブロガーのちきりんさんが、Voicy で著者と編集者の三つの役割を説明しています。
著者と編集者の三つの役割
- コンポーネント (要素)
- ストラクチャー (構造)
- ストーリー
簡単に補足をすると一つ目のコンポーネントのイメージは本の目次の一つ一つです。これらが本を構成する要素になります。
二つ目のストラクチャーとは目次全体の構成です。コンポーネントが体系立てられたものがストラクチャーになります。
三つめのストーリーはストラクチャーの描かれ方です。同じストラクチャーでも著者の言葉遣いや表現、文章や行間にどれぐらい余白を持たせるかによってストーリーは変わります。
ちきりんさんが Voicy で語っていて興味深かったのは、三つの役割を著者と編集者でどちらがどこまでを担うかでした。
ではこの三つの役割をマーケティングに当てはめてみます。
マーケティングへの応用
著者と編集者の三つの役割とは、コンポーネント、ストラクチャー、ストーリーでした。
三つをフレームとしてマーケティングに応用すると、何が学べるでしょうか?
コンポーネントとはマーケティングの各施策になります。
例えばコミュニケーション施策では大きくは広告、販促、他にはオウンドメディアでの発信があります。さらに解像度を高めていくと広告にはインターネットを使って細かく配信をしていくやり方と、テレビなどのマスメディアを使って大々的にコミュニケーションをするアプローチがあります。
これらの一つ一つの施策がコンポーネントです。
次に、マーケティングのストラクチャーとは何でしょうか?
それぞれのマーケティング施策を統合した時の全体としてのマーケティングプランです。戦略と戦術 (実行プラン) です。
コンポーネントである各施策を個別最適ではなく、全体最適になっているかが重要です。
ストーリーへの落とし込み
では三つ目のストーリーです。ストラクチャーから更に進み、相互作用や時間展開までもが流れるように連なっているかどうかです。
マーケティング戦略から実行プランに落とし込まれ、まるで物語を語るようにひとつのストーリーになっていることの重要性です。
例えば施策が A, B, C, D の四つがあるとします。ストーリーになっているとは、最初に A をやる、次に B と C を同時並行で続け、その次に満を持して D を投入するという流れです。
ポイントはストーリーが複雑すぎず、現場の実行メンバーも自分の言葉で人に説明ができるくらい明確なことです。
自分がやっていることにストーリーはあるか?
ここまで見てきた内容を振り返ると、著者と編集者の三つの役割をご紹介しました。コンポーネント、ストラクチャー、ストーリーです。
次に三つの役割をマーケティングに当てはめました。
最後に今までの内容をより一般化すると何が言えるでしょうか?
私の一言は、自分が考えていること・やっていることにストーリーがあるかです。
三つのうちコンポーネントは認識しやすいものです。問われるのは、一つ一つの要素を体系立てて構造化しているかです。
さらに目指したいのは単に構造化して積み上がっているストラクチャーだけではなくて、作り上げたピラミッドを自分の言葉でストーリーを持って語れるかどうかです。
自分がやっていることに物語性があるかどうかは、仕事やキャリアにおいて自分に問いかける着眼点になります。
まとめ
今回は、著者と編集者の三つの役割からマーケティングへの応用でした。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
著者と編集者の三つの役割
- コンポーネント (目次の1つ1つの要素)
- ストラクチャー (目次全体での構造化)
- ストーリー (ストラクチャーの描かれ方)
マーケティングへの応用
- コンポーネントはマーケティングの各施策
- ストラクチャーは施策を統合した時の全体最適
- ストーリーは相互作用や時間展開。複雑すぎず自分の言葉で語れる
自分がやっていることにストーリーはあるか?
- 各要素が構造化して積み上がっているだけではなく、作り上げたピラミッドを自分の言葉でストーリーを持って語れるかどうか
- 自分がやっていることに物語性があるかどうかは、自分に問いかける着眼点