今回はいただいた質問への回答です。
企業でのコンプライアンス説明のポイントを、マーケティング視点で解説しています。
✓ この記事でわかること
- いただいた質問
- 回答をマーケティングフレームで考えると
- コンプライアンス説明のポイント
ぜひ最後まで読んでいただき、マーケティングの考え方など何か少しでも参考になればうれしいです。
いただいた質問
質問箱の Peing に質問をいただきました。
いただいた質問は、「社内へのコンプライアンス説明のポイントは?」 です。
マーケターの視点での回答
私からできる回答として、マーケティングのフレームでお答えします。
✓ マーケティングのフレーム
- Why: マーケティング目的
- Who: ターゲット顧客
- What: 顧客への提供価値
- How: マーケティング施策
ではこの4つを、社内へのコンプライアンス説明に当てはめていきます。順番を Who から始めて、Why, What, How と見ていきましょう。
[ポイント 1] Who
マーケティングでの Who とはターゲット顧客です。
コンプライアンスの説明相手を 「顧客」 と見立てます。ポイントの1つ目は、コンプライアンスを説明する相手の理解です。
✓ 参加するメンバーを理解しよう
- 具体的にどういうメンバーなのか
- 彼ら・彼女らは、説明したいコンプライアンスには業務上でどのように関係しているのか
- コンプライアンスを理解する必要度合いと緊急度合い
- 参加メンバーの現状のコンプライアンスへの理解度
マーケティングとは顧客理解から始まります。社内へのコンプライアンス説明も同じと考えます。
[ポイント 2] Why
Why とは説明のそもそもの意義です。
なぜメンバーがコンプライアンスを理解する必要があるかを明確にします。これがメンバーにとっての説明を受ける必要性です。コンプライアンス説明に重要感を持ってもらうためです。
先ほど設定したターゲットとなるメンバー視点で参加する意味合いを言語化するといいです。そして、メンバーの参加意義を伝えます。
[ポイント 3] What
What とは説明内容です。
コンプライアンス説明から、これだけは覚えて帰ってほしい、実践 (行動) してほしいポイントを洗い出します。説明を受ける前の相手の理解度や必要性に応じて決めるといいです。
What でもう1つ大事なのは説明のゴール設定です。説明が終わった時に目指す状態を決めます。
[ポイント 4] How
How とは説明会の具体的な進め方と事前準備です。ゴールから逆算して説明方法を組み立てるといいです。
例えば、一方通行の説明の場なのか、ワークショップ形式か、外部から専門家に来てもらうかです。他に考えることは、時間配分、参加人数、場所 (オフライン, オンライン) についてです。
参加メンバーに事前課題があるのであれば、それも用意し事前案内をします。事前課題とは例えばコンプライアンスへの今の理解度テストをするアンケートです。
まとめ
今回は、社内へのコンプライアンス説明のポイントをマーケティング視点で掘り下げました。
最後に記事のまとめです。
マーケティングのフレーム
- Why: マーケティング目的
- Who: ターゲット顧客
- What: 顧客への提供価値
- How: マーケティング施策
社内へのコンプライアンス說明のポイント
- コンプライアンスを說明する相手の理解 [Who]
- メンバーがコンプライアンスを理解する重要性を伝える [Why]
- これだけは覚えて帰ってほしい、実践 (行動) してほしいポイントの明確化 [What]
- 説明会の具体的な進め方を設計し、事前準備をする [How]