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今回は、リーダーシップとマネジメントについてです。
- リーダーシップとマネジメントはどう違うの?
- 共通点と違いを知りたい
- リーダーシップ、マネジメントを高める方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、リーダーシップとマネジメントの2つについて、それぞれの本質的には何か、違いや共通点、2つの関係です。
ビジネスの現場では、リーダーシップとマネジメントは両方ともが必要です。
この記事から2つの共通点や違いを参考に、リーダーシップとマネジメントを高めるヒントになればと思います。ぜひ、最後まで読んでみてください。
以下は記事の内容です。
- リーダーシップとは
- マネジメントとは
- リーダーシップとマネジメントの共通点と関係性
リーダーシップとは
リーダーとは、「ここではないどこか」 へ人々を導く人です。「ここ」 とは現実、「どこか」 とは目指したい場所、自分たちが理想とする世界です。ビジョンのような創りたい世界観です。
人は本質的には 「ここ」 という現状にとどまろうとします。人間は本能的に現状維持を好み、変化を嫌います。今まで生きてこられたのに、環境を変えてしまうと生存への不確実性を高めてしまうと感じるからです。
リーダーは、人の本能に逆らってまで 「ここではないどこか」 へ導くことができる人です。
リーダーは、「どこか」 という人々にはまだ見えていないものを見ようとし、絵を描きます。なぜそこへ行くのかの理由とともに、ビジョンを示します。
行く先々で困難があっても逃げずに、ぶれない判断軸を持ち決断します。1つ1つの障害を乗り越え、やり切っていくことによって 「見えないもの」 を実現していきます。
実現の過程をとして、人々が付いて行きたいと思うような人としての魅力、つまり人間力が磨かれます。
リーダーに求められる力は、構想力、決断力、意志力、実行力、人間力です。
マネジメントとは
先ほど書いたようにリーダーシップは未知への移動です。未知とは、ここではないどこか、まだ実現していない創りたい世界観 (ビジョン) です。
マネジメントは、不明確なことを明確にすることです。明確にするとは、具体的には以下です。
マネジメントで明確にすること
- 組織の目的を提示する。自分たちは何のために存在するのかを示す [Why]
- 目的を達成するためにやることの明確化。何をやって、何をやらないか。やると決めたことが着実に実行されているか、成果は何か [What]
- やることを具体的に落とし込むために、現状把握のための整理、見える化。解くべき問題設定と解決策、実行と振り返り [How]
- マネジメントを通して人を成長させる。(人の集合体である) 組織を成長させる。外からの動機付けだけではなく、いかに相手の内側からの気持ちを引き出すか [Who]
以上のようなマネジメントには、Why, What, How, Who の要素があります。
リーダーシップとマネジメントの共通点と関係性
2つには、以下の共通点があります。
リーダーシップとマネジメントの共通点
- 人に影響を与える
- プロセスを通じて、自分がやってきたことを振り返り内省し、自分も成長できる
- いずれも 「Why」 を明確にし、提示する
- 戦略が問われる。何をやって、何をやらないのか。捨てる決断がぶれずにできるか
リーダーシップとマネジメントの関係は、相互に作用し合います。
リーダーシップとマネジメントの相互関係
- リーダーシップを発揮する中で、マネジメントを使う
- マネジメントを進める中で、リーダーシップが必要
つまり、リーダーシップの円の中にマネジメントがあり、一方でマネジメントを主語にすればマネジメントの円の中にリーダーシップがあります。
まとめ
今回は、リーダーシップとマネジメントについて書きました。
それぞれの本質は何か、共通点と違い、どのようにリーダーシップやマネジメント能力を高めるかです。
今回の記事のまとめです。
リーダーとは、「ここではないどこか」 へ人々を導く人。「どこか」 という人々にはまだ見えていないものを見ようとし、絵を描きます。なぜそこへ行くのかの理由とともに、ビジョンを示す。
リーダーに求められる力は、構想力、決断力、実行力、人間力
マネジメントは、不明確なことを明確にする。
具体的には、
- 組織の目的。自分たちの存在意義 [Why]
- 目的を達成するためにやること・やらないこと [What]
- 現状把握。解くべき問題設定と解決策、実行と振り返り [How]
- 人と組織の成長。いかに相手の内側からの気持ちを引き出す [Who]
リーダーシップとマネジメントの共通点
- 人に影響を与える
- プロセスを通じて、自分がやってきたことを振り返り内省し、自分も成長できる
- いずれも 「Why」 を明確にし、提示する
- 戦略が問われる。捨てる決断がぶれずにできるか
リーダーシップとマネジメントの相互関係
- リーダーシップを発揮する中で、マネジメントを使う
- マネジメントを進める中で、リーダーシップが必要
最後に
今回は、リーダーシップとマネジメントについて考えました。2つは似ていますが、全く同じではありません。
2つを比べて思うのは、マネジメントは手法としてある程度は確立している一方、リーダーシップの手法はマネジメントに比べると体系立てられてはいないということです。リーダーシップは、実際にリーダーを経験してこそ磨かれます。
リーダーシップとマネジメントは車の両輪のように、どちらも鍛えていきたいと思うものです。