1116回目の記事更新です。今回は、イノベーションと組織についてです。
- イノベーションの本質とは?
- イノベーションを起こす組織とは?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事で書いているのは、イノベーションの起こすために、どのような組織が求められるかです。
イノベーションを起こす組織が持つ多様性とは具体的に何か、どんな特徴を持つ組織かを解説します。
イノベーションとは何か
まずはイノベーションの定義からです。私のイノベーションの定義は、「未来の当たり前を創ること」 です。
未来の当たり前
未来の当たり前とは、今はまだ当たり前のようになっていないことです。もしくは存在すらしていないことです。
しかし、未来ではそれが当たり前のように存在し、人々にとってなくてはならないもの、なかった昔はそれ無しにどう生活していたかわからないものです。
新しい要素の組み合わせ
イノベーションが起こるのは、まだ誰も思いついていない、考えたことがない新しい要素の組み合わせからです。
組織でイノベーションを起こすために必要なのは、メンバー各自が組み合わせるための異なるものを持っていることです。一言で言えば、多様性のある組織です。
具体的にどんな多様性がよいのか
では、具体的にどのような多様性が、組織でのイノベーションにつながるのでしょうか?
私が考えるイノベーションのための組織の多様性は、次の4つです。
✓ イノベーションのための組織の多様性
- 感性や思考の多様性
- 発言の多様性
- 共創の多様性
- 実践の多様性
では、それぞれについて補足しますね。
✓ 感性や思考の多様性
- ものや体験への感じ方など、人それぞれの感性がある
- 視点や切り取り方、考え方が多様
✓ 発言の多様性
- 自分の感性や思考から各自がそれぞれの意見を持っている
- 意見を各自が気兼ねなく自由に言える雰囲気がある (心理的安全性の確保、違いを認め合うオープンマインド)
✓ 共創の多様性
- 出てきた様々な意見を組み合わせられる。組み合わせ方が多様である
- 制約や常識を外し、時には前提から疑い、色々なパターンで皆で組み合わせ、新しいアイデアを共創する
✓ 実践の多様性
- 共創されたアイデアを実行する。アイデア実行のやり方に多様性がある
- あるやり方が失敗すれば学び、違うやり方にすぐに挑戦する
- 一人ではできなくても、協働することによってアイデアを実践する
理念や価値観を共有する組織
組織に多様性があることが望ましいですが、全てにおいて組織内の人の考え方、振る舞いや行動がバラバラなほうが良いのかというと、そうではありません。
ベースの部分では、共通の価値観がそろっているのが良いです。ベースとは、組織の理念、皆で共有する価値観です。具体的には以下です。
✓ 一枚岩の組織
- 組織が皆で創りたいと思う目指したい世界観 [ビジョン]
- ビジョンを実現するための自分たちの使命 [ミッション]
- 使命を成し遂げるために、日々の判断基準や行動に落とし込むための指針 [価値基準]
以上の3つで一枚岩になっていて、その上で先ほど見たような多様性が実現できている組織がイノベーションを起こします。
まとめ
今回は、イノベーションを起こす組織について書きました。イノベーションとは何か、イノベーションを起こす組織の特徴は何かです。
最後にまとめです。
イノベーション
- イノベーションとは、「未来の当たり前を創ること」 。今はまだ当たり前ではなく、存在していないかもしれないが、未来には当たり前ようになっているもの
- イノベーションが起こるのは、新しい要素の組み合わせから
- 組織でイノベーションを起こすために必要なのは、メンバー各自が組み合わせるための異なるものを持っている、多様性のある組織
イノベーションのための組織の多様性
- 感性や思考の多様性
- 発言の多様性
- 共創の多様性
- 実践の多様性
一枚岩の組織とは
- 組織に多様性があることが望ましいが、ベースでは組織は一枚岩になっているとよい。具体的には、
- 組織が皆で創りたいと思う目指したい世界観 [ビジョン]
- ビジョンを実現するための使命 [ミッション]
- 日々の判断基準や行動に落とし込むための指針 [価値基準]