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商品と作品の違いから考える、マーケティングでの矢印の重なり


今回はマーケティングについてです。

商品と作品の違いから、マーケティングを掘り下げています。

✓ この記事でわかること
  • 商品と作品の違い
  • アーティストのアプローチを入れてみよう
  • マーケティング的 「商品と作品」 への考察

この記事で書いているのは大きく2つです。前半は商品と作品の違い、後半はマーケティングに着想を広げています。

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。

商品と作品の違い


いきなりの質問ですが、もし 「商品と作品の違いとは何か」 と聞かれればどのようにお答えになるでしょうか?

私が思う商品と作品の違いは、次のようになります。

✓ 商品と作品の違い
  • 商品は顧客に買ってもらうことが目的
  • 作品は自分がつくりたい想いから。世に出すことが目的


ビジネスでは商品的アプローチ


基本的にビジネスでは商品の考え方をします。

先ほど書いたように、商品は顧客に買ってもらうことが目的で、売れてなんぼです。具体的には、

✓ ビジネスでは商品的アプローチ
  • 買ってもらうために売り出す前に調査やテストをする
  • マーケティング戦略や販売施策を立てる
  • 各施策から売上を最大化させる

このようなアプローチがオーソドックスなやり方です。


アーティストのアプローチを入れてみよう


ここで考えてみたいのは、ビジネスに 「作品の発想」 を取り入れてみることです。

別の表現をすればアーティストのアプローチを参考にします。

商品に自分たちが世に問いたいこと、世界観を吹き込むのです。ビジョンという心から実現したい理想とする未来像を描き、それを作品の要素として商品に入れてみるわけです。

直接的に商品の名前や説明、パッケージに入れる必要は必ずしもありません。例えば、マーケティングコミュニケーションの中身を決めるにあたっての判断軸に使うようにです。


マーケティング的 「商品と作品」 への考察


商品と作品について、マーケティングの観点からもう少し掘り下げてみます。

冒頭でも触れたように、商品は顧客に買ってもらうことを目的にします。一方、作品は自分のつくりたい気持ちから世に出すこと自体が目的です。

このように商品と作品を対比させると、マーケティングの 「マーケットイン」 と 「プロダクトアウト」 につながります。

商品はマーケットインです。先に売りたいマーケットを想定します。一方の作品はプロダクトアウトです。自分がつくりたい想いからで、基点は内側からです。

ところでマーケットインとプロダクトアウトは二項対立のように、どちらか良いかが語られることがあります。

私の考え方はマーケットインとプロダクトアウトは両方が大事です。2つをミックスし両立させます。

マーケットインでのマーケットからの矢印と、プロダクトアウトでの自分たちからの矢印が出会い重なるところに答えを見出すのです


まとめ


今回は商品と作品の違いから、マーケティングに横展開をしました。

最後に今回のまとめです。

商品と作品の違い
  • 商品は顧客に買ってもらうことが目的
  • 作品は自分がつくりたい想いから。世に出すことが目的

アーティストのアプローチを入れてみよう
  • 商品に作品の発想 (アーティストのアプローチ) を取り入れてみる
  • 商品に自分たちが世に問いたいこと、世界観を吹き込もう

マーケティング的 「商品と作品」 への考察
  • 商品はマーケットイン。先に売りたいマーケットを想定する
  • 作品はプロダクトアウト。自分がつくりたい想い、基点は内側から
  • マーケットインでのマーケットからの矢印と、プロダクトアウトでの自分たちからの矢印が出会い重なるところに答えを見出そう

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。