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超 AI 時代の生存戦略 - シンギュラリティに備える34のリスト という本に、子育てのことが書かれています。
子育てをどう捉えるか
以下は本書からの引用です。
先のことを考えたときに、若者の数が減っている問題は避けられない。ただ、子育てをするという必然性がないのは事実だ。ある意味、子育ては一番コストのかかる趣味だとも言える。それなので、子どもがたくさんいるのも普通だし、子どもがいないのも普通ということになっていくだろう。
そうしたときに、子育てに何が残るかといったら、「義務としての子育て」 より、「趣味としての子育て」 ではないだろうか。「趣味としての子育て」 と考えると、すごく楽しいと思う。つらいことも多いけれど、時間をたくさんかけるであろう。
義務としての子育て
子育てを義務として捉えると、親である自分は子どもの世話をやってあげている、自分が他にやりたいことを犠牲にして、子どもや家族に時間を使っているなどの認識になります。
主体的に子育てに取り組むというより受け身です。子育ては消費する時間、または浪費している時間と感じるでしょう。
趣味としての子育て
子育てを趣味と捉えると、子どもとの関わりは主体的になります。子育ての時間をどう楽しむか、どんな意味をもたせるかと考えれば、投資の時間にできます。
例えば、子どもの振る舞いを見て、それは何を意味するかを考えてみます。
親から見れば何がおもしろいかわからないことでも、子どもは繰り返し遊び続けることがあります。その遊びは子どもにとってどんな意味があるのかです。
- 子どもは具体的に何が好きなのか
- 何がそこまで熱中させるのか
- どんな才能があるのか
目の前の現象から要するに何を意味するのかを考えることは、物事の本質を捉えようとすることです。
この子は何をすれば喜ぶか
本書に書かれていたことで印象的だったのは、この子は何をすれば喜ぶかを知っておくことの重要性でした。
うれしいと思うことは人によって異なります。子どもが喜ぶことを知ることは、子どもを理解することだけではありません。人を深く理解することにつながります。
人が何かを行動する場合、続けるときのサイクルには 「目的 → 行動 → 報酬」 があります。
ゲームが典型です。ゲームをクリアするという大きな目的を達成するために小さい目的が提示されます。ゲームをして小さい目的を達成すれば何かしらの報酬がもらえる設定になっています。報酬とは、ゲームプレイヤーにとってうれしいことです。
本書で述べられている 「この子は何をすれば喜ぶか」 を知っておくとは、行動と報酬は何かを発見するということです。
一見すると非効率なことに意味を持たせる
子育てを義務ではなく趣味と捉えると、一見すると無駄に思えたり非効率なことに、意味を持たせることができます。非効率の中に価値が生まれます。
趣味として見れば、無駄な時間ではなくなります。上記で見たような子育てにとどまらない学びや気づきも得られます。