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今回は、業務の生産性を上げ、より高い価値やアウトプットを出すための考え方をご紹介します。
次の3つのそれぞれで、自分は今どのような状態になっているかを意識してみるとよいです。
- 「悩む」 のではなく 「考える」
- 「問題」 と 「課題」 を区別する
- 「ディープワーク」 と 「シャローワーク」 を意識する
以下、それぞれについて解説します。
「悩む」 のではなく 「考える」
仕事で目の前のことに悩んでいるのか、考えているのかです。悩むと考えるは、似ているようで違う状況です。具体的には次の通りです。
- 悩む:一見すると考えているようだが、答えが出ない
- 考える:答えが出ることを前提に考える
仕事では悩む状況は時間を効率的に使えておらず、生産的ではありません。もし取り組んでいる業務で考え始め、10~15分考えても答えが出ずに次に進まないのであれば、悩んでいる状況です。
悩んでいる状態から脱するために、次の3つの方法が有効です。
- 紙に書く
- 長く考え続けるよりも、短く何度も考える。場所や状況を変えて後から考える
- 煮詰まっている状況で、他の人にぶつけてみる
「問題」 と 「課題」 を区別する
ものごとには事象があり、問題とは、事象が好ましくない場合の原因です。問題だけでは、どうやって問題を解決すべきかまでは落とし込まれていません。
問題を解決するために、具体的にやるべきことになっているのが 「課題」 です。課題を設定するとは、問題を解決するためのアクションプランです。
流れは、次のようになります。
- 問題把握:表面的なことではなく、背後にあるメカニズムや原因の何が解決すべき問題かを見極める
- 課題設定:問題を解消するために、どう解くかを課題設定する。アクションプランに落とし込む
- 実行: 設定した課題に沿って実行する
「ディープワーク」 と 「シャローワーク」 を意識する
自分が取り組んでいることは、重要なことなのか、それとも他の人でもやれるような業務なのかです。
書籍 大事なことに集中する - 気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法 では、ディープワークとシャローワークを次のように分けています。
- ディープワーク:思考を集中し価値の源泉となる業務
- シャローワーク:毎日大量に送られてくるメール、SNS や目的のないネットサーフィンをするなど、誰でも代替可能で、取るに足らない業務
ディープワークとは、重要なことであり、まわりから邪魔するものを排除し集中して取り組む必要があることです。
何か1つのことに集中することは、自分がやろうと思えばそう難しくないと思えます。しかし、スマホからのネットやテレビなど情報が身の回りに溢れるくらいにあり、集中しようにも気が散ってしまう原因が多すぎます。
意識してディープワークをしている状況を作らない限りは、気が付いたらソーシャルメディアやメッセージを目的なくチェックするシャローワークを、自覚なくやってしまいます。
ディープワークを邪魔する要因をいかに排除するか、そのための第一歩として 「ディープワーク」 という言葉を認識することが大切です。
言葉として頭にあれば、今の自分の状態はディープワークなのかシャローワークなのかを判断できます。大事なことに取り組んでいるか、集中できているかを意識することが、ディープワークをするための大切な一歩です。