ChatGPT などの生成 AI は使っていますか?
今回ご紹介したいのは、ChatGPT を使ったブログ記事の書き方、マーケティングコンセプトのつくり方です。
ぜひ一緒に、ChatGPT の効果的な使い方を探っていきましょう。
ChatGPT を使ってブログ記事の書き方
2023年にChatGPT のバージョンが 3.5 から 4 になったことで、このブログでも記事を書くために補助的にかなり使えるようになりました。
それまでは自分1人での記事作成でしたが、ChatGPT を活用することで文章の創造活動が俄然おもしろくなり、おもしろさが一段階レベルが上がった印象です。毎日1つはブログ記事のネタと考察の切り口が思いつく仕組みができています。
ChatGPT を使ってブログ記事の書き方は、大きくは3段階に分かれます。() 内は 0 から 10 までにおいて該当する目安です。
- 創発 (0 → 1)
- 推敲 (1 → 7)
- 完成 (7 → 10)
3つの段階での中身は次のようになります。
1. 創発 (0 → 1)
- 記事のテーマを決める
- 事例紹介や掘り下げたい考察・論点の切り口をつくる
- 文章の全体構成を決める
- ここは自分1人でやる。ChatGPT をうまく使うためにはここが肝
2. 推敲 (1 → 7)
- ChatGPT に上記を音声入力し prompt として使う
- 出力された文章をついて、① 全体構成、② 改善点を ChatGPT に提示してもらう
- ChatGPT の出力から新しい論点や切り口が得られれば、また ChatGPT に入力し、全体構成や改善点の確認。これを適当な回数で繰り返す
- ChatGPT を壁打ち役として最大限活用する
3. 完成 (7 → 10)
- 文章がおおよそできたら、最後は細かい表現の調整を行う
- たとえば、文言の書き換え、見出し入れ、太字での強調、箇条書きに変更、改行、画像の挿入など
- 仕上げは人の手で行う
マーケティングへの応用
ここまでの ChatGPT を活用したブログの書き方は、マーケティング活動にも応用できます。たとえばマーケティングでのコンセプト立案です。
ブログ記事の作成と同じように 0 から 10 までを創発、推敲、完成の3つの段階に分けると、ChatGPT を活用したコンセプトのつくり方は次の通りです。
- 創発 (0 → 1) : コンセプトの方向性と初期アイデアの形成
- 推敲 (1 → 7) : AI との協働によるコンセプトの深化
- 完成 (7 → 10) : コンセプトの仕上げと実用化
ではそれぞれを詳しく見ていきましょう。
[創発 (0 → 1) ] コンセプトの方向性と初期アイデアの形成
マーケティングコンセプトの創発段階では、まず大まかな方向性を定めます。
詳細なデータ分析に入る前に、自分自身の内面にある思いや直感から、掘り下げたい切り口を見出していきます。
この段階では、現実的な制約を超えた自由な発想をします。たとえ妄想と思えるようなアイデアでも、新たな視点やユニークなコンセプトの種となり得るため、制約や常識を取り払い思い切った発想をしてみるといいでしょう。
[推敲 (1 → 7) ] AI との協働によるコンセプトの深化
推敲段階では ChatGPT などの AI を最大限に活用します。
集めたデータを AI に入力し、市場トレンドや業界動向、顧客ニーズ、競合の評価、ブランドの強みと弱みなどにつながる洞察を探っていきます。
こうした分析結果を再び ChatGPT に入力し、マーケティングコンセプトの草案を複数案作成してもらいます。出た案に対して ChatGPT へのフィードバックを繰り返します。
この過程で、コンセプトの新たな視点や改善点を探り、アイデアを磨き上げていきます。ChatGPT には、ブレストや壁打ちの相手としての役割を持たせ、創造的なコンセプトへの発散と収束を続けアイデアを深めていきます。
[完成 (7 → 10) ] コンセプトの仕上げと実用化
コンセプトがほぼ固まってきたら、最後の仕上げに入ります。
ここからは、コピーライティング、ビジュアルデザイン、ワーディングやメッセージの文言調整など、細部にわたる作業が重要になります。こうした細かな要素はコンセプトの魅力を高め、より効果的なコミュニケーションを実現するカギを握ります。
最終的な仕上げは人が行い、マーケティングコンセプトを実際のビジネスやプロジェクトに適応させ、実行につながる形にします。
まとめ
今回は、ChatGPT を使ったブログ記事の書き方、マーケティングコンセプトのつくり方をご紹介しました。
最後にポイントとして、マーケティングでのコンセプト立案の方法です。
- 創発 (0 → 1) : コンセプトの方向性と初期アイデアの形成 (人の直感などを大切にする)
- 推敲 (1 → 7) : AI との協働によるコンセプトの深化。AI を最大限に活用
- 完成 (7 → 10) : コンセプトの仕上げと実用化 (最後は人の手で)
マーケティングレターのご紹介
マーケティングのニュースレターを配信しています。
気になる商品や新サービスを取り上げ、開発背景やヒット理由を掘り下げることでマーケティングや戦略を学べるレターです。
マーケティングのことがおもしろいと思えて、すぐに活かせる学びを毎週お届けします。
レターの文字数はこのブログの 3 ~ 4 倍くらいで、その分だけ深く掘り下げています。ブログの内容をいいなと思っていただいた方にはレターもきっとおもしろく読めると思います (過去のレターもこちらから見られます) 。
こちらから登録をしていただくとマーケティングレターが週1回で届きます。もし違うなと感じたらすぐ解約いただいて OK です。ぜひレターも登録して読んでみてください!