今回はマーケティングのブランドについてです。
✓ この記事でわかること
- フォローしている対象はどっち?
- 人をフォローする or コンテンツをフォローする
- ブランディングとの共通点
- 自分のフォロー理由を掘り下げてみよう
今回は、SNS などでのフォロー対象の違いから、マーケティングに着想を広げています。
ブランディングのヒントになればと思い書きました。ぜひ最後まで読んでいただき、何か少しでも参考になればうれしいです。
フォローしている対象はどっち?
SNS でのフォロー、YouTube のチャンネル登録、他にはニュースサイトやブログでの購読登録には、フォローする対象は大きく2つあります。
情報発信者やクリエイターコンテンツ提供者という 「人へのフォロー」 と、発信されている中身やテーマという 「コンテンツへのフォロー」 です。
それぞれの補足
後者の 「コンテンツへのフォロー」 を補足すると、フォローする対象は自分が興味関心のある内容やテーマです。具体的には私の例ではマーケティングで、他には好きな音楽ジャンルやスポーツです。
前者の 「人へのフォロー」 も補足すると、その人から知りたい、見たい・聞きたいと思っている場合です。
たとえフォローしている人からの情報発信や提供コンテンツに幅があったとしてもです。幅とは例えば、ビジネスの起業の話だけではなく、その人が最近興味を持っていることや考えたこと、プライベートの近況や意外な趣味の話、または子どもの頃や社会人になってすぐの話です。
* * *
以上のフォロー対象の違いはマーケティングにも示唆があります。具体的にはブランドです。
マーケティングでのブランド
そもそものブランドについて補足しますね。
これは私の一言の定義ですが、ブランドとは 「顧客からの望ましい感情が伴った商品やサービス」 です。望ましい感情とは、好き、共感、満足、誇り、憧れです。感情移入が深いほど強いブランドです。
ブランドの定義では商品やサービスとしましたが、対象が商品ではなく企業そのものもブランドになることもあります。専門用語で言えばコーポレートブランドです。
ブランディングとフォローの共通点
ブランドの対象が 「商品・サービス」 なのか、それとも 「企業 (提供者) 」 なのかは、最初に見たフォローする対象が 「コンテンツ」 か 「人」 の話につながります。
ブランドの観点で見れば、感情移入の対象が商品やサービスのレベルなのか、商品を提供する企業なのかです。
例えば iPhone と Apple です。iPhone がかっこいいと思い使っていますが、パソコンは Windows であれば、iPhone という商品レベルでのブランド (感情移入) です。
もし Apple そのものに共感し好きという感情が伴っていれば、企業レベルでブランドになっています。この場合はスマホは iPhone 、パソコンは Mac 、ウェアラブルは Apple Watch です。
フォローの話とつなげれば、iPhone をフォローしているのが商品・サービスレベルでのブランド、Apple に共感してフォローしているのが企業レベルでのブランドなのです。
フォロー理由を掘り下げてみよう
最後に1つ、マーケティング力を鍛える方法をご紹介しますね。
マーケティングで重要なのは顧客理解です。顧客理解のトレーニングになるのは自分自身の理解からです。具体的には、自分が買ったもの、選んだ理由を掘り下げてみます。
今回の話で言えば、自分が好きと思ったり共感した対象は何かです。それは商品やサービスのレベルなのか、それとも提供している企業や人かです。
後者の企業や人だとすると、自分は何に魅力を感じ、どんな感情移入をしているかを掘り下げてみるといいです。例えば、企業の姿勢、社会的地位、描いているビジョン (理想とする実現したい世界観・未来像) です。
まとめ
今回はマーケティングのブランドについてでした。
最後に記事のまとめです。
マーケティングでのブランド
- ブランドとは 「顧客からの望ましい感情が伴った商品やサービス」 。感情移入が深いほど強いブランド
- 対象が商品ではなく、企業そのものもブランドになることもある (コーポレートブランド)
ブランドとフォローの共通点
- ブランドの対象が 「商品・サービス」 か 「企業 (提供者) 」 かは、フォローする対象がコンテンツか人かと共通点がある
- 感情移入の対象が商品やサービスのレベルなのか (例: iPhone) 、商品を提供する企業なのか (Apple)
フォロー理由を掘り下げてみよう
- マーケティングで重要なのは顧客理解
- 顧客理解トレーニングになるのは自分自身の理解。自分が買ったもの、選んだ理由を掘り下げてみると良い
- 自分は何に魅力を感じ、どんな感情移入をしているかを掘り下げてみよう